ドージコイン現物ETF、11月24日に取引開始見込み
2025年11月18日、ブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、Grayscale(グレースケール)社のドージコイン(DOGE)ETFが上場の最終段階にあり、11月24日頃にもニューヨーク証券取引所で取引を開始する見込みであることを明らかにしました。
バルチュナス氏は自身のX(旧Twitter)で、SEC(米国証券取引委員会)の新たなガイダンスを踏まえ、同ETFの上場見通しは良好であるとの見解を示しています。
Based on 20 day clock I believe Grayscale will be out with first Doge ETF in a week, 11/24. We'll see, won't be 100% till exchange notice, but based on SEC guidance it looks good. pic.twitter.com/mvlGsNyNVG
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) November 17, 2025
20日間のスケジュールから判断すると、グレースケールは約1週間後の11月24日に初のドージコインETFを発表すると思われます。
正式には取引所の通知が出るまで確定ではありませんが、SECのガイダンスを見る限り、順調に進んでいるようです。
これは、申請後20日で自動承認されるSECの制度によるもので、グレースケールのドージコインETFも正式な承認決定を待たずに取引を開始する可能性があるとしています。
ただし、正式な取引開始にはNYSEからの上場承認通知が必要であり、バルチュナス氏は、この承認が確定するまでは100%の確実性があるわけではないとも指摘しています。
仮想通貨ETF上場承認プロセスを簡略化
ドージコイン現物ETFが米国市場に初登場の見込み
グレースケールが簡略化ルートで上場申請
バルチュナス氏によると、グレースケールのドージコインETFはSECの「20日ルール」に沿って進められており、SECが特別な措置を取らなければ提出から20日後に自動承認される見通しです。
グレースケールは、ドージコインの私募信託をETFに転換する際に通常の審査プロセスを省略する戦略を採用しており、現時点で正式な承認決定を待たずに上場を開始できる段階に達したとみられます。
ドージコインが米国で商品(コモディティ)として扱われていることも承認を後押ししており、ソラナ(SOL)やエックスアールピー(XRP)で問題となった証券性の懸念がないことから、規制上のハードルは低いとみられています。
実際、NYSE Arcaのルール変更申請でもドージコインは「商品信託」に分類されており、SECもドージコインをETFの対象として検討可能な資産と見なしていると受け止められています。
現物型として米国初のDOGE ETFとなる可能性
米国市場では9月、REXシェアーズとオスプレイファンドが提携した先行のドージコインETF(ティッカー:DOJE)が初めて上場しました。
このETFは資産の大半を先物などのデリバティブで構成していますが、今回のグレースケールのETFは現物のドージコインを保管する形式で、承認されれば米国初のドージコイン現物ETFとなります。
ドージコインETF、歴史的始動
米国で加速するアルトコインETFの上場
米国では9月の規制緩和以降、アルトコインのETF承認が相次いでいます。
11月17日には、仮想通貨ソラナを対象としたVanEck社の現物ETF「VanEck Solana ETF(VSOL)」がナスダック市場で取引を開始しました。
さらに、ドージコインETFについてもグレースケールに加えBitwise社が同様の自動承認プロセスを活用して申請しており、11月末までに複数のドージコイン連動ETFが市場に登場する可能性があります。
こうした動きは仮想通貨ETF市場の成熟を示す象徴的な展開で、今後も主要アルトコインを対象とした現物ETFの拡大が期待されています。
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Source:エリック・バルチュナス氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像





























