ブロックチェーンで走行距離などの「自動車データ改ざん」に対処|BMW×VeChain
ドイツ(Germany)の大手自動車メーカーであるBMWは、ヴィチェーン(VeChain/VET)のブロックチェーン技術を用いた「VerifyCar」というアプリを発表しました。このアプリは、車の走行距離やバッテリー・フィルターの交換履歴などを改ざんできない状態で記録することによって、情報の偽造などを防止することができるようになっています。
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「走行距離改ざん」などの不正行為を防止
アメリカ・サンフランシスコで2019年4月18日開催された「VeChain Summit 2019」で、シンガポールの「BMW Group Asia Tech Office」のITリーダーであるCihan Albay氏は、BMWとヴィチェーン(VeChain/VET)が共同開発した「VerifyCar」というアプリを発表しました。
「VerifyCar」は、"走行距離計(オドメーター)関連の詐欺"に対処するために開発されており、「中古車の33%が走行距離を偽造している」といわれるドイツでそのような問題を解決することを目指して作成されています。
Albay氏はサミットの中で「VerifyCar」について次のように語っています。
私たちがやろうとしているのは、データセットを検証し、バイヤーの言うことが本当に正しいのかどうかを人々に知らせるためのデジタルパスポートを作成することです。
VeChainのブロックチェーン用いてデジタル台帳を作りました。フィルター交換、バッテリー交換、毎年のサービスなど、自動車に関する全てのやりとりでブロックチェーンにハッシュキーが格納されます。当社の全ての車にはデータセットを定期的に送信するSIMカードが付いています。これらのデータセットはブロックチェーンに保存されているため、それらのデータを呼び出して検証し、各作業がすでに行われたことを証明することができます。
同氏によると「VerifyCar」はすでに車載用の車両でテストが行われており、現在は製品の提供方法を決定しているとされています。
BMWはこれまでにも複数のブロックチェーン企業と提携を結んでおり、車に使用される部品の追跡や修理履歴を追跡できる機能や、顧客への融資を合理化するためのプロジェクトなどに取り組んでいます。ブロックチェーン技術が積極的に活用されているBMWの新たなサービスや車には今後も期待が高まります。
2019年4月28日|ヴィチェーン(Vechain/VET)の価格
ヴィチェーン(Vechain/VET)の価格は、今月7日時点で0.88円までしていましたがその後はやや下落しており、2019年4月28日時点では「1VET=0.68円」で取引されています。