Googleは独自のブロックチェーン技術を開発している?

by BITTIMES   

Google(グーグル)の親会社であるAlphabet(アルファベット)社は、第三者が取引を投稿して確認するために使用することができる独自のブロックチェーンを開発していることが明らかになりました。

Diane Greene氏|広報担当者

製品のリリース時期は不明ですが、同社はクラウドサービスとライバルの差別化を図る予定であり、他の企業が自社サーバー上で動作できるホワイトラベルのバージョンも提供するとされています。

Googleの広報担当者は、Diane Greene(ダイアン・グリーン)氏が率いるクラウドビジネス部門の数名が、ここ数ヶ月間でブロックチェーンの使用を検討しているとBloombergに語っています。

「多くの新技術と同様に、ブロックチェーンの潜在的な用途を模索している様々なチームの個人もいますが、可能性のある用途や計画について推測するのは早すぎる。」

Googleの内部関係者は、最近のクラウドビジネスはブロックチェーン関連のサービスのための自然な場所であると語っています。彼らは、まだこの話題を発表する準備ができていないため、話題を特定できないように頼んだとのことです。

Sridhar Ramaswamy氏|広告責任者

Googleの広告責任者であるSridhar Ramaswamy(シュリダール・ラマスワミ)氏は、次のようにコメントしています。

「これは研究の話題なので私は何も言えません。我々の部門にはブロックチェーンを見ている"小さなチーム"がいますが、既存のコア技術は多くのトランザクションを迅速に処理できません。」

Googleと関連会社の投資先

各メディアで報道されている内容によると「Googleは、昨年のブロックチェーンのベンチャー企業にとって最大の投資家の1人であり、大手IT企業が分散型台帳技術(DLT)を扱うスタートアップに引き続き投資しており、多くのパートナーシップはまだ発表されていない」とのことです。

Bloombergは、Googleの持株会社であるAlphabet(アルファベット)社は、ベンチャーテクノロジーに追いつきたいと考えており、才能を募集するために市場でベンチャー企業を後押しして小規模な買収を行うと報じています。また「CB Insights」は2017年に、Alphabet社の運営するベンチャーキャピタル会社であるGVが、次のような企業に投資していることも明らかにしているとのことです。

  • Blockchain Luxembourg(ウォレットサービス)
  • Ripple(金融取引ネットワーク)
  • LedgerX(暗号資産管理プラットフォーム)
  • Veem(国際決済プロバイダー)
  • Buttercoin(現在廃止されている)

Googleとブロックチェーン

2016年にGoogleは、クラウド上のブロックチェーンサービスをテストする開発者のための試験を開始しました。現在はこの技術を展開するためのより広範な方法を模索しているとのことです。

ブロックチェーンのような分散型台帳や仮想通貨は、数千台のコンピュータによってインターネット経由で定期的に更新されるデータベースです。 これらのコンピュータは、公的なネットワークの一部であるか、個人的によって企業などで運営されています。

この技術はGoogleに新たな挑戦のチャンスをもたらします。分散型台帳技術により単一の企業が情報を集中的に保持するリスクを排除できます。
世界で最も大きな情報を所有する企業の1つであるGoogleは、インターネットのパイオニアであり、新しいオープンなWeb標準を採用した長い経験を持っています。

10年以上前にGoogleで初期のモバイルプロジェクトに取り組んだ最初の投資家であるElad Gil氏は次のように語っています。

「このようなパラダイムシフトが起こると、新しい大手企業が登場する機会が増えるだけでなく、新しいアプローチを採用しようとしている現職者もいる」

GoogleはHypergerコンソーシアムの技術を検討していましたが、数百万回のトランザクションに対応できる拡張が容易な別のタイプを選択する可能性もあるとされています。

また、Googleと競争する新しいオンラインサービスは分散型アプローチをサポートし始めています。

現在の大手企業とベンチャー企業

IT企業の中でも、IBMとMicrosoft(マイクロソフト)はこれまでにもブロックチェーン関連ツールを提供し、企業がクラウドサービスを利用してデジタル元帳を手直しすることを担当してきました。

WinterGreen Researchによると、ブロックチェーン製品とサービスの市場は、昨年の7億1,600万ドル(約750億円)から、2024年には600億ドル(約6兆3,000億円)以上に増加する可能性があるとのことです。

Amazonは企業がブロックチェーンアプリケーションを構築するのをサポートしており、FacebookのMark Zuckerberg氏は、「暗号化通信」や「暗号化」の他にも「分散コンピューティングアプローチ」なども検討しています。

