Midnightの$NIGHTトークン、受取手続きがより簡単に｜Yoroi Walletがアップデート報告

Yoroiのアップデートで$NIGHT償還が簡単に

カルダノ・エイダ（ADA）の軽量ウォレットの一つであるYoroi Wallet（ヨロイウォレット）は2025年12月19日に、モバイルアプリ版Yoroi　WalletのアップデートによってMidnight（ミッドナイト）ネットワークのネイティブトークンである「$NIGHT」の償還・引き換え（Redeem）が簡単になったことを発表しました。

Midnightはゼロ知識証明（ZK）技術を活用したプライバシー機能を提供するプライバシー重視の第4世代ブロックチェーンであり、現在は以下8つのブロックチェーンを対象とした$NIGHTの大規模エアドロップ作業が進められています。

• カルダノ（Cardano/ADA）
• ビットコイン（Bitcoin/BTC）
• イーサリアム（Ethereum/ETH）
• ソラナ（Solana/SOL）
• XRPレジャー（XRP Ledger/XRP）
• BNBチェーン（BNB Chain/BNB）
• アバランチ（Avalanche/AVAX）
• ブレイブ（Brave/BAT）

ミッドナイトは今月10日にNIGHTトークンの償還ポータルを公開して段階的な償還プロセスを開始していましたが、今回リリースされたYoroiモバイル版のバージョン7.0.1を利用すれば、Yoroiのアプリ内で簡単にNIGHTトークンを償還することができます。

素晴らしいニュースです。Yoroiを通じて$NIGHTを償還できるようになりました。

この機能は、Yoroiモバイル版のバージョン7.0.1で利用可能です。簡単なガイドは以下の通りです。

ステップ1：エアドロップページを開く。Yoroiはウォレットアドレスを自動的にスキャンし、対象となる宛先アドレスを表示します。

ステップ2：宛先アドレスを選択する。現在請求可能な分、割り当てサイズ、これまでに請求した分、および残りの請求可能分に関する詳細が表示されます。

ステップ3：解凍スケジュールを確認する。Yoroiは現在の解凍フェーズ、次の解凍までのカウントダウン、および各フェーズでアンロックされる量を表示します。

ステップ4：$NIGHTの解凍が完了したら「Redeem（請求）」をタップ。Yoroiウォレットに直接請求します。Yoroiウォレット以外のアドレスから請求する場合は、手動で宛先ウォレットアドレスを入力することも可能です。

請求は迅速かつシンプルで、すべてYoroi内で直接完結します。$NIGHTの請求は現在Yoroiモバイル版でサポートされており、ブラウザ拡張機能版のサポートも近日中に開始予定です。

Yoroiに追加された機能の主な特徴

Yoroi Walletのアップデートによって、ユーザーは複雑な操作を介さずに直感的なUIで$NIGHTトークンを償還することが可能となりました。特に、Midnightネットワークのトークン配布において重要となる解凍スケジュールの可視化が行われている点などが大きな特徴として挙げられます。

【Yoroiのアップデートで追加された機能の主な特徴】

• 自動スキャン機能：
  アプリ内のエアドロップページを開くと、Yoroiが自動的にユーザーのウォレットアドレスをスキャンし、トークンを受け取る資格があるかどうかを即座に判定。
• 詳細なダッシュボード：
  ユーザーは自身の総割り当て量、既に受け取り済みの量、そして今後受け取れる予定の残高をひと目で確認できる。
• アンロック状況の可視化：
  $NIGHTトークンは一括で配布されるのではなく、時間の経過とともに順次アンロックされる解凍（Thaw）形式を採用しているが、Yoroi上では次のアンロックまでのカウントダウンが表示される。
• 柔軟な受け取り先設定：
  基本的にはアプリ内のウォレットへ直接償還できるが、他の外部ウォレットアドレスを手動で入力して送信することも可能。

今回の対応によって、これまではやや複雑だった$NIGHTトークンの償還・引き換え手続きが簡素化されることになりました。Yoroiの開発チームは、モバイル版に続いてブラウザ拡張機能版への対応も進めていると報告しているため、将来的にはデスクトップユーザーもより簡単に償還できるようになると期待されます。

CardanoエコシステムとMidnightの将来性

Midnightの誕生は、ブロックチェーン業界におけるプライバシー保護と透明性の両立に向けた重要な一歩と評価されています。Midnightネットワークが本格的に稼働し、そのネイティブトークンである$NIGHTが広く流通し始めることは、Cardanoエコシステム全体の価値向上に寄与するでしょう。

これまでCardanoは、高いセキュリティと学術的根拠に基づいた開発を進めてきましたが、Midnightの登場によって機密情報の取り扱いが可能な分散型アプリ（dApps）の開発が加速すると予想されます。これにより、医療データ、金融取引、法的契約といった、機密性が求められる分野での利用拡大が期待されています。

また、Yoroi Walletは「Cardanoの玄関口」としての地位を確立しており、今回の$NIGHT対応によってユーザーは複数のチェーンを意識することなく、一つのアプリで高度な資産管理が行えるようになるため、エコシステム内の各プロジェクトが相互運用性を高める中で、使いやすいインターフェースを提供し続けるYoroiの役割は今後さらに重要性を増していくことになるとも予想されます。

暗号資産ユーザーにとって、トークンの配布や請求プロセスは時として煩雑になりがちですが、Yoroiのように「自動スキャン」や「カウントダウン表示」といった親切な設計を導入する動きは、新規ユーザーの参入障壁を下げることにも繋がるため、今回のアップデートはエコシステム拡大にもつながると期待されます。

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source：Yoroi Wallet公式X
サムネイル：Shutterstockのライセンス許諾により使用