ビットコイン価格860%高騰の可能性
X(Twitter)で約211万人のフォロワーを持つ著名アナリストPlanB氏は2025年6月6日に、自身のYouTubeチャンネルの動画で「ビットコイン(BTC)は現在非常に過小評価されている」と指摘しました。
同氏はさらに、現在の4年周期サイクル(2024年~2028年)でビットコイン価格が最大約860%上昇し、2028年までに50万ドル(約7,250万円)に達する可能性があるとの見解も示しています。
記事執筆時点でビットコインは約10万4,800ドル(約1,507万円)前後で推移しており、5月末に記録した過去最高値の約11万ドル(約1,595万円)からやや下落した水準となっています。
半減期サイクルで「平均50万ドル」
ストック・フロー(S2F)モデルが示すBTCの上昇余地
「ストック・フロー(S2F)モデル」とは?
PlanB氏は今回の動画内で、自身が提唱するストック・フロー(S2F)モデルに基づき強気の価格予想を展開しました。
S2Fモデルとは、資産の希少性から価格を予測する分析手法で、発行上限が2,100万枚に設定されているビットコインにおいて「希少性の高まりが価格上昇を促す」という理論に基づいています。
PlanB氏の分析によると、現在のビットコイン価格約10万4,800ドルは、S2Fモデルが示す理論価格50万ドルを大幅に下回っており、依然として「大幅に過小評価されている状態」にあると述べています。
ビットコインの新規発行量は金の約半分にもかかわらず、金市場の時価総額はビットコインの約10倍という現状があり、これがビットコインが著しく過小評価されている理由だと同氏は強調しています。
米国ビットコイン現物ETF承認が価格上昇を後押し
さらにPlanB氏は、2024年に米国でビットコイン現物ETFが承認され一時的に価格上昇した後、調整局面を迎えたものの、現在の価格は過去の強気相場の初期段階と同水準まで戻ったと分析しています。
これらのことから、現在のビットコイン市場は歴史的に見て強気相場の初期段階にあり「極めて前向きなシグナル」と評価しています。
またPlanB氏は、過去の半減期サイクルのパターンから強気相場のピークがこれから到来するとみており「今後数年間でビットコイン価格は25万ドル~100万ドル(約3,625万円~1億4,500万円)のレンジで推移する」との見通しを示しました。
2025年にBTCは20万ドルへ
ビットコイン予測、機関投資家参入で二極化
ビットコインの強気な価格予想は、PlanB氏以外の専門家や大手金融機関からも示されています。
英大手銀、BTC50万ドル予測
英大手銀行のスタンダードチャータード銀行は2025年2月、ビットコイン価格が2028年末までに50万ドルに達するとの予測レポートを公表しました。
同行は「米国でのビットコイン現物ETFの普及による投資環境の改善」と「価格ボラティリティの減少」を根拠に、より多くの機関投資家資金がビットコイン市場に流入すると予測しています。
一方、仮想通貨取引所BitMEXの元CEOで著名投資家のアーサー・ヘイズ氏は、2025年5月15日に自身のブログで「ビットコインは2028年までに100万ドルに達する可能性がある」との見解を示しました。
ヘイズ氏は、米国の累積債務問題や海外からの資金流出によりドルの価値が低下すると指摘し、これらの要因が重なり「ビットコインが既存金融システムに代わる唯一の避難先となる」との強気な主張を展開しています。
機関投資家参入でBTC予測に慎重論も
このような超強気な予想が続出する一方、市場関係者の間では慎重論も根強く残っています。
仮想通貨取引所Bitgetの幹部であるヴガール・ウシ・ザデ氏は、PlanB氏の強気予測を「従来の4年周期サイクル理論に基づく分析」と評価する一方、機関投資家の本格参入や各国の金融政策変更などマクロ経済環境の変化により「過去のサイクルと比べて予測困難な要素が増加している」と指摘しています。
こうした指摘は、金融政策の急変や地政学的リスクなど、従来の分析モデルでは捉えきれない要因が市場動向を左右する可能性を示しています。
今後もビットコイン価格の行方を巡り、投資家や市場関係者の間で専門家による予測分析への注目が集まりそうです。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=144.93 円)
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Source:PlanB氏YouTube
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用




























