ビットコイン価格ついに過去最高値の13万円へ

by BITTIMES   

2017 年 1 月 2 日 午前3:30、ついにビットコイン価格が日本円で 12 万円を突破し、4日には 135,055 円と、過去最高の高値を更新しました。
ビットコインが 12 万円を突破したのは今回で二度目。前回は 2013 年 11 月とおよそ3年前です。
しかし、同じ 12 万円突破でも前回と今回とでは、結果が同じでも原因は全く違うと考えています。
今回のこの記事では、「なぜビットコインが3年ぶり二度目の 12 万円を突破したのか?」の背景について解説していきたいと思います。

2013 年のビットコイン急騰の要因

2013 年 11 月の初めビットコイン価格は 2 万円台からスタートしました。
それからわずか 30 日足らずでビットコインの価格は 12 万円まで上昇。1 ヶ月で 6 倍に、2013年の 1 月と比べると 100 倍にまで価格が跳ね上がりました。
当時の急騰の理由は、ビットコイン自体が世界中に認識され始めたこと。それに加えてビットコインの価値に気がついた中国人投資家たちが一斉に投資を始めたこと。
以上、2つの要因がありました。
特に中国人投資家のビットコイン投資への熱は凄まじいものがあります。
現状、リアルタイムでビットコインの急騰とは正反対に、人民元の価格が下落している事実からも、「元」→「ビットコイン」の流れが加速していることが伺えます。

ビットコイン価格のキーマンは中国人投資家

前回の 12 万円突破の時も、今回もビットコイン価格急騰は中国人投資家たちによるビットコイン投資熱が高まったことがその理由です。
2013 年当時、中国のメディアはビットコインに肯定的であり、大々的にビットコイン報道番組などを放送し、報道を見た多くの投資家が動いたと言われています。
事実、中国メディアの報道が集中した後、ビットコインの価格は急騰しています。

ビットコイン投資家にとって最悪のシナリオ

さて、2013 年の急騰の話題を取り上げたので、大暴落の話もしなければいけませんね。
むしろ、多くの人にはこちらの方が印象に残っているはずです。
当時、ビットコインの価格が急騰しその後わずか数日で大暴落をしました。
この大暴落の原因は、当時世界最大のビットコイン取引所のマウントゴックスの破綻だと言われていますが、それ以上に重要なことは各国政府のビットコインに対する規制です。
当時は、中国政府が国内のすべての金融機関にビットコインの投資を規制を強行、また中国政府だけでなく、フランス中央銀行、ノルウェー金融当局もユーロとビットコインの交換性を無くすといった方針を打ち出しました。
ビットコインの価値が各国政府の予想以上に上昇したため、自国の通貨の価値が下がるのを恐れてビットコインの引き締めを行なったのだと考えられます。
現在の「元」価格が下がっているように、各国政府はそれを恐れたのです。
もちろん、ビットコインの相場価格の急激な上下による経済混乱のリスクも含めた上での引き締めもあったと思いますが、本音では「自国の通貨を守るため」でしょう。

中国人投資家と中国政府との関係性

さて、各国思惑通り、ビットコイン規制の流れによってビットコインの価格は大暴落しました、
特に中国は、現在取引されるビットコイン取引量の9割、 2013 年の時でも3割を動かしていた巨大市場だったので、その中国で一切の取引を禁止したことが大暴落の最大の要因になったのでしょう。
ただし今では、上限 500 万円という縛りはあるものの、中国のビットコインへの規制は解除されています。

そもそも中国人は政府を信用していない

ビットコイン市場を語る上で、中国人投資家の存在は切っても切り離せない存在ですので、ここで中国人投資家と中国政府との関係性についてお話ししていきます。
元々中国人の投資家は、自国の通貨「元」をあまり保有しないと言われています。
その理由は、中国政府が共産党一党で運営されているため「いつ、どんな無理な要求」をされるかわからないためです。
前回のビットコイン取引規制の時も、中国中央銀行が国内全ての金融機関に対して「ビットコイン取引を規制しろ!」の一声でその日のうちにビットコイン取引が中国国内でできなくなりました。
これはビットコインに始まったことではなく、歴史的に見ても中国は中央政府が数多くの強制をしてきたため、国家と国民との間に信頼関係が薄い国です。
だからこそ、中国人は政府が信頼できないので自分の一族を大事にするという文化なのです。
だからこそ、中国投資家は自国通貨「元」をあまり信用していないということです。

ビットコイン円相場 12 万円突破の最終考察

今回のビットコインの価格上昇は中国人投資家の投資熱が高くなったことが要因ですが、それでも前の状況とは価格の上がり方が全く違います。
前回はわずか 30 日の出来事であり投機的な意味合いで上がりましたが、今回の場合は価格の上下を繰り返しながら1年ほどかけて緩やかに上昇してきました。
そして、年度末から中国人投資家の駆け込み投資で今回の結果に繋がっています。
時間をかけて上昇し、最後に中国人投資家たちの後押しがあったという流れです。
しばらくは中国市場に連動し、世界各国の需要に合わせて緩やかに上昇していくと考えられますので、まずは中国の動向に注目すべきでしょう。
何はともあれ、過去最高の高値を更新したことは、ビットコインの歴史に刻まれる大きな出来事でしょうから、この瞬間にリアルタイムで立ち会えたことに一種の喜びを感じています。

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