韓国の取引所Bithumbが決済サービスBitpayと提携
韓国の大手仮想通貨取引所Bithumbは国際間送金を容易にするために、アメリカの大手仮想通貨決済サービスBitpayと提携することを発表しました。この提携により低コストかつ短時間での国際間送金が可能になります。
従来利用されていたWestern Union(ウエスタン・ユニオン)やMoneygram(マネーグラム)などのサービス通して行う国際送金は、手数料が高額であり利用者への負担が大きいものでした。また送金センターのない地域の人は、お金を受け取るために長い距離を移動する必要もあったため、時間とコストがかかるという問題もありました。
この問題を解決するために、2014年から国際送金サービスを提供する業者は仮想通貨を使用した国際送金を採用しつつあります。
BitPayの最高執行責任者であるSonny Singh氏は、海外の大手メディアCNBCとのインタビューで、この提携によりこれまでの銀行ベースの送金よりも短い時間で手数料も安く抑えることができることを語りました。
"韓国と西洋の国境を越えた支払いは、今年2,000億ドル(約21兆円)規模の産業になります。Bithumbは明らかに世界最大の取引所の一つです。"
"現在、人々は国境を越えた支払いを行う際に銀行手数料やFX手数料を約4%支払っており、約4日間かかっている。BithumbとBitPayを使用することで、これを1営業日で手数料1%にできます。"
韓国は仮想通貨の取引量が大きいにも関わらず、仮想通貨市場に関する一連の規制を導入しており、匿名取引や国内でのイニシャル・コインオファリング(ICO)だけでなく、外国人の国内取引も禁止しており、全政府関係者に対しても仮想通貨の保持や取引を禁止しています。
しかしSingh氏は「我々は規制を歓迎する」と述べており、2018年に40億ドル(約4200億円)相当の支払いを予定通り処理することを語り、次のようにコメントしています。
"韓国のどの取引所もBithumbと同様だと思います。彼らも規制を歓迎している。彼らは適切な顧客確認やマネーロンダリング対策をしているはずです。
Bithumbはつい先日も、国内の仮想通貨に対する消費者意識を高めるために、国内のレストランに無人販売システムであるキオスクを導入することを発表しています。
また韓国では、Bithumbだけでなくウリィ銀行も今月初めにリップル(Ripple/XRP)を用いた国際間送金サービスを年内に開始すること発表しています。