その一方では、多くのベンチャー企業がブロックチェーンを使用してGoogleのオンラインでの優位性に挑戦しようとしています。

「Brave(ブレイブ)」というウェブブラウザは、ターゲットを絞った広告を掲載する代わりにブロックチェーン技術を使用して、人々がウェブサイトで時間を過ごす時に支払うシステムを採用することで、Googleの「Chrome(クローム)」と競合しています。

「BitClave」を使用すると、ユーザーはオンラインで検索を実行し広告を見て報酬を得ることができます。

「Presearch」のホワイトペーパーからは、ブロックチェーンを使ってGoogleの検索エンジンと競合しようとしていることが伺えます。

GGV CapitalのマネージングパートナーであるJeff Richards(ジェフ・リチャーズ)氏は次のようにコメントしています。

「信じられないほどの研究開発費がそれに入ってくるのを見ています。誰もがインターネットやモバイルから待っている余裕がないことを学んだのです。」

(引用元:Bloomberg

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

ファイルコイン(FIL)メインネット公開時期を「再度延期」コンテスト前に調整期間

ファイルコイン(FIL)メインネット公開時期を「再度延期」コンテスト前に調整期間

ドバイ警察がカルダノの技術活用|分散型自動弾道識別システム(D-ABIS)を発表

ドバイ警察がカルダノの技術活用|分散型自動弾道識別システム(D-ABIS)を発表

スマートアプリ:イーサリアムのGAS代高騰問題解決に向け「Polygon」と提携

スマートアプリ:イーサリアムのGAS代高騰問題解決に向け「Polygon」と提携

Chiliz&Socios「インテル・ミラノ」と提携|$INTERファントークン発行へ

Chiliz&Socios「インテル・ミラノ」と提携|$INTERファントークン発行へ

トランプ大統領:ブロックチェーン推進派Mick Mulvaney氏を「首席補佐官代行」に任命

トランプ大統領:ブロックチェーン推進派Mick Mulvaney氏を「首席補佐官代行」に任命

暗号資産「エンジンコイン(Enjin Coin/ENJ)」とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

暗号資産「エンジンコイン(Enjin Coin/ENJ)」とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

注目度の高い仮想通貨ニュース

自動損益計算のクリプタクト「GESO Verse」と「DM2 Verse」に対応

自動損益計算のクリプタクト「GESO Verse」と「DM2 Verse」に対応

ビットコイン保有事業者が増加する?Square「店舗売上のBTC自動変換機能」を提供

ビットコイン保有事業者が増加する?Square「店舗売上のBTC自動変換機能」を提供

自民党web3PT「2024年版のweb3ホワイトペーパー」公開|税制改正など様々な要望を記載

自民党web3PT「2024年版のweb3ホワイトペーパー」公開|税制改正など様々な要望を記載

Web3対応の携帯ゲーム機「SuiPlay0X1」登場|パソコン・スマホ両方のゲームに対応

Web3対応の携帯ゲーム機「SuiPlay0X1」登場|パソコン・スマホ両方のゲームに対応

革新的なクラウドマイニングを提供するBitcoin Minetrixのプレセールが最終段階へ

革新的なクラウドマイニングを提供するBitcoin Minetrixのプレセールが最終段階へ

Trust Wallet「iOS・iMessageの脆弱性」について警告|仮想通貨保有者も標的になる可能性

Trust Wallet「iOS・iMessageの脆弱性」について警告|仮想通貨保有者も標的になる可能性

BlackRock「政府系ファンド・年金基金のビットコインETF参入」を予想=報道

BlackRock「政府系ファンド・年金基金のビットコインETF参入」を予想=報道

ワールドコイン(WLD)「PayPal・OpenAIとの提携」を検討=報道

ワールドコイン(WLD)「PayPal・OpenAIとの提携」を検討=報道

Ripple社:日本で「XRPL活用した企業向けソリューション」導入へ

Ripple社:日本で「XRPL活用した企業向けソリューション」導入へ

イーロン・マスク氏率いる「Tesla」2024年第1四半期もビットコインを保持

イーロン・マスク氏率いる「Tesla」2024年第1四半期もビットコインを保持

フィンテックの未来が見える「Wiki Finance Expo 香港 2024」香港が再び世界の脚光を浴びる

フィンテックの未来が見える「Wiki Finance Expo 香港 2024」香港が再び世界の脚光を浴びる

SMOGが第1回目のエアドロップを実施、シーズン1では8回に渡ってトークンを配布予定

SMOGが第1回目のエアドロップを実施、シーズン1では8回に渡ってトークンを配布予定

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

DEX(分散型取引所)とは?特徴・使い方・注意点などをわかりやすく解説NEW

DEX(分散型取引所)とは?特徴・使い方・注意点などをわかりやすく解説

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

人気のタグから探す