この記事の要点
- ZachXBT氏、Ash CryptoのROYA売却疑惑を証拠付きで公開
- 推奨と同時売却が発覚し、インフルエンサーによる価格操作構造が露呈
Ash Crypto氏のROYA操縦疑惑を公開
著名なオンチェーン調査者のZachXBT氏は2026年5月4日、210万人超のフォロワーを持つ仮想通貨インフルエンサー「Ash Crypto」によるROYAトークンの取引行為について、関連するオンチェーンデータとともに告発内容を公開しました。
この告発により、フォロワーに購入を促す一方で自身は保有分を売却していたとされる取引実態が浮上し、インフルエンサーの発信が市場価格に与える影響の大きさが改めて示されています。
なお、Ash Crypto氏は記事執筆時点で一連の疑惑に関する具体的な説明を行っていません。
What’s funny is people forget @AshCrypto (AshWSB) ran a similar pump & dump schemes for illiquid alt tokens on CEXs
Example:
-Ash made a call for ROYA
-Few hours later posted “Who the f is selling like this”
-Said “We are holding 100% of our roya + buying more here.”… pic.twitter.com/mAe2LfmHE8
— ZachXBT (@zachxbt) May 3, 2026
面白いのは、みんな忘れてるけどAshCryptoは、流動性の低いアルトコインを使った似たようなポンプ&ダンプ的な動きをCEX上でやっていたことがあるってこと。
例えば:
・AshがROYAを推奨(コール)した
・数時間後に「誰だよこんなに売ってるのは」と投稿
・「私たちはROYAを100%保有してるし、ここでさらに買い増している」と発言
・しかし実際には、彼は有料グループの支払い用として公開していたウォレットからフォロワーに対してトークンを売り抜けていた0x7eaf9c89037e4814dc0d9952ac7f888c784548db?a=0x43acc805867c334b4867f957b01731faa4920748
3カ国合同で詐欺拠点9カ所を解体
告発が示すROYAの手口と過去の類似事案
推奨しながら売却、ROYAの一部始終
今回の告発では、Ash Crypto氏が中央集権型取引所(CEX)に上場するRoyale Finance(ロイヤル・ファイナンス)のネイティブトークンROYAを公に推奨し、フォロワーに購入を促していた手口が指摘されています。
有料の投資チャンネル「AshWSB」では「チームはROYAを100%保有し、さらに買い増している」とフォロワーに伝えていたといいます。
しかしZachXBT氏が公開したウォレット記録では、Ash Crypto氏はフォロワーが買い増している最中に保有分を売却していたことが確認されています。
さらにチャンネル内では「誰がこんなに売っているんだ」と発言し、売却主体を否定するメッセージを送っていた経緯も明らかになっています。
ZachXBT氏は今回の件がROYAに限らないと述べており「CEXに上場する流動性の低いアルトコインで同様の手口を繰り返していた」と指摘しました。
こうしたトークンは少量の注文でも価格が大きく動きやすく、大勢のフォロワーを持つインフルエンサーによる単発の推奨でも短期的な価格上昇が発生しやすい構造となっています。
RAVE事件で取引所が調査に着手
Ash Crypto氏への今回の告発に先立ち、ZachXBT氏は2026年4月にも大規模な価格操縦事案を告発しています。
4月18日には、協調グループが流通供給量の90%超を掌握し、価格を約5,600%急騰させたのち急落させたとされるRAVEトークン事件についても同氏が証拠を公開しました。
この告発を受けてBinance(バイナンス)とBitget(ビットゲット)が調査に着手しており、インフルエンサーや協調グループによる価格操縦への取引所側の対応は加速傾向にあります。
Ash Crypto氏案件はRAVEスキャンダルと比較すると手口に違いがある一方、ソーシャルメディアの影響力を価格変動に利用し、フォロワーが損失を負う構図は共通しています。
約71億円の仮想通貨詐欺を摘発
不正被害162%増、プラットフォーム対策が加速
一連の告発が相次ぐなか、仮想通貨をめぐる不正行為の被害規模も拡大しています。
Chainalysis(チェイナリシス)が2026年3月に公表したレポートでは、2025年の仮想通貨関連の不正取引総額が前年比162%増の少なくとも1,540億ドル(約24.5兆円)に達したと報告されています。
こうした被害拡大を受けて、X(Twitter)の製品責任者であるニキータ・ビア氏は2026年4月、仮想通貨に関する初回投稿を行うアカウントを自動ロックし本人確認を求める新ルールの導入を検討していると明らかにしました。
ZachXBT氏は「個人レベルでの見極め意識を高めることが詐欺被害を防ぐうえで不可欠だ」と述べており、インフルエンサーの推奨に従う前にオンチェーンデータを確認する習慣の重要性を指摘しています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.24 円)
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Source:ZachXBT X投稿
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用


























