アーサー・ヘイズ氏「ビットコイン強気相場は2026年まで続く」70万ドル到達を予測

アーサー・ヘイズ氏「ビットコイン強気相場は2026年まで続く」70万ドル到達を予測(Arthur Hayes predicts Bitcoin bull market will last until 2026 with $700,000 target)
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ヘイズ氏「BTC強気相場は始まったばかり」

2025年9月13日、仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)の共同創設者アーサー・ヘイズ氏がYouTubeチャンネルのインタビューで「現在の横ばい相場は今後訪れる強力なビットコイン(BTC)強気相場の序章に過ぎない」との見解を示しました。

同氏はビットコイン投資家に対し、短期的な値動きに一喜一憂せず忍耐強く待つよう呼びかけており「米国の金融政策転換による流動性供給が市場を押し上げる」と指摘しています。

特に2025年〜2026年にかけて米国で大規模な金融緩和が行われる可能性を挙げ、ビットコインと一部アルトコインがその恩恵で大きく成長すると語りました。

さらにヘイズ氏は、流動性拡大が想定通り進めばビットコイン価格は長期的に約70万ドル(約1億円)に達する可能性があると示唆しています。

ヘイズ氏が見据えるビットコイン市場の成長シナリオ

ヘイズ氏はインタビューの中で、自身の強気予測を裏付ける複数の要因について詳しく説明しました。

FRBの利下げ観測がもたらすBTC相場の展望

まず、米国の政治・金融動向について、ヘイズ氏は「歴代の米大統領は皆、自らが望む金融政策を手にしてきた」と述べ、近くFRB(米連邦準備制度理事会)が利下げ局面へ転じるとの見方を示しています。

特にトランプ政権により、2026年半ばまでに大規模な景気刺激策と金融緩和が実施され、仮想通貨市場に強い追い風が吹く可能性が高いと指摘しました。

同氏はインフレ高止まりや景気減速を背景に「近く開始される利下げやその他の流動性供給措置によってクレジット(信用供与)が市場に潤沢に流れ込み、ビットコインの燃料となる」と述べています。

こうした見方に関連して、同氏は従来から各国中央銀行による資金供給がビットコイン市場を動かす主因だと強調しており、市場サイクルは「4年周期ではなく流動性で決まる」との持論も展開しています。

アルトコイン市場の成長を支えるステーブルコイン戦略

加えて、ヘイズ氏は「米国のステーブルコイン戦略にも注目すべき」と語りました。同氏は、米国の政策立案者はステーブルコインを自国の金融戦略の柱とみなしており、これを「トロイの木馬」に例えています。

具体的には、ドルに裏付けされたステーブルコインをSNSアプリなどに組み込むことで、新興国からのドル需要を米国債市場に直接取り込む狙いがあるといいます。

同氏はこのような構想のもと、将来的に最大34兆ドル(約5,000兆円)規模の資金がステーブルコイン経由で米金融市場に流入しうると推計しており、その莫大な流動性が分散型金融(DeFi)やアルトコイン市場にも波及し、新たな成長エンジンになると指摘しました。

ヘイズ氏は近年、自身でも複数の有望なアルトコインを積極的に買い増しており、イーサリアム関連のEtherFi(イーサファイ)、分散型取引所Hyperliquid(ハイパーリキッド)、ステーブルコインプロジェクトEthena(エテナ)など将来性の高いプロジェクトにも言及しています。

こうした収益源や報酬還元を備えるプロジェクト群は、今後の市場拡大局面で50〜100倍規模のリターンを生む可能性があるとの見解も示されました。

ビットコイン価格停滞を楽観視するヘイズ氏

一方、ビットコイン価格の足元の停滞についてヘイズ氏は懸念を示していません。実際、2025年に入り米国株式や金相場が過去最高値を更新し、世界的な流動性も膨張する中で、ビットコインの上昇が相対的に鈍いことが指摘されています。

しかし、同氏はこれをサイクル中盤の踊り場に過ぎないと一蹴し「ビットコインは法定通貨の価値希薄化に対して最も高いパフォーマンスを示してきた資産だ」と強調しました。

そのうえで、同氏は「2025〜2026年こそがビットコイン強気相場のピークになる」との見解を示しており、各国政府が信用創出を拡大する中で発行上限が固定されたビットコインの希少性が改めて評価される局面になると予想しています。

この長期的な強気シナリオの延長線上で、ビットコイン価格は理論上約70万ドル(約1億円)に達する可能性があるとしています。

投資家心理と米金融政策が左右するビットコインの展望

アーサー・ヘイズ氏が指摘する強気相場は、米国の金融緩和やステーブルコイン戦略を背景に現実味を帯びつつあり、投資家心理を下支えする要因となっています。

ビットコインは依然として高いボラティリティを持ちつつも、各国の金融政策や機関投資家の動向に大きく影響を受け、価格形成の中心に位置付けられています。

今後2026年にかけて、市場は金融緩和と規制整備の両輪によって拡大が見込まれる見通しで、ヘイズ氏の強気シナリオが現実化するかに注目が集まっています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.67 円)

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Source:YouTubeインタビュー
サムネイル:AIによる生成画像

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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