ビットコイン下落「次の最高値更新前の調整」著名トレーダーが示す最終上昇シナリオ

ビットコイン下落「次の最高値更新前の調整」著名トレーダーが示す最終上昇シナリオ(Bitcoin decline as a correction before the next all-time high, with final bullish scenario suggested by a prominent trader)
目次

Rekt Capital氏「BTC調整は最終上昇の布石」

2025年8月18日、著名仮想通貨トレーダーのRekt Capital(レクト・キャピタル)氏は、自身のX(旧Twitter)で、ビットコイン(BTC)の直近の下落について「これはサイクル最後の強力な上昇局面(価格発見フェーズ)への布石である」との見解を示しました。

同氏は過去サイクルのパターンに基づきビットコインは第3の最終価格発見フェーズ入りが近い」とし、今回の下落が新たな史上最高値(ATH)に向けた最後の押し目になる可能性を指摘しています。

その根拠として、2017年と2021年の同時期にも短期的な調整が見られ、2017年は約1週間で29%、2021年は約3週間で25%の下落にとどまり、いずれもその後の最終上昇局面につながったと説明しています。

今回も「歴史的サイクルに沿って短期かつ浅いリトレース(調整)であることが、最終的な上昇の鍵になる」と同氏は強調しました。

さらに同氏は「ビットコインが最高値を更新する前に、一時的に114,000ドル(約1,685万円)を下回る必要がある可能性がある」とし、その条件を満たすことで第2波シナリオが現実味を帯びると分析しています。

過去の局面同様に短期・小幅の調整で終わることが、次の上昇局面への重要な条件だと付け加えました。

レクト氏が語るビットコイン第2波シナリオ

2017年・2021年に見られた短期調整

レクト・キャピタル氏は自身の投稿で、強気相場終盤に特有の価格推移パターンについて具体的なポイントを説明しています。

2017年と2021年の同時期には、直前の大幅調整と比較して期間が短く、下落率も小さい調整が観測されました。

実際に、2017年末は約1週間で29%、2021年秋は約3週間で25%の下落となりました。いずれも過去の調整に比べて浅く、収束までの期間も短かったとされています。

同氏は、こうした過去の傾向を踏まえ、今回の調整も短期かつ小幅であることが次の上昇局面にとって重要だと強調しました。

調整成立のカギは「114,000ドル割れ」

レクト氏は現在のビットコイン相場について「価格発見フェーズ第2波」の入り口に差し掛かっている可能性があると述べています。

同氏は、シナリオ成立の条件として「まず114,000ドル(約1,685万円)を明確に下抜けることが必要になる」との見方を示しています。

加えて、過去サイクルの最終局面では調整が一貫して短期かつ浅かった点に触れ、今回も同様のパターンで収束することが次の上昇局面に不可欠だと繰り返し指摘しました。

ビットコインは「価格発見フェーズにおける第2の調整局面」に差し掛かろうとしています。ただし、その前に11万4,000ドルを明確に割り込む必要があります。

これまでのサイクルでの最終的な調整局面は、いずれも短く浅いものでした。そのため、今回も同様に「短く、浅い調整」であることが