シバイヌ(SHIB)完全分散化に向けた選挙フェーズへ|Shytoshi Kusama氏が概要説明

シバイヌ(SHIB)完全分散化に向けた選挙フェーズへ|Shytoshi Kusama氏が概要説明(Shiba Inu (SHIB) Enters Election Phase Toward Full Decentralization|Shytoshi Kusama Outlines the Vision)
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完全分散化に向けた「選挙フェーズ」の開始

シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)のリード開発者であるShytoshi Kusama氏は2025年8月6日に、SHIBプロジェクトが“完全なる分散化”に向けた「選挙フェーズ」へ移行することを発表し、その概要や自身の考えについて説明を行いました。

今回の発表は「Shib.io」のブログ記事を通じて行われたもので、「SHIB発行から5年の月日が経った今、SHIBには新たなビジョンと各DAO(分散型自律組織)の評議会を選出する時が来た」との考えが語られています。

Shytoshi Kusama氏は「“完全なる分散化”は当初から計画されていたものの1つで、SHIBチームは分散化フェーズに移行するためのOS・DAO構造・技術基盤を可能な限り完成させてきた」と説明しており、「これは決して小さな成果ではないため、チーム・モデレーター・管理者たちは称賛されるべきであり、FUD(恐怖・不確実性・疑念)に晒されるべきではない」と述べています。

今回発表された選挙フェーズへの移行は「完全分散化を実現するための重要なステップ」とされており、選挙フェーズの概要については以下のような説明がなされています。

Shibは常に「完全な分散化」を目指して設計されてきました。Shibが5年目に突入したこのタイミングで、その目標を達成するための重要なステップ「選挙(ELECTIONS)」を開始する時が来ました🥳

SHIBプロジェクトの選挙フェーズとは?

SHIBプロジェクトの選挙フェーズとは、シバイヌの大規模なブロックチェーンエコシステムを完全に分散化された形で運営していくための重要なステップ。選挙フェーズは日本時間2025年8月6日から始まり、Shytoshi Kusama氏は「Hounds憲法」の起草者として、選挙の公平性を確保するための修正案を策定した。

選挙フェーズではSHIBプロジェクトを導く「大統領」が選出されるが、最初は移行をスムーズに進めるために仮の大統領(暫定大統領)を選出する。暫定大統領は移行の調整役として機能し、最終的には各DAOや他の構成機関が正式な大統領を承認することになる。

大統領選の流れ・投票プロセス・大統領の役割と責任などは以下の通り。

大統領選の流れ

  1. 暫定大統領の選出
    完全分散型のエコシステム運営にスムーズに移行するため、Shib市民権開始前に早期DAO投票を通じて暫定大統領を選出する。暫定大統領はHounds憲法に書かれているように移行を調整・促進する役割を果たす。
  2. 大統領を正式に選出
  3. Shib市民権開始後には、Hounds憲法に従って各DAOや他の構成機関が正式な大統領を承認することになる。大統領は標準的な憲法原則に従う必要がある。

投票プロセスについて

暫定大統領選挙は「候補者指名・トップ10選出&ディベート・トップ3選出&最終投票」という三段階の投票プロセスで実施。暫定大統領候補には誰でも立候補することができるが、候補者は自分のプロフィールを作成してコミュニティに自己紹介する必要がある。

最初の投票でトップ10に入った候補者は、ライブまたは録画形式のディベートに参加することになる。さらに1週間後には最終候補者3名を選出する投票を実施、最終候補者3名による討論の1週間後には最終投票が実施され、暫定大統領が決定することになる。

暫定大統領の候補者にはKYC(本人確認)とNDA(機密保持契約)が義務付けられる仕組みで、SHIBエコシステムの成功に最も貢献してきた人が選ばれる可能性が高くなるよう、1トークン=1票の仕組みが導入される予定(SHIBエコシステムトークンのいずれかまたはすべてのトークンに1トークン=1票)。

大統領の役割と責任について

大統領は以下のような役割や責任を担うことになる。

  • 権限の移行
  • 技術・DAO評議会(4つのDAOからなる初代議会)の設立
  • Shib Paperに基づくビジョンと技術の実現
  • 数百万のコミュニティ運営と70億ドル(約1兆325億円)規模のトークン管理

大統領というポジションは「名誉ある役割」であるが、それと同時に「膨大な責任とプレッシャー」が重くのしかかることになるため、Shytoshi Kusama氏は『大統領の候補者はSHIBの創成期からの歴史を理解し、かつSHIBに大きく貢献してきた人物であるべき』と考えている。

その他の修正案

Shib PaperとHounds憲法では経済評議会がTreatの下にあることが提案されているが、Shytoshi Kusama氏は「この評議会はイノベーションに焦点を当てるために、Treatを離れ、Shib Daoの下にあるべきだ」と考えている。

経済評議会はSHIBの収益化や財務システムに直結するもので、「SHIBがどのようにして収入や財務システムを生み出して維持するか」を決定する必要があるため、SHIBプロジェクトの長期的な成功にとって非常に重要なものになる。

なお、Shytoshi Kusama氏は「今回の声明の発表をもって我々の役割は変化する」ともコメントしていますが、それと同時には「私たちは今後もTreat DAOや他の戦略的な技術開発に取り組みながら、Shibエコシステムに貢献していく」とも語っており、今回の選挙フェーズが真の分散型国家(Network State)実現に向けたコミュニティ主導の第一歩であることを説明しています。

今回のような完全分散化のための移行フェーズはプロジェクトの方向性を決める一つの重要な節目であるため、SHIBの選挙フェーズで今後どのような大統領が選ばれるかなどには注目が集まります。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.51円)

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source:Shib.io
サムネイル:Freepikのライセンス許諾により使用

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