ヘイズ氏、イーサリアムなど複数通貨を大規模取得
2025年8月15日、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者アーサー・ヘイズ氏が、直近5日間でイーサリアム（ETH）、ハイパーリキッド（HYPE）、エセナ（ENA）など複数の仮想通貨を総額約1,590万ドル（約23.3億円）規模で取得していたことが明らかになりました。
オンチェーンデータを提供するLookonchainの報告によると、対象銘柄にはETHのほか、分散型取引所HyperliquidのトークンHYPEや、分散型ステーブルコインプロジェクトEthenaのトークンENAが含まれています。
さらに、ステーキング関連のLido DAO（LDO）、Pendle（PENDLE）、EtherFi（ETHFI）なども取得していたことが報告されています。
このオンチェーンデータに基づく報告は、著名トレーダーであるヘイズ氏が短期間で多額の資金を複数のアルトコインに振り向けた事例として注目され、市場関係者からも大きな関心を集めています。
Arthur Hayes(@CryptoHayes) bought more $HYPE, $LDO, and $ENA today.
Over the past 5 days, Arthur Hayes has purchased a total of 1,750 $ETH($7.43M), 58,631 $HYPE($2.62M), 3.1M $ENA($2.48M), 1.29M $LDO($1.83M), 184,610 $PENDLE($1.02M), and 420,000 $ETHFI($516.6K).… pic.twitter.com/dyy6nDxTer
— Lookonchain (@lookonchain) August 15, 2025
アーサー・ヘイズ氏が本日、HYPE、LDO、ENAを追加購入しました。過去5日間で、ヘイズ氏は合計で以下の通貨を購入しています：
・1,750 ETH（約743万ドル）
・58,631 HYPE（約262万ドル）
・310万 ENA（約248万ドル）
・129万 LDO（約183万ドル）
・184,610 PENDLE（約102万ドル）
・42万 ETHFI（約51.66万ドル）
ヘイズ氏、ETH・ENA・PEPEを大量売却
オンチェーンデータが示すヘイズ氏の投資行動
ETHやHYPEなど急騰銘柄への買い増しが顕著
Lookonchainの報告によると、ヘイズ氏は8月15日にもHYPE、LDO、ENAの保有量を追加しています。
直近5日間の取引では、1,750 ETH（743万ドル/10.9億円相当）、58,631 HYPE（262万ドル/3.8億円相当）、310万ENA（248万ドル/3.6億円相当）を取得したと報告されています。
さらに、129万LDO（183万ドル/2.7億円相当）、184,610 PENDLE（102万ドル/1.5億円相当）、420,000 ETHFI（約51.6万ドル/7,600万円相当）も同期間で取得しており、これらの合計は約1,590万ドルに達しました。
画像：Lookonchain投稿
今回買い増しが報告されたトークンはいずれも直近で価格上昇が顕著な銘柄で構成されています。ETHは過去1カ月で約30％上昇し、HYPEは過去最高値の50ドルに迫る展開となり、ENAも30日間で約3倍となる急騰を記録していました。
総額1,335万ドルを短期間で売却した背景
今回の大量購入に先立ち、ヘイズ氏は2025年8月2日にETHやENA、PEPEを短時間で売却し、売却額は総額約1,335万ドル（約19億円）に達しました。この動きを受け、市場では警戒感が広がる展開となりました。
しかしその1週間後に、売却したETHをより高値で買い戻したことを報告しており、X（Twitter）上で「二度と利益確定売りはしない」と冗談交じりに投稿しています。
ヘイズ氏が示した強気な市場見通し
ヘイズ氏は以前から仮想通貨市場に強気の姿勢を示しており、今年5月には「ビットコイン価格が2028年までに100万ドルに到達する可能性が高い」との予測を述べました。
さらに、ビットコインの大幅上昇後には、アルトコイン市場で2022年当時の急騰が再現される可能性にも言及しています。
今回の一連の取引は、ビットコイン高騰後に主要アルトコインへ資金が流入するとの同氏の予測とも合致しており、オンチェーン上の資金移動からもその戦略の一端がうかがえる内容となっています。
「モンスター級のシーズンが始まる」
DeFiとステーキング領域に広がる資金流入の兆し
今回の大規模購入は、個人投資家にとどまらず機関投資家にも影響を及ぼす可能性があり、仮想通貨市場全体の資金流動性や投資戦略を示唆するものとなりました。
特にETHや新興プロジェクトのトークン取得は、分散型金融（DeFi）やステーキング領域への関心が強まっている現状を反映しており、投資家心理を押し上げる要因にもなるとみられています。
今後は市場全体の強気基調が継続するかが注目されており、ヘイズ氏の取引はその動向を占う一つの指標として業界関係者からも関心を集めています。
※価格は執筆時点でのレート換算（1ドル=146.85 円）
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Source：Lookonchain投稿
サムネイル：Shutterstockのライセンス許諾により使用
