ジェフ・ベゾス率いるブルーオリジン、ビットコイン・イーサリアム・ソラナで宇宙旅行販売開始

ジェフ・ベゾス率いるブルーオリジン、ビットコイン・イーサリアム・ソラナで宇宙旅行販売開始(Jeff Bezos' Blue Origin launches space travel sales with Bitcoin, Ethereum, and Solana payments)
目次

BTC・ETH・SOL・ステーブルコインで宇宙旅行決済可能に

2025年8月11日、ジェフ・ベゾス氏が率いる米宇宙企業Blue Origin(ブルーオリジン)は決済企業Shift4 Payments(シフトフォー・ペイメンツ)と提携し、宇宙旅行サービス「ニュー・シェパード」で仮想通貨およびステーブルコイン決済を導入すると発表しました。

同日より、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)ソラナ(SOL)などの主要仮想通貨に加え、テザー(USDT)USDコイン(USDC)といったステーブルコインでの支払いが可能になっています。

Shift4 Paymentsの発表によると、支払い処理は同社の決済基盤を通じて行われ、利用者はCoinbase(コインベース)MetaMask(メタマスク)など主要ウォレットを連携することで、即時かつ安全な仮想通貨決済を利用できるようになります。

同社は「仮想通貨決済の導入により、ブルーオリジンは新たな顧客層の獲得に加えて、24時間対応の即時決済やドル建て決済の利点を世界規模で活用できるようになる」と述べています。

ブルーオリジン、主要仮想通貨での決済を解禁

Shift4 CEOが語る「地球を超える」決済改革

Shift4のテイラー・ローバーCEOは「取引プロセスを簡素化するという当社の使命を地球の枠を超えて拡大できることに興奮している。ブルーオリジンとの提携により、世界中の冒険者が支払い方法を問わず、生涯最高の冒険を予約できるようになる」とコメントしています。

また、同社の仮想通貨関連を統括するアレックス・ウィルソン氏は「仮想通貨は現在、約4兆ドル(約593兆円)規模の資産クラスに拡大しており、その潜在力は大きい」と述べました。その上で、高額商品の支払い手段として仮想通貨やステーブルコインの需要は今後一層高まるとの見解を示しています。

さらに同氏は、仮想通貨やステーブルコインによる決済は消費者と販売側双方に経済的メリットをもたらすため、今後も支持が拡大すると述べています。

即時利用可能なブルーオリジン仮想通貨決済

この仮想通貨決済オプションは、今後の商業宇宙飛行予約に直ちに適用され、簡易で安全なデジタル決済を求める需要に応える取り組みとされています。

ブルーオリジンの再利用型ロケット「ニュー・シェパード」は、乗客を高度100km以上の宇宙空間に送る商業宇宙船であり、現時点で75名以上がこのロケットで宇宙飛行を体験しています。

同社の宇宙旅行は高額帯のサービスで、予約には少なくとも15万ドル(約2,200万円)のデポジット(予約金)が必要とされています。

トロン(TRON)創設者のジャスティン・サン氏は、2021年の初回座席オークションで2,800万ドル(約41億円)を提示して落札し、その後2025年8月に「ニュー・シェパード」での宇宙旅行を果たしたことが話題となりました。

世界規模で加速する仮想通貨決済導入事例

ブルーオリジンの取り組みは、仮想通貨決済が宇宙旅行などの高額サービスにまで広がっていることを示す象徴的な事例です。こうした動きは世界中の大手決済企業にも波及し、日常的な消費シーンにも浸透しつつあります。

PayPalが100種類以上の仮想通貨決済に対応

PayPal(ペイパル)は2025年7月28日、米国の加盟店向けに100種類以上の仮想通貨で支払いを受け付けられる新機能「Pay with Crypto」を発表しました。

このサービスでは、ビットコインやイーサリアム、USDT、XRPBNB、ソラナ、USDCなど主要銘柄に対応し、CoinbaseやMetaMaskなど複数ウォレットの連携にも対応します。

同社によれば、仮想通貨で受け取った代金は即時にステーブルコインや法定通貨へ変換され、取引手数料は0.99%とされています。クレジットカード決済と比べ、最大90%のコスト削減が可能になると説明されています。

Mastercard・Visaが拡張するステーブルコイン決済網

また、2025年4月にはMastercard(マスターカード)が、世界1億5,000万以上の加盟店ネットワークでステーブルコイン決済を可能にする計画を明らかにしました。

同社は仮想通貨取引所OKXや決済企業Nuveiと提携し、ユーザーがウォレットから直接加盟店で支払える仕組みを構築すると発表しました。

さらに2025年5月には、Visaがラテンアメリカの6か国で、ステーブルコイン(USDCなど)と連動する決済カードの発行を開始すると公表しています。

このカードは、保有者がUSDC残高から直接日常の支払いに利用でき、Visaは既存のカードネットワークの利便性と仮想通貨の即時性を組み合わせる方針を打ち出しています。

今回のブルーオリジンによる仮想通貨決済導入や大手決済企業の動きは、宇宙旅行から日常の買い物まで幅広い分野で仮想通貨が浸透している現状を示しており、注目を集めています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=148.31 円)

>>最新の仮想通貨ニュースはこちら

Source:Shift4 Payments公式発表
サムネイル:AIによる生成画像

  • URLをコピーしました!

Written by

BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

仮想通貨ニュース|新着

仮想通貨入門 - 基礎知識

市場分析・価格予想

目次