この記事の要点
- 韓国大手取引所Bithumbが2026年2月7日、BTC誤計上を公式発表
- イベント報酬設定ミスにより、口座残高に2,000 BTCが内部反映
- 内部帳簿上で約62万BTCが計上され、実保有量と大きく乖離
- 一部即時売却により、Bithumb内のBTC価格が一時10%以上下落
- 取引停止と回収対応を実施し、オンチェーン流出は否定
Bithumbの報酬イベントでBTC誤計上が発生
韓国の大手仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)は2026年2月7日、イベント報酬の配布処理におけるシステム設定ミスにより、取引所内部でビットコイン(BTC)が誤って計上されたと発表しました。
同社発表によると、本来は当選者に約2,000ウォン(約210円)相当の報酬を付与する予定でしたが、配布単位の入力ミスにより、複数のユーザー口座の残高に「2,000 BTC(1億4,000万ドル/220億円相当)」という数値が反映されたとしています。
この誤処理を全体で集計した結果、取引所の内部帳簿上では合計約62万BTC(435億ドル/6.8兆円相当)が誤って計上されていたことが明らかになりました。
その後、一部ユーザーが残高として表示されたBTCを即座に売却したことで、Bithumbのウォン建てBTC価格は一時約8,100万ウォンまで下落し、他取引所の価格と比べて10%以上の乖離が生じました。
現在、関連アカウントの取引および出金は停止されており、同社は「システム設定ミスによる内部処理上の問題で、顧客資産の安全性に影響はない」と説明しています。
Bitcoin on #Bithumb suddenly dropped, trading over 10% below other markets.
Reports say a staff mistake during an airdrop sent 2,000 $BTC($133M) instead of a small KRW reward.
Some users sold it right away, causing the price to drop fast. pic.twitter.com/X8Zjaq86Tq
— Lookonchain (@lookonchain) February 6, 2026
韓国の仮想通貨取引所Bithumbで、BTCの価格が突如急落し、他の取引所と比べて一時10%以上低い水準で取引される場面がありました。
報道によると、エアドロップの実施過程で、少額の韓国ウォン(KRW)報酬を配布する予定だったところ、スタッフの操作ミスにより約2,000 BTCが誤って送付された可能性があるとされています。
この影響で、受け取った一部のユーザーが直ちに売却に動き、価格が急落したとみられています。
年金基金にブロックチェーン導入を検討
イベント報酬設定ミスで発生したBithumbのBTC誤計上
報酬単位の誤設定で口座残高にBTCが反映
Bithumbの発表によると、今回の誤計上は2026年2月6日19時ごろ、イベント報酬の配布処理中に発生しました。
当初は当選者695名に対し、約2,000ウォン相当の報酬を付与する予定でしたが、配布設定時に数値「2,000」が通貨単位として誤って「BTC」で処理されました。
この結果、複数のユーザー口座の残高に、実際の保有量を大きく上回る「2,000 BTC」という数値が内部処理上反映されました。
内部帳簿上で計上されたBTC総量
Bithumbによると、誤った配布処理を全口座分で集計した結果、取引所の内部帳簿上では合計約62万BTCが計上されていたといいます。
これは、個別口座に表示された2,000 BTCという数値を合算した結果によるもので、実際のオンチェーン送金が行われたものではないと同社は説明しています。
誤計上を把握した後、Bithumbは19時20分に事態を確認し、19時35分から関連アカウントの取引および出金停止措置に着手しました。
内部の異常取引検知システムにより、Bithumbは発生から約35分で695口座を凍結し、19時40分までに一連の対応を完了したとしています。
内部計上数量と公表保有資産の乖離
誤って計上された62万BTCは、記事執筆時点で約435億ドル(約6.8兆円)相当とされ、Bithumbが公表している仮想通貨保有資産約53億ドル(約8,300億円)を大きく上回る水準です。
米メディアGizmodoは、こうした帳簿上の数量と実保有量の乖離について「取引所の内部台帳上では、実際の保有量を超えるBTCが一時的に表示され得ることを示している」と指摘しました。
ブロックチェーン分析企業Arkhamのデータでも、Bithumbの保有資産は約53億ドル規模とされており、内部帳簿上で計上された数量との差を裏付ける形となっています。
Bithumbが公表した回収状況と対応方針
Bithumbは、誤計上後の対応により帳簿上で計上されたBTCの大部分を回収(処理)できたと発表しており、62万BTCのうち99.7%にあたる618,212 BTCはすでに処理済みとしています。
一方、残高が表示された一部ユーザーによって即時売却された約1,788 BTCについても、93%を処理したと説明しています。
誤って計上されたBTCが取引所外部に流出した事例は確認されておらず、同社は未処理分については自社資産を充当して対応する方針です。
Bithumbは「ウォレット内のコイン数量は顧客残高と常に100%一致している」とした上で、四半期ごとに外部監査法人による資産実査を行っていると説明しています。
BTC即時売却が引き起こした取引所内価格変動
一部ユーザーによる即時売却を受け、Bithumbの取引所内におけるウォン建てBTC価格は一時約8,100万ウォンまで下落しました。
他取引所の価格と比較して10%以上の乖離が生じたものの、取引停止措置後には価格は短時間で回復したとされています。
ブロックチェーン分析プラットフォームLookonchainは、報酬処理中の設定ミスにより2,000 BTCが口座に反映された点が、売却と価格下落につながったと指摘しました。
韓国メディアは、今回の事象を「ファットフィンガー(桁誤り)」と報じる一方、取引停止措置によって市場全体への波及が抑えられたとも伝えています。
成人の仮想通貨保有率「27%」
BTC誤計上が示したBithumbの内部管理構造
今回のBithumbにおけるビットコイン誤計上は、取引所内部のシステム設定ミスによって発生し、市場価格に影響を及ぼしました。
短時間で取引停止と価格回復が行われたことで、影響は同取引所内にとどまり、他市場への波及は記事執筆時点では確認されていません。
一方で、帳簿上の残高管理やイベント配布プロセスについては、今後の改善状況が論点として残されています。
仮想通貨市場では、取引所の運営体制や内部管理の透明性が改めて取り上げられており、今回の対応がBithumbの信頼性評価に与える影響についても注視されています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.09 円)
韓国関連の注目記事はこちら
Source:Bithumb発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用



























