UASFユーザー・アクティベイテッド・ソフトフォークとは?

by BITTIMES

Segwit(セグウィット)とBitcoin Unlimitedのハードフォーク論争の果てに、Segwitを採用したソフトフォークが圧倒的な指示をされているように見えるが、現実はそうではない。
ビットコインがソフトフォークを行うには、ハッシュパワー(マイニング時の総計算量)の95%以上の数値を出すことが条件だ。

指示を集めていると言われているSegwitのハッシュパワーはわずか 26%前後と、達成率は 3割にも満たない。更に厄介なことに、今年の11月までに95%以上の数値を出さなければビットコイン・ブロックチェーンから拒否されてしまうという期限がある。
Bitcoin Unlimitedとの論争でもこれだけの時間を有したSegwitが、あと半年ほどで全マイナーの95%の支持を集めるというのは現実的ではない。
そこで出てきた案がUASF(ユーザー・アクティベイテッド・ソフトフォーク)である。

MASF(マイナー・アクティベイト・ソフトフォーク)

UASFの話を理解するためにはまず、最近のSegwitと Bitcoin Unlimited のハードフォーク論争の焦点だったMASFについて理解する必要がある。

このMASFは、文字どおり「マイナー」にソフトフォーク執行の権限があると言っても良い。
ビットコインでは、マイナーがブロックを作る際に「どの規格でブロックを作るのか?」という権限が与えられている。

例えば、今回のSegwitで言えば「Segwitという規格」を多くのマイナーが採用し、ブロック計算量が 95%を越えれば採用となる。
「多くのマイナーが採用すればOK」という図式は一見すると、一極集中を避け極めて平等に見えるが、ここに利害関係が絡み「派閥争い」のような政治的な要素が加わると平等さは崩壊する。

今回のBitcoin Unlimitedで言えば「世界最大のマイナー企業Antpoolが採用するBitcoin Unlimitedを採用した方が得だよ。」という圧力をかけることが可能になる。当然そうなると、マイナー企業間で派閥が生まれ「どうすればビットコインが良くなるのか?」という議論ではなく「どちらについた方が得か?」という方向へ流れてしまう。

この段階になるとユーザーのメリットやシステムの向上などの議論は全て置き去りになってしまう。だからこそ今回取引所連盟が生まれBitcoin Unlimitedの強行案を許さなかったのである。この問題は「マイナー企業に決定権がある」から生まれる。
だからこそ今回、Segwit採用方法としてユーザーに決定権を譲渡する UASFが注目されているのである。

UASF(ユーザー・アクティベイテッド・ソフトフォーク)


UASFはShaolin Fry氏という匿名の人物から出されたSegwitを採用するための案である。
このUASFは新しいソフトフォーク方法というわけではなく、あくまで「Segwitを採用させる方法」であり、過去に一度だけ使用された実績もある。
UASFが注目されている理由は
・すぐに実行できる。
・ユーザーに決定権がある。
・派閥争いをする必要がない。
という部分にある。

UASFを使ってSegwitを採用する場合、期日を決めてユーザーネットワークをアップデートし、マイナー企業、取引所や各決済システムもSegwitに対応すればスタートできる。そしてアップデート後、ユーザーはSegwitを取引に使用しても、以前の取引方法を使用しても良く、マイナー企業もSegwitが含まれたブロックをマイニングしてもしなくても良い。UASFには選択できる自由がある。この場合、Segwitを利用するユーザーの増加とともに取引手数料が増加します。
取引手数料が増加すれば、マイナー企業が受け取れるマイニング報酬も増加するので自然とSegwit が含まれるブロックを多くのマイナー企業がマイニングし始める。そうなれば自然競争にシフトされるので、派閥争いが介入する余地は無くなり自然な流れで、最終的には市場の95%の支持が得られるということです。

UASFのメリットとデメリット

UASFのメリットは「期日までにSegwit導入の可能性が上がる」ことだ。
SegwitとBitcoin Unlimitedのハードフォーク論争は一旦は終了しているように見えるが、実際には「少々改善した」程度の進み具合であり、状況が圧倒的に改善されたわけではない。こう着状態になっている現状が動き出せば、少しは改善の可能性が上がる。ということだ。

しかし、UASFにはデメリットも存在する。最も危険なデメリットは「フォークが起きる可能性」もあることだ。
多くのマイナー企業が「Segwit以外のブロックを生成し続け、それが多数派」になった場合はフォークが発生する。更にSegwitでのマイニングは不可能になり、ブロックチェーン自体が消去される危険性もある。
この段階になるとハードフォークと何ら変わりない自体になっている。しかしそれでも強制的にハードフォークを今行うよりはマシだと思われる。

BIP148(ビットコイン・インプルーブメント・ポーザルズ 148)とは?

BIPとは「ビットコイン改善提案」という意味で、BIPはWEBで誰でも投稿することができる。
今回、Shaolin Fry氏が提案したBIP148は「11月15日にSegwitに対応していないブロックは拒否される。UASFを使用して、11月15日より前に支持が95%に達成すればSegwitを採用する。」という内容だ。ただし、少々強引な案とも受け取れるためビットコイン開発者たちは採用に対しては慎重である。現状どのような展開になっていくのかは分からないので UASFに関する続報があれば追記していきたいと思う。

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