専門家24人が示すビットコインの価格予想
調査会社Finder（ファインダー）が公開した最新レポートによると、複数の専門家がビットコイン（BTC）の価格が2030年末までに45万9,000ドル（約6,700万円）、2035年末には100万ドル（約1億4,600万円）に達すると予測していることが明らかになりました。
Finderは、仮想通貨業界の専門家24人を対象に、四半期ごとの「今後10年間の価格予測調査」を継続的に実施しており、その集計結果を統計データとして報告しています。
同社は今回の調査に関連して「ビットコインは今後10年で新たな高値を更新し続ける」との見解を示しており、前回よりも強気な傾向が強まっていると分析しています。
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Finder専門家パネルによる2025年の価格予測
Finderの専門家パネルによると、2025年末のビットコイン価格は平均で14万5,167ドル（約2,100万円）に達する見通しとされています。
強気派の中には、ビットコインが25万ドル（約3,670万円）に達すると予測する専門家もいる一方で、慎重派は7万〜8万ドル（約1,030万〜1,170万円）にとどまると予測しています。
Morpher社のマーティン・フロエーラーCEOは、機関投資家からの需要が継続的に拡大していることを背景に、2025年末にはビットコインが25万ドルに達するとの見通しを示しました。
Origin Protocolの共同創設者であるジョシュ・フレイザー氏は、法定通貨の価値が下がる中で、ビットコインなどのハードアセットへの資金流入が加速していると指摘しました。
さらに、金と同様に広く採用が進めば、ビットコイン価格は将来的に約115万ドル（約1億6,880万円）に達する可能性があるとの見方を示しています。
一方で、キャンベラ大学のジョン・ホーキンス氏は、ビットコインには依然として本質的な価値が存在せず、投機的バブルに過ぎないとの見解を示しました。
同氏は、2025年末の価格について8万ドル（約1,170万円）程度にとどまると予測しています。
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専門家パネルが示すビットコイン長期予測
調査対象となった専門家の見解を総合すると、2030年末のビットコイン価格は約45万8,647ドル（約6,700万円）、2035年末には102万ドル（約1億5,000万円）に達するとの平均予測が示されています。
これらの長期見通しは、ビットコインの普及拡大や供給減少による希少性の高まりが価格上昇を促すという分析に基づいています。
Finderの専門家パネルでは、61％が「現在はビットコインの買い時」と回答しており、52％は「現在の価格はファンダメンタルズから見て割安」と評価しています。こうした結果から、パネル全体として市場の先行きに対する強気な見方が優勢であることが示されています。
なおFinder社は、本レポートの内容は投資アドバイスではなく、市場環境や規制の変化によって将来の価格が大きく変動する可能性があると注意を呼びかけています。
著名投資家らが語るビットコイン長期予測
こうした専門家による分析に加えて、ビットコインの将来価格に対して強気な予測を示す著名投資家の発言も相次いでいます
ウッド氏らの強気な価格予想
米資産運用会社ARKインベストメントのキャシー・ウッド氏は「ビットコインが2030年までに150万ドル（約2億2,000万円）に達する可能性がある」との予測を示しました。
『金持ち父さん 貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏も「2035年までにビットコイン1枚あたり100万ドルを超えるだろう」と述べており、巨額債務による法定通貨価値の低下が安全資産としてのビットコイン需要を高めるとの見方を示しています。
また、仮想通貨取引所BitMEX元CEOのアーサー・ヘイズ氏は今年5月、自身のブログで「2028年までにBTC価格が100万ドル（約1億4,700万円）に達し得る」との予測を発表しています。
米国の債務問題や資本流出によりドルの価値が低下すれば、ビットコインが現行金融システムに代わる「唯一のセーフヘブン（安全資産）」になり得ると主張しました。
年末BTC価格予想の幅と警戒感
長期的な予測に加えて、短期的なビットコイン価格に対する強気な見通しも複数の専門家から示されています。
米著名仮想通貨アナリストのスコット・メルカー氏は2025年5月に「ビットコインは2025年末までに25万ドル（約3,670万円）に到達することも十分に可能だ」との見解を示しました。
メルカー氏は、機関投資家の関心拡大やボラティリティの低下による市場の安定が、今後の価格上昇局面につながる可能性があると指摘しています。
ただし同氏は「多くの専門家は、今回の強気相場における最高値を12万〜15万ドル（約1,760万〜2,200万円）程度と予測している」とも述べており、過度な楽観に対する警戒感も示しました。
BTC「次の爆発的上昇」の可能性
強気相場の裏で指摘される不確実性
こうした強気の見方が広がる一方で、一部の市場関係者は、各国の金融政策やマクロ経済の変動によって、ビットコインの価格予測はより一層困難になっていると指摘しています。
2025年に世界で広がりを見せるビットコイン準備金制度の導入や米国の仮想通貨規制整備の動きなどは、各専門家の予測に大きな影響を与える可能性があります。
こうした要因を踏まえ、実際の価格推移を注視し、常に最新の情報に基づいた冷静な判断が求められます。
※価格は執筆時点でのレート換算（1ドル=146.79 円）
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Source：Finderレポート
サムネイル：AIによる生成画像
