「ビットコインに強力な需要」2025年末までの20万ドル到達が現実味|ビットワイズ幹部

「ビットコインに強力な需要」2025年末までの20万ドル到達が現実味|ビットワイズ幹部(Strong demand for Bitcoin makes $200,000 by end of 2025 realistic, says Bitwise executive)
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2025年末までにBTC20万ドル到達を示唆

2025年7月12日、米国の仮想通貨運用会社Bitwise(ビットワイズ)の最高投資責任者であるマット・フーガン氏は、ビットコイン(BTC)の需要増加を背景に、価格が2025年末までに20万ドル(約2,940万円)に達する可能性があるとの見解を示しました。

フーガン氏はCNBCのインタビューで、機関投資家からの資金流入が続く一方、ビットコインの新規供給量が1日あたり約450 BTCにまで減少していると指摘し「需要が供給を常に上回る局面に入った」と強調しました。

また同氏は、米国での規制整備や関連法案の進展、機関投資家の参入拡大、そして世界的な景気の不透明感など、複数の好材料が重なっていることがビットコイン価格の上昇を後押ししていると述べています。

これらの要因を踏まえ、同氏は今回のビットコイン強気相場について、一時的な投機ではなく、構造的かつ長期的に継続する可能性が高いとの見方を示しました。

ビットコイン価格は7月13日に11万9,000ドル(約1,740万円)を突破し、過去最高値を更新しました。2024年の半減期を契機に始まった上昇トレンドは、その後も勢いを増しています。

フーガン氏は、この強い需要に支えられた現在の相場を「構造的なブルマーケット(強気市場)」と表現しています。

フーガン氏が語るビットコイン高騰予測の根拠

ビットコイン供給減が価格を押し上げ

フーガン氏の強気な見通しは、ビットコイン市場における需給バランスの分析に基づいています。

2024年4月に実施された半減期の影響で、ビットコインの新規発行量は1日あたり約450 BTCに減少し、供給ペースが大きく鈍化しました。

一方、ウォール街を中心とした機関投資家によるビットコイン需要は急速に拡大しており、市場では供給不足が深刻化しています。こうした状況を受け、フーガン氏は「需要が常に供給を上回る局面に入った」と述べ、需給構造が大きく変化していると指摘しました。

また同氏は「米ドル安政策が継続する限り、ビットコインの価格は上昇基調を維持する」と述べ、2025年末までに20万ドルに達するというBitwise社の見通しをあらためて示しました。

ETFマネーが生む構造的強気市場

機関投資家の動向を象徴する事例として、米資産運用大手ブラックロックが運用する現物ビットコインETF「IBIT」は、上場からわずか1年で運用資産が800億ドルに達し、米国ETF史上最速の成長を記録しました。

こうした巨額の資金流入に加えて、大企業によるビットコインの資産保有や決済活用の拡大も需要を押し上げており、フーガン氏はこれらが「構造的な強気相場」を支える要因であると分析しています。

ビットコイン価格、強気予想が相次ぐ

大手金融機関が示すビットコイン20万ドル予測

ビットコインの価格をめぐっては、複数の大手金融機関も強気な見通しを示しており、市場全体で期待が高まっています。

英スタンダードチャータード銀行は、2025年末までにビットコイン価格が20万ドルに達するとの予測を発表しました。

同行はその理由として、米国での現物ビットコインETF承認による資金流入の増加や、企業による採用の進展が価格を押し上げる要因になると分析しています。

米資産運用大手VanEck(ヴァンエック)も、2025年にビットコイン価格が18万ドル前後まで上昇すると予測しています。同社は、年初に一度ピークを迎えた後に調整局面を経て、年末に再び最高値を更新する「二峰型」の上昇パターンを想定しています。

著名投資家が予想するビットコインの将来価格

さらに、著名な投資家たちの間でもビットコインの将来価格に対する強気な見通しが次々と示されています。

米スカイブリッジ・キャピタル創業者のアンソニー・スカラムチ氏は、規制環境の改善やETFを通じた投資機会の拡大を背景に、機関投資家からの資金流入が増加し、新規参入資金の約80%がビットコインに流入すると分析しています。

そのうえで、2025年末までにビットコイン価格が15万〜18万ドルに達する可能性があるとの見解を示しました。

さらに、米マラソン・デジタル・ホールディングス(MARA)のCEOフレッド・ティール氏も年初に、需要の拡大により2025年末までにビットコインが20万ドルに到達する可能性があると予測しました。

ティール氏は、ビットコインの供給上限が2,100万枚であり、そのうち約94%(約2,000万枚)がすでに発行済みである点を挙げました。供給が限られるなかで需要が増加すれば、価格上昇につながると分析しています。

慎重派は「蓄積段階」との見解も

一方で、市場には依然として慎重な見解を示す声もあります。

仮想通貨分析企業コインパネルのキリル・クレトフ氏は、2025年末までにビットコインが13万5,000〜20万ドルに上昇する可能性があるとする一方、短期的には95,000〜115,000ドルのレンジで推移すると予測しています。

同氏はオンチェーンデータをもとに、大口投資家が約10万ドル前後の価格帯で着実に買い増していると指摘しています。その影響で市場の流動性は低下しており、現在の相場は本格的な強気相場入り前の「蓄積段階(アキュムレーションフェーズ)」にあるとの見解を示しました。

今後のマクロ経済動向や規制環境の変化次第では、ビットコイン市場はさらなる成長局面に突入する可能性があり、各機関や投資家の動向に注目が集まっています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=146.98 円)

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Source:CNBCインタビュー
サムネイル:AIによる生成画像

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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