「功績に感謝」ホークル知事、ハリス氏を称賛
ニューヨーク州は2025年9月29日、同州金融サービス局(DFS)の最高責任者であるエイドリアン・ハリス局長が2025年10月末をもって辞任すると発表しました。
ハリス氏は2021年8月、同州知事であるキャシー・ホークル氏によって局長に任命されました。以来、米国における仮想通貨規制の形成に大きな影響を与えた人物として知られています。
ホークル知事は公式声明で「ハリス氏はニューヨーク市民のために金融システムが正常に機能するよう尽力するとともに、この部門を”世界金融の中心”にふさわしい規制当局へと再建してくれました」と同氏の功績を称賛しました。
一方、ハリス氏は「ニューヨーク市民の皆様に奉仕できたことは大変名誉で光栄でした。在任中は、消費者のために有益な成果を上げ、DFSの地位を確固たるものにし、部門の業務を変革することができました」とコメントしています。
さらに同氏は「ホークル知事ならびに日々素晴らしい仕事をしているDFSの皆様に、深く感謝の意を表します」と付け加えました。
なお、ハリス氏の後任には、DFSの研究・イノベーション部門の執行副局長であるケイトリン・アズロウ氏が任命されており、正式な業務の引き継ぎは2025年10月18日に行われる予定です。
ニューヨーク州議員「真実を公に」
DFS新局長、ケイトリン・アズロウ氏とは
ハリス氏の後任となるアズロウ氏は、過去4年間、DFSの研究・イノベーション部門の執行副局長を務めてきました。入局前はFRB(連邦準備制度理事会)で上級政策顧問を務めた経験があります。
こうした経歴を持つアズロウ氏に対し、ホークル知事は声明で「ケイトリンはDFSを未来へと導き、全ニューヨーク市民が手頃な価格で金融サービスを利用できる機会を増やし、責任あるイノベーションの中心であり続けることを確かなものにしてくれるでしょう」と述べ、期待を示しました。
これに対して、アズロウ氏は「ニューヨークが世界金融の中心であり、消費者を保護し、責任あるイノベーションの中心であり続けられるよう尽力します」と応えています。
こうした発言から、アズロウ氏はハリス氏の方針を継承しつつ、消費者保護とイノベーション推進の両立を進めていくとみられています。
ビットライセンス制度を運用し、世界の仮想通貨規制に影響力を持つDFSトップのアズロウ氏が打ち出す政策には、業界の注目が集まっています。
ニューヨーク州関連の注目記事はこちら
Source:ニューヨーク州公式発表
サムネイル:AIによる生成画像



























