ブロックチェーン「アプリケーション開発」をより簡単に|Baiduが新たなOSを公開
中国最大の検索エンジンを提供している百度(Baidu/バイドゥ)は、ブロックチェーン技術を活用した分散型アプリケーション(DApps)を開発するためのオペレーティングシステム(OS)である「Baidu Blockchain Engine(BBE)」を立ち上げたことを発表しました。この新しいOSを使用することによって、開発者はモバイルアプリのように自分が求めるタイプのアプリケーションを開発することができます。
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百度(Baidu/バイドゥ)が新たに発表したDApps開発用OS「Baidu Blockchain Engine(BBE)」は、同社が提供している「Baidu ABC Platform」上に構築されています。
「Baidu ABC Platform」は、
・AI(人工知能)
・BIG DATA(ビッグデータ)
・Cloud computing(クラウドコンピューティング)
を活用したプラットフォームであり、これらの技術を活用した「Baidu Blockchain Engine(BBE)」は、これまでに問題となっていた「データ管理コスト」や「性能不足」などの様々な問題を解決できる開発環境の提供をできると期待されています。
「Baidu Blockchain Engine(BBE)」では、ブロックチェーンフレームワークを使用した様々なテンプレートやその他サービスが提供されているため、開発者はDAppsやスマートコントラクトのテンプレートを使用して「ブロックチェーン技術を活用したビジネスシステムやアプリケーション」を迅速かつ簡単に開発することができると説明されています。
またBBEは「柔軟かつ利便性の高いプラットフォーム」として幅広く利用できるように設計されており、コンソーシアム型やプライベート型などといった様々なニーズにも対応できるように設計されているため、開発者は自分が求めるタイプのブロックチェーン・アプリケーションをこれまでよりもさらに簡単に作成することができるようになります。
Baiduは「Baidu Blockchain Engine(BBE)」を開発した理由について「ブロックチェーン技術の開発を商業的に発展させたいと考えている」と説明しており、オープンソースのクラウドプラットフォームで開発が進められることによって、ブロックチェーンの幅広い分野にポジティブな影響を与えることができると語っています。
ブロックチェーン技術の有用性が世界中で認められてきた今、より簡単にこれらの技術を使用することができるサービスが提供されることによって、今後はさらに多くのアプリケーションが開発され、技術の実用化が加速していくことが予想されます。