ビットコイン「3.3億円相当」がハッキング被害に:英暗号資産取引所Cashaa

by BITTIMES

英国を拠点とする暗号資産取引所「Cashaa」は2020年7月12日に、約3億3,300万円相当のビットコイン(Bitcoin/BTC)が盗まれたことを発表しました。同社はすでに仮想通貨取引を停止しており、ハッキングに関連するウォレットアドレスのリストも公開しています。

こちらから読む:コインチェック、新たに"BAT"取扱いへ「暗号資産」関連ニュース

ビットコイン「3億3,300万円相当」が被害に

英国の暗号資産取引所「Cashaa」は2020年7月12日のツイートで、同社が暗号資産を保管していた「Blockchain.info」のウォレットがハッキングを受け、日本円換算で約3億3,300万円に相当する「337.07289134BTC」がウォレットアドレス「14RYUUaMW1shoxCav4znEh64xnTtL3a2Ek」へと不正送金されたことを報告しました。

私たちのウォレットの一つ「Blockchain.info」が侵害され、資金が「14RYUUaMW1shoxCav4znEh64xnTtL3a2Ek」へと送金されました。

同社はビットコインの不正送金を確認した直後に暗号資産取引を停止しており、「今回のハッキングによるユーザーへの影響はない」ということが報告されています。

今回の不正送金は「ユーザーが取引所の送金に使用するコンピューターにマルウェアがインストールされたこと」が原因であると考えられており、同社の従業員が2020年7月10日午後1時23分にアカウントへとログインし、ウォレットから2回の送金を行った際にマルウェアが検知されたと報告されています。

盗難されたビットコインの移動先がインドのデリーだったことから、ハッキングを行った犯人はインドのデリー東部出身の人物だと推測されています。同社はすでにデリー市犯罪局にインシデント報告書を提出しており、デリー警察のサイバー犯罪科がすでに捜査を始めているとのことです。

複数の取引所と協力して「資金洗浄対策」も実施

Cashaaは「ハッキングに使用されたビットコインアドレスのリスト」を公開して盗まれたBTCの追跡を試みており、「CoinDCX、WazirX、Bitbns、BINANCE」などの暗号資産資産取引所と協力して、ハッカーがBTCを現金化できないようにするための取り組みを進めています。

しかし、盗まれたBTCの送金情報を分析した結果から『暗号資産の追跡を困難にするためにミキシングソフトを利用している可能性がある』とも報告されているため、流出した暗号資産全てを回収することは困難であるとも考えられます。

同社のCEOであるKumar Gaurav(クマル・ガウラフ)氏は「Cointelegraph」に語ったコメントの中で、ハッカーが容易に資金洗浄できる環境を提供している仮想通貨関連企業を非難しており、『そのような取引所は閉鎖され取引所の所有者はマネーロンダリング容易化犯罪で告発されなければならない』と語っています。

暗号資産取引所に対するハッキングは定期的に行われていますが、仮想通貨の価格が上昇しているタイミングでは「ハッキング」や「詐欺」などが増加する傾向にあり、最近では個人投資家のウォレットを標的とした事例なども報告されているため、暗号資産を保有している方は個人でも十分な対策をとっておくようにしましょう。

>>「ハッキングで使用されたBTCアドレス」はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

ビットコイン「3度目の半減期」を通過|価格への影響と今後予想される動き

ビットコイン「3度目の半減期」を通過|価格への影響と今後予想される動き

XRP Ledgerで株式・ETFをトークン化「Sologenic」プロジェクトを発表:Coinfield

XRP Ledgerで株式・ETFをトークン化「Sologenic」プロジェクトを発表:Coinfield

アクトコイン:新型コロナのこども支援目指す「寄付プログラム」を開始

アクトコイン:新型コロナのこども支援目指す「寄付プログラム」を開始

Fidelity「ビットコインマイニング」のエンジニアを募集

Fidelity「ビットコインマイニング」のエンジニアを募集

ビットコイン革命は「政府でも止められない」米国会議員が公聴会で発言

ビットコイン革命は「政府でも止められない」米国会議員が公聴会で発言

大手暗号資産取引所KuCoin「Non-Fungible Token(NFT)取引サービス」提供へ

大手暗号資産取引所KuCoin「Non-Fungible Token(NFT)取引サービス」提供へ

注目度の高い仮想通貨ニュース

アナリストたちがLearn-To-Earnトークンである99BTCの今後に期待、プレセールはまもなく100万ドル突破へ

アナリストたちがLearn-To-Earnトークンである99BTCの今後に期待、プレセールはまもなく100万ドル突破へ

テレグラムで「深刻な脆弱性」報告|利用者が行うべき対応は?

テレグラムで「深刻な脆弱性」報告|利用者が行うべき対応は?

Binance FZE:ドバイで仮想通貨サービスプロバイダー(VASP)のライセンス取得

Binance FZE:ドバイで仮想通貨サービスプロバイダー(VASP)のライセンス取得

国内取引所間の送金環境が改善|SBI VCトレード・ビットポイントが「Sygna・TRUST」両方に対応

国内取引所間の送金環境が改善|SBI VCトレード・ビットポイントが「Sygna・TRUST」両方に対応

カルダノ(ADA)「2024年の最優秀レイヤー1ソリューション賞」を受賞

カルダノ(ADA)「2024年の最優秀レイヤー1ソリューション賞」を受賞

ビットコインレイヤー2プロジェクトBEVM、1000万ドル融資を達成!完全分散化、EVM交換性を備えたソリューションの実態に迫る

ビットコインレイヤー2プロジェクトBEVM、1000万ドル融資を達成!完全分散化、EVM交換性を備えたソリューションの実態に迫る

Flare Network:分散型のCEXスタイル取引アプリ「Raindex」リリース

Flare Network:分散型のCEXスタイル取引アプリ「Raindex」リリース

Flare基盤の「AI生成NFT」を簡単発行|Atrivがスニークピーク映像公開

Flare基盤の「AI生成NFT」を簡単発行|Atrivがスニークピーク映像公開

ユニスワップ「インターフェース手数料」を引き上げ|米SECの訴訟問題が関係か?

ユニスワップ「インターフェース手数料」を引き上げ|米SECの訴訟問題が関係か?

GMOコイン:最大10万円が当たる「暗号資産預入キャンペーン第2弾」開催へ【法人口座】

GMOコイン:最大10万円が当たる「暗号資産預入キャンペーン第2弾」開催へ【法人口座】

カルダノ大型イベント「Cardano Summit 2024」チケット販売開始|数量限定の早期割引も

カルダノ大型イベント「Cardano Summit 2024」チケット販売開始|数量限定の早期割引も

香港証券先物取引委員会「ビットコイン・イーサリアムの現物ETF」を承認

香港証券先物取引委員会「ビットコイン・イーサリアムの現物ETF」を承認

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す