「11年間ロックの5 BTC」AIが救出|Claudeが復旧ツールのバグ修正

「11年間ロックの5 BTC」AIが救出|Claudeが復旧ツールのバグ修正

この記事の要点

  • XユーザーがClaude活用で「11年ロックの5 BTC」回収
  • btcrecoverのバグをAIが特定、復号処理に成功

まずはビットコイン(BTC)を詳しく

目次

Claudeで5 BTC回収、11年ロックを解錠

Xユーザーの@cprkrn氏は2026年5月13日、Anthropic(アンソロピック)社のAIアシスタント「Claude(クロード)」を活用し、2014〜2015年頃からアクセスできなくなっていた5 BTCの回収に成功したと明らかにしました。

回収された5 BTCは現在のレートで約40万ドル(約6,300万円)相当にのぼり、Claudeが既存の復旧ツールに潜んでいたバグを特定・修正したことで、11年以上アクセス不能となっていた資産の引き出しに成功したと同氏は説明しています。

同氏によると、ロックの発端は大学在学中に酔った状態でウォレットのパスワードを変更したことにあり、専門業者への依頼や約7兆通りに及ぶパスワード試行など、あらゆる手段を試したうえでの最終手段として今回の方法にたどり着いたとしています。

この一連の経緯をまとめたXのスレッドは850万件以上の表示と約27,000件以上のいいねを集め、仮想通貨コミュニティだけでなく幅広い層の関心を呼んでいます。

うおおおおおマジかよ、Claudeがついにこれ突破した!!!

ありがとうAnthropic、ありがとうDario Amodei!!!子どもの名前ダリオにするわ😍

Claudeはどう11年ロックを解いたのか

旧ウォレット解析で糸口をつかむ

@cprkrn氏のウォレットは、ビットコイン黎明期に広く使われたレガシー形式「P2PKH(ペイ・トゥ・パブリックキー・ハッシュ)」で作成されていました。

このウォレットアドレス「14VJySbsKraEJbtwk9ivnr1fXs6QuofuE6」には2015年4月1日に5 BTCが入金されており、その後は長期間にわたって動きが確認されていませんでした。

同氏の手元には旧パスワードに近いとみられるニーモニックフレーズ「lol420fu**thePOLICE!*:)」が残されていたものの、パスワード変更後のウォレットファイルでは利用できない状態が続いていたといいます。

こうした状況を打開するため、@cprkrn氏は大学時代のコンピュータに残されていたファイルやノート、バックアップデータなどをClaudeで解析したと説明しています。

Claudeはその中から、パスワード変更前に作成された古いウォレットファイルを発見し、ニーモニックフレーズが変更後のウォレットファイルで機能しなかった原因を特定しています。

共有鍵連結のバグをClaudeが修正

解析の過程でClaudeは、オープンソースのウォレット復旧ツール「btcrecover(ビーティーシーリカバー)」側に問題があることを特定しました。同氏によると、共有鍵とパスワードを誤った順序で連結していたことが復旧失敗の原因になっていたといいます。

Claudeはこの不具合を修正したうえで復号ロジックを書き換え、修正版コードによる処理を通じて秘密鍵をWIF(ウォレット・インポート・フォーマット)形式で抽出したとされています。

抽出された鍵は対象アドレスと一致しており、@cprkrn氏がXで公開したウォレットアプリの画面では、5BTCの残高と送金処理中のトランザクションが確認されています。

@cprkrn氏は、Claudeが出力した「PRIVATE KEYS DECRYPTED! WE GOT IT!!! THE 5 BTC IS YOURS!」というメッセージのスクリーンショットをXに投稿しました。

なお、今回の復旧はブルートフォース(総当たり)攻撃による突破ではなく、Claudeがファイル構造を解析したうえで既存ツールの不具合を修正し、復号処理を進めた結果だと説明されています。

今回の復旧は、ユーザーが正しい旧パスワードを保持していたことを前提としたものであり、AIが暗号そのものを突破したケースではないとされています。

仮想通貨業界に広がる反応と論点

仮想通貨コミュニティでは、同様の状況に置かれた保有者にとって参考となる復旧事例だと受け止める声も広がっています。

一方で、暗号化されたウォレットファイルをAI(人工知能)システムに渡すことのセキュリティリスクを指摘する声も寄せられました。

@cprkrn氏はスレッドの末尾でアンソロピックとCEOのダリオ・アモデイ氏に謝意を示し、「子どもの名前候補にする」と冗談交じりに投稿しています。

5BTCは回収が完了した同日中に送金されており、2015年4月1日の入金以来、初めて動いたことが確認されています。

AI活用拡大とセキュリティ面の課題

ウォレット復旧の手段としては、これまで専門業者による有償サービスやオープンソースツールの活用が知られてきましたが、いずれも成功率には限界があるとされてきました。

2026年2月にはDeFi(分散型金融)プロトコルで、Claudeが関与したとされるコードに価格参照の不備が見つかり、約178万ドル規模の資金流出につながったケースも報じられています。

こうした懸念がある一方で、AIによる技術的デバッグはウォレット復旧における新たな活用手法として認識が広がりつつあります。

旧式ウォレットを保有するビットコイン初期ユーザーにとっては、新たな復旧アプローチの実例として受け止められており、今後は同様の復旧事例が広がる可能性にも注目が集まっています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.84 円)

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Source:@cprkrn氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

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