イーロン・マスク氏「ビットコインは本物、法定通貨は偽物」エネルギーが生む真の価値

イーロン・マスク氏「ビットコインは本物、法定通貨は偽物」エネルギーが生む真の価値(Elon Musk says “Bitcoin is real, fiat money is fake” — energy creates true value)
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マスク氏「ビットコインはエネルギーが支える真の通貨」

SpaceX(スペースエックス)やTesla(テスラ)のCEOであるイーロン・マスク氏は2025年10月14日、自身のX(旧Twitter)で「ビットコイン(BTC)はエネルギーに基づく本物の通貨であり、政府が裏付けなしに発行する法定通貨は偽物である」との見解を示しました。

同氏はビットコインの価値の源泉を「エネルギー」に求め、各国政府が歴史的に行ってきた法定通貨の無制限な増刷とは一線を画す「真の通貨」であると強調しています。

(前略)だからビットコインは「エネルギー」を基盤にしているのです。

法定通貨は偽造することができますし、歴史上あらゆる政府がそれを行ってきました。しかし、エネルギーを偽造することは不可能です。

マスク氏が示すビットコインの真価「エネルギーが裏付ける通貨」

「エネルギーは刷れない」発言にマスク氏が同意

匿名アナリストZerohedge氏の「しかしエネルギーは刷れない」という投稿に対し、マスク氏は「確かに、その通りだ」と同意し、「偽の法定通貨はいくらでも発行できる(歴史上あらゆる政府がそうしてきた)が、エネルギーを偽造することは不可能だ」と述べました。

ビットコインの発行には大量の電力を必要とするマイニング(採掘)が不可欠であり、このエネルギーコストによってネットワークが維持され、新たなBTCが生成されています。

マスク氏の発言は「エネルギーは偽装できない」という指摘を通じて、ビットコインが現実世界の資源で裏付けられた通貨であることを示しています。

マスク氏とセイラー氏が共有する「BTC観」

ビットコインの価値を「エネルギー」に見出す考え方は、業界内でも以前から共有されており、一定の支持を集めています。

ストラテジー(旧マイクロストラテジー)会長のマイケル・セイラー氏は7月、ビットコインを「デジタルエネルギー」と表現し、火や電気、石油になぞらえて「価値を時間と空間を超えて運ぶ技術」と述べています。

マスク氏も以前から仮想通貨への肯定的な姿勢で知られ、自身がCEOを務めるテスラ社は現在11,509 BTCを保有しており、評価額は約13億ドル(約1,970億円)に上ります。

「法定通貨は絶望的」マスク氏の政治的発言

マスク氏は今回の発言で、法定通貨への懐疑的な見解を改めて示しました。

同氏は7月、自身が立ち上げた新党「アメリカ党」がビットコインを支持する方針を表明した際、「法定通貨は絶望的だ」とX上で発言し、新党として仮想通貨全般ではなくビットコインを採用する考えを示しています。

こうした一連の発言からは、マスク氏が従来型の法定通貨よりもビットコインに真の価値があると考えている姿勢がうかがえます。

エネルギー価値論と市場拡大で再評価されるビットコイン

機関投資家の買い支えで史上最高値を更新

10月に入り、ビットコイン価格は12万5,000ドル(約1,900万円)を突破し、過去最高値を更新しました。強力な機関投資家の需要や米国の友好的な政策が追い風となり、上昇基調が続いています。

米国では、トランプ政権下で仮想通貨に寛容な政策が取られたことも背景となり、投資マネーの流入が後押しされています。

また、ビットコインの時価総額は一時2兆4,600億ドル(約361兆円)に達し、Amazon(アマゾン)の時価総額を上回って世界資産ランキング5位に浮上したことも報告されています。

地政学リスク下でも堅調なビットコイン需要

ビットコイン価格は地政学リスクなど外部要因による変動も見せています。

10月11日には米中貿易戦争再燃の報道を受け、ビットコイン相場が一時10万2,000ドル(約1,550万円)近辺まで急落する局面もみられました。

市場専門家からは「マクロ経済の不透明感が強い局面では、ビットコインやイーサリアム(ETH)を含む仮想通貨は価値の基盤を見出しにくくなる」との指摘もあります。

一方で、マスク氏をはじめとする著名人の支持表明や各国の政策動向を背景に、ビットコインが「デジタルゴールド」として、またインフレ耐性資産としての認知を高める動きも広がっています。

エネルギーに裏付けられた価値と発行上限による希少性を備えるビットコインについては、今後も評価を巡る議論が続くとみられています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=151.82 円)

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Source:イーロン・マスク氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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