分散型ID統合計画「Lace ID」
カルダノ(Cardano/ADA)の開発企業「Input Output」が開発した多機能ライトウォレットである「Lace Wallet」は2025年7月26日に、自己主権型分散型ID(DID)の統合計画である「Lace ID」を発表しました。
Lace Walletはブラウザ拡張機能として提供されている多機能ウォレットであり、カルダノ基盤の暗号資産を管理できるだけでなく、ビットコイン(BTC)のネットワークにも対応、最近では「仮想通貨XRPをサポート予定であること」なども報告されています。
Lace IDは、分散型アプリケーション(DApps)や分散型金融(DeFi)などのサービスで活用できる自己主権型のデジタルIDをLace Walletに統合する新たな取り組みであり、これによってLace利用者は自分のデジタル認証情報をプライベートかつ安全に自分自身で管理できるようになると報告されています。
分散型ID(DID: Decentralized Identifier)とは、企業や政府などの中央集権的な組織に依存せずに、ユーザー自身で自分のIDを管理できる仕組みのことであり、現在は仮想通貨・ブロックチェーン関連の各種サービスでDIDの活用が広がってきています。
LaceチームはDIDをウォレットに直接統合してシームレスに利用できるようにするための取り組みを進めているとのことで、ゼロ知識証明(ZK)を活用した完全統合型の分散型ID体験を2025年内に提供開始予定とされています。
※ゼロ知識証明(ZK):ある情報を持っていることをその情報の内容を相手に開示することなく証明できる技術。
Web3業界では、“誰が誰か”を中央管理なしで証明する方法が必要ですが、Lace IDは「自分の各種個人情報を自分自身で保持して、必要なときにだけ証明できる世界」を目指しているため、KYC不要のDeFi・プライバシー重視のWeb3サービス・投票・DAOガバナンスなど様々な場面で活用できるようになると期待されます。
Say hello to Lace ID — the next step toward a more secure and self-sovereign Web3 experience.
Lace ID is our new initiative focused on bringing decentralized identity (DID) directly into the Lace wallet. This means giving users full control over their digital credentials—secure,… pic.twitter.com/DIX5dCQaLk
— lace.io (@lace_io) July 25, 2025
「Lace ID」をご紹介します。より安全な自己主権型のWeb3体験へと進化するための次なるステップです。
Lace IDは、分散型ID(DID)を「Lace Wallet」に直接統合することを目的とした新たな取り組みです。これにより、ユーザーは自分のデジタル認証情報を完全に管理できるようになります。安全かつプライベートに、そして検証可能な形で。
🧠 Lace IDで取り組んでいること:
・安全かつプライベートなID管理
・dAppsやDeFiで活用できる「検証可能なクレデンシャル」
・DIDをウォレットに直接統合し、シームレスな利用体験を実現👀 なぜ重要なのか?
デジタル世界が進化する中で「信頼」と「アイデンティティ」はますます重要になっています。Lace IDは、この信頼をユーザー自身が所有し、ブロックチェーンネイティブな形で扱えるようにするためのツールを構築しています。🔜 年内リリース予定:
ゼロ知識証明(ZK)技術を活用し、未来の暗号資産時代に対応した、完全統合型のIDエクスペリエンスが登場します。アイデンティティの未来はここに。
そしてそれは、Laceに組み込まれています。
ビットコインDeFiも近日提供予定
Lace Walletでは、ビットコインの分散型金融(DeFi)サービスである「ビットコインDeFi」も近日提供開始予定だと報告されています。
これはカルダノ開発企業でありながらLaceの開発企業でもある「Input Output」によって2025年7月24日に報告されたもので、「ビットコインDeFiはビットコインのコア原則を維持しながら、ネットワークを越えたアクセスを拡大し、ビットコインエコシステムに新たな機能をもたらす」と説明されています。
Interoperability is already reshaping what’s possible.
Bitcoin DeFi brings new capabilities to the Bitcoin ecosystem while preserving its core principles and expanding access across networks.
Built by IO. Coming soon to @lace_iohttps://t.co/AZP071JuuV
🧵4/5— Input Output (@InputOutputHK) July 24, 2025
相互運用性は、すでに可能性の地平を塗り替えつつあります。
Bitcoin DeFiは、ビットコインのコアとなる原則を維持しながら、ネットワークを越えたアクセスを拡大し、ビットコイン・エコシステムに新たな機能をもたらします。
これは IOG(Input Output)によって開発されており、間もなく「Lace」に登場予定です。
https://www.lace.io/bitcoin
分散型IDやビットコインDeFiは、Laceウォレットのユーザー体験を向上させる重要なものであるため、今後はLace Walletがより便利になっていくと期待されます。
最近ではInput Outputから「ビットコインのブロックチェーン上でカルダノのスマートコントラクトを実行できるようにするための新たなツール群を開発していること」なども報告されているため、今後の続報や新たな発表にも期待が高まります。
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source:Lace発表
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