「XRPがブリッジ通貨に」専門家が指摘
ドイツ最大の金融専門チャンネル「Der Aktionär TV」は2025年9月4日、仮想通貨「エックスアールピー(XRP)」が国際送金でブリッジ通貨(橋渡し通貨)として機能する可能性をテーマにした特集を放送しました。
番組には、スイスの金融機関Vontobel(ヴォントベール)の金融アナリスト、デヴィッド・ハートマン氏が出演し、XRPをブリッジ通貨として用いれば米ドルを介さずに直接送金が可能となり、送金コストと所要時間の大幅な削減につながると解説しています。
ハートマン氏はあわせて、Ripple(リップル)社が銀行・金融機関向けの国際決済ソリューションを提供する有力企業へと成長した点を強調しました。
さらに、ドイツの銀行が日本へ送金する際は通常、ユーロを米ドルに替え、その後に円へ両替する二段階が必要だとしたうえで「XRPを活用すれば一度の変換で直接送金が成立するため、従来よりも低コストかつ迅速な取引になる」と説明しています。
ハートマン氏はこうした事例を踏まえ、XRPは国際送金のあり方を根本から変える可能性があり、金融業界において注視されていると述べました。
送金・決済・トークン化を担う革新技術
国際金融システムで注目されるXRPの可能性
SEC訴訟を経て高まるXRPの信頼性
番組ではまず、SEC(米証券取引委員会)との訴訟でリップル社が勝訴した点に触れ、この司法判断によりXRPが他の仮想通貨に先行して一定の規制上の明確性を得たと強調されました。
大手金融機関が数十億ドル(数千億円)規模の国際送金を扱うには明確な法規制の枠組みが不可欠であり、米国の規制進展によってリップル社は機関投資家からの信頼を得やすい立場になったと指摘されています。
番組では、仮想通貨業界全体についても、初期の「西部開拓時代」の様相から法整備が進み、コンプライアンス遵守が信頼構築の土台になりつつあるとの見解が示されました。
XRP投資に広がるミニ先物と証券化商品
ハートマン氏は、XRPへのエクスポージャー(投資機会)を得る手段として、ミニ先物や証券化商品(サーティフィケート)についても言及しました。
これらの金融商品は、XRP価格の上昇・下落の双方でレバレッジ取引を可能にする一方、想定を上回る損失につながるリスクも伴うと解説しています。
特に為替レート(米ドル/ユーロ)の変動リスクや証券化商品の発行体に関わる信用リスクなど、商品固有の注意点が挙げられました。
国際金融システムで高まるXRPへの関心
番組の終盤では、規制の明確化や業界で築いた信頼性、そしてブリッジ通貨としてのXRPの役割を背景に、リップル社は今後、国際金融システムにおいて機関投資家の関心を一段と集めるとの見通しが示されています。
この放送はXRPコミュニティからも注目を集め、SNS上では「ドイツの金融ニュースはXRPの価値を理解しているのに、なぜ米国のCNBCはできないのか」といった声も上がりました。
6,500店以上の米薬局でXRP決済
リップルとXRPが見据える国際送金の未来
今回の放送を通じて、国際送金におけるXRPの役割とリップル社の存在感が改めて可視化され、規制環境の整備と金融機関の関心が重なり合うことで、今後の成長余地が示されました。
各国で進む規制の明確化は、仮想通貨市場における信頼性強化に直結しており、XRPが中心的な役割を担うとの見方が広がっています。国際金融システムにおける実用性は、今後さらに注目される見通しです。
また、リップル社の技術進展や提携拡大は、今後の国際送金分野における標準化への布石となり得るため、市場参加者の関心は一段と高まっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.07 円)
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Source:Der Aktionär TV
サムネイル:AIによる生成画像




























