BTC時価総額、世界経済規模に匹敵?
120万人以上のフォロワーを持つ著名オンチェーンアナリストのウィリー・ウー氏は2025年6月2日、自身のX(Twitter)アカウントで「ビットコインの時価総額が今後約20年かけて世界のGDP(国内総生産)規模に達する」との予測を示しました。
また、この予測に基づけば、1 BTCあたりの価格が約2,000万ドル(約29億円)に達する可能性があることも示唆しています。
One correction I’d make.
Real GDP growth is 2%, while debasement is 5%.
So if we inflate GDP at 7% per year for 20 years measured in debasing USD, that would be $425T or $20M per coin give or take 50%.
— Willy Woo (@woonomic) June 2, 2025
(前略)実質GDP成長率は2%、通貨の希薄化(デベースメント)は5%です。
そのため、毎年7%のインフレ率でGDPが20年間成長すると、名目GDPは425兆ドルに達し、おおよそ1 BTCあたり2,000万ドル(±50%程度)になる計算です。
ウー氏の発言は仮想通貨(暗号資産)コミュニティの間で大きな注目を集めており、ビットコインが将来的に世界経済と同等の価値規模になる可能性について議論を呼んでいます。
「BTC価格は簡単に100万ドルを超える」
世界GDPに基づくビットコイン価格モデル
世界GDPを基準にした独自指標
ウー氏はビットコイン価値の評価基準として、法定通貨ではなく世界経済規模を基準とする独自の見解を示しています。
具体的には、ビットコイン価格の長期目標は「世界GDPをビットコイン最大供給量である2,100万BTCで割った値」であり、約20年後には最大±50%程度の誤差が生じる可能性があるとしています。
この計算方法によれば、ビットコインの時価総額が将来的に世界全体の経済規模と同等になる可能性があるという強気な見通しです。
ウー氏が示すビットコイン価格予測モデル
国際通貨基金(IMF)のデータによると、2025年4月時点の世界GDPは約113兆8,000億ドル(約1.6京円)と報告されています。
仮に年平均2.8%の成長が続いた場合、20年後には世界GDPは約197兆7,000億ドルに達すると推計されており、ウー氏の予測モデルに当てはめると、20年後のビットコイン価格は1BTCあたり約941万ドル(約13.5億円)になる計算です。
さらにウー氏は、ドルの価値下落(インフレ率)を年5%程度加味すると、1BTCあたりの価格は約2,000万ドル(1,000万〜3,000万ドルの範囲)に達すると試算しています。
「ハードマネー」としてのビットコインの役割
ウー氏はユーザーから「年間生産額(GDP)で価値を測るのはなぜか」という質問に対し、次のように見解を示しています。
Money is half of everything.
As GDP grows, so does the money to buy all its goods and services.
Gold used to be that money. BTC is the challenger. Fiat is a short term distortion when viewed in long time frames. Hard money will return.
— Willy Woo (@woonomic) June 2, 2025
GDPが成長すれば、それに伴って財やサービスを購入するためのお金も増えていきます。
かつては金(ゴールド)がその「お金」の役割を果たしていました。現在、その地位に挑戦しているのがビットコインです。
法定通貨は、長期的に見れば一時的なゆがみにすぎません。やがて、真に価値のある「ハードマネー」の時代が再び訪れるでしょう。
これらの主張から、ウー氏はビットコインを将来の世界経済の基軸通貨として考えているものと見られています。
最終目標は70万ドル〜2,400万ドル?
強気派が示すビットコインの将来価格予想
ビットコインの将来価格に関する強気な予測はウー氏だけではありません。
ビットコイン支持派として知られる米ストラテジー(旧マイクロストラテジー)共同創設者のマイケル・セイラー氏も、2024年9月に「長期的には1BTC=1,300万ドル(約18億5,900万円)に達する可能性がある」との見解を示しています。
また、セイラー氏は2024年7月に開催された「ビットコイン2024」でも、基本シナリオで2045年までに1BTCが1,300万ドル、強気シナリオでは4,900万ドル(約70.5億円)になると予測を語っており、ビットコイン市場に対して一貫して強気の姿勢を維持しています。
また、米大手投資会社ARKインベスト(アーク・インベスト)が2025年4月に発表したリサーチでは、2030年末までにビットコイン価格が最大で240万ドル(約3.4億円)に到達する可能性があるとの予測が示されました。
これらの著名人や投資会社の長期予測から、ビットコインが今後数十年で現在の価格水準をはるかに超える可能性に期待を寄せる声が相次いでいることがうかがえます。
なお、記事執筆時点におけるビットコイン価格は1BTCあたり約10万5,680ドル(約1,510万円)で推移しており、これらの予測価格に達するためには現状から数十倍以上の上昇が必要となります。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=144.00円)
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Source:ウィリー・ウー氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像





























