ブロックチェーン×AIで「データセキュリティ向上」の可能性|技術活用が進む理由とは
インターネットの普及により企業にとってデータの重要性がますます高まってきています。様々なデータを収集・処理するにあたりAI(人工知能)の活用が期待されていますが、データの改ざんなど不正やハッキングが懸念されています。しかしブロックチェーン技術を活用すれば更なるセキュリティと信頼性の向上に繋がるとして期待されています。
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来たるデータ社会「AIの重要性と今後課題」
現代社会においてデータは重要なリソースとなっており、企業にとっても第四次産業革命に向けた非常に価値のあるものと言えます。データとは個人情報や顧客の購入履歴・アクセス履歴などといったいわゆる「ビッグデータ」と呼ばれるものです。
企業はこのビッグデータを活用しさらなる成長を目指していますが、その量は膨大なものになります。そこで期待されているのがAI(人工知能)です。膨大な量のデータをAIに分析させれば企業は顧客のニーズをより的確に掴むことが可能になります。
しかし企業はこの膨大なデータを厳重に管理しなければなりません。Forbesによると『世界のデータの90%はこの2年間で作成された』と報告されていますが、取り扱うデータ量が増加するにつれて「顧客のプライバシー保護・セキュリティ・ガバナンス」と言った問題も取りざたされています。
またハッキングなどによる個人情報流出のニュースも多く顧客は自分の情報を企業に渡すのを警戒する傾向になりつつありますが、仮想通貨に使用されている「ブロックチェーン技術」をAIと併用すればこれらの問題を解決できると期待されています。
最小限のリスクで「ビッグデータを強力に保護」
ブロックチェーンの特徴と言えば「変更や改ざんができない・分散型」と言った点が挙げられますが、このような特徴は個人情報など機密なデータを管理するのに非常に適していると言えます。従来の中央集権型と言える一括管理ではハッキングにより情報が流出する可能性が高くなっているのが現状でした。
また分散型であるため、データを不正に改ざんした場合にもブロックの整合性が取れなくなり無効化することができます。さらにAIはデータを暗号化したままでも使用できるため、ブロックチェーンにデータを保存させAIに処理させればリスクを最小限にまで減らすことができます。
このようにブロックチェーンとAIを組み合わせればデータベースにより高い信頼性と安全性をもたらすことが可能となります。さらには顔認証システムの整合性の向上や投票・サプライチェーンなど様々な場面での検証にも大いに役立つと言えるでしょう。
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