イーサリアム財団、TradFi企業のDeFi導入を支援
イーサリアム財団(Ethereum Foundation)は2025年10月29日、TradFi(伝統的金融)の企業や機関投資家がイーサリアム(ETH)エコシステムに直接アクセスできるオンラインポータルを新たに開設したと発表しました。
1/ Now live: the Ethereum for Institutions site
Ethereum is the neutral, secure base layer where the world's financial value is coming onchain
Today, we’re launching a new site for the builders, leaders, and institutions advancing this global movement pic.twitter.com/KGNKVaPda0
— Ethereum Foundation (@ethereumfndn) October 29, 2025
新ポータルサイト「Ethereum for Institutions」
イーサリアムは中立的で安全な基盤レイヤーとして、世界の金融価値がオンチェーン化される場を提供します。
本日、グローバルな動きを推進する構築者・リーダー・金融機関向けに、新しいサイトを公開しました。
このポータルサイト「Ethereum for Institutions」は、金融分野でのブロックチェーン活用を支援することを目的とし、イーサリアムネットワーク上での決済、資産運用、インフラ構築に関心を持つ企業に向け、実用的なリソースや導入ガイドを提供しています。
同財団によると、新ポータルは、金融機関がDeFi(分散型金融)と安全かつ持続的に接続できるよう支援し、関連情報を一元的に提供する拠点として設計されています。
サイト内では、イーサリアムを活用した資産発行、決済ネットワーク、トークン化、カストディなどのユースケースに加え、技術的文書や導入事例、パートナー企業の情報も掲載されています。
同財団は、これにより従来の金融セクターがイーサリアムのインフラを理解しやすくなり、導入促進につながると説明しています。
プライバシー強化の新チームを設立
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法人が直面する導入課題とイーサリアムの解決策
公開された「Ethereum for Institutions」は、従来の金融機関がブロックチェーン導入時に直面する課題である、法規制遵守やカストディ管理、トランザクション透明性、インフラコストに対する実用的なガイドラインを提示しています。
サイト内では、DeFiの利点を維持しつつ、企業レベルの信頼性を確保するためのベストプラクティスやユースケースを紹介しており、具体的には以下のテーマが扱われています。
- トークン化された国債・証券の発行と管理(RWA関連)
- 決済・清算システムへのイーサリアム統合
- コンソーシアム型ネットワークとパブリックチェーンの共存モデル
- エネルギー効率とスケーラビリティを両立するL2ソリューション
さらに、財団は同ポータルを通じて、国際的な金融事業者とWeb3開発者との連携を強化するとしています。
これにより、金融市場の透明性向上、業務効率化、クロスボーダー取引の自動化などの分野で、ブロックチェーン導入の裾野が広がると見込まれます。
大手金融機関でも採用進むイーサリアム活用
背景として、イーサリアムはすでにステーブルコイン決済やトークン化証券など、実需ベースの金融実装が進展しており、JPモルガン、Visa、PayPalなど複数の大手金融機関がイーサリアムネットワークを活用しています。
今回の「Ethereum for Institutions」は、こうした動きを後押しする公式の導入支援窓口として機能し、信頼性や技術的サポートを求める法人に一元的なアクセスを提供するものです。
イーサリアム財団は発表の中で「企業や金融機関がブロックチェーンを安全かつ持続的に活用できる未来を構築する」と述べ、同ポータルをその実現に向けた重要なインフラと位置づけています。
今回の発表は、分散型技術を基盤とする金融の進化を促進し、イーサリアムのエンタープライズ利用拡大を後押しする戦略的な取り組みとして注目を集めています。
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Source:イーサリアム財団公式X
サムネイル:AIによる生成画像




























