ジャスミー、NCCXで「Jブルークレジット」取引開始|格付け機能も導入予定
NCCXで「Jブルークレジット」取引開始
ジャスミーコイン(JASMY)を発行していることでも知られるジャスミー株式会社は2024年12月17日に、同社が提供するカーボンクレジット取引所「NCCX」でJブルークレジットの取引を開始することを発表しました。
カーボンクレジットとは、企業の森林保護や省エネルギー機器導入などで生まれた"CO2などの温室効果ガスの削減効果"をクレジット(排出権)として発行することによって、他の企業との間で取引できるようにする仕組みのことを指します。
NCCXは、国内ボランタリークレジットのNCCCクレジット等に対応したカーボンクレジット取引所であり、2024年8月にはオープンベータ版のサービス提供を開始、2024年9月には正式リリース&個人用ウォレット機能・返礼品機能の提供開始が発表されています。
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Jブルークレジットとは?
Jブルークレジットは、神奈川県横須賀市のジャパンブルーエコノミー技術研究組合が提供するカーボンクレジットであり、海洋環境保全を基盤にした温室効果ガス削減プロジェクトから発行されるカーボンクレジットとなっています。
そのため、このクレジットは「企業が自らの温室効果ガス排出を相殺する手段として利用できるだけでなく、環境保護の観点からも非常に価値のあるプロジェクト」として評価されており、持続可能な社会実現に向けた重要な選択肢になると説明されています。
また、Jブルークレジットでは、AI技術を活用してクレジット発行元のプロジェクトの実行能力や削減量を評価している「aiESG」の協力により、一部のJブルークレジット認証プロジェクトで資本評価が行われているとのことで、NCCXではこのプロセスを通じて「クレジットが適正に生成され、確実に削減された温室効果ガス量を反映していること」を保証していくとも説明されています。
信頼性評価に基づく格付け機能の導入も予定
ジャスミーは今回の発表の中で、NCCXが今後「aiESG」の協力を得てクレジットの信頼性評価に基づいた格付け機能を開発・提供する予定であることも報告しています。
この格付け機能によって企業や投資家は、各クレジットの品質やリスクをより明確に把握し、効率的に取引を行うことができるようになるとされています。
ジャスミーは今後の展望について「NCCXは今後も高品質なカーボンクレジットの取引を推進し、温室効果ガス削減の実効性を高めるために、引き続き信頼性と流通性の強化に取り組んでいく」とコメントしており、これを通じて企業がより効率的にカーボンオフセットを実施できる環境を提供し、気候変動対策の実現に貢献していくと語っています。
ここ最近では仮想通貨JASMYの価格上昇も注目を集めており、記事執筆時点では過去1年間で615%の価格上昇率を記録、今月3日にはコインベースが提供する仮想通貨指標である「Coinbase 50 Index」にJASMYを含む5銘柄が追加されたことも発表されています。
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Souce:ジャスミー公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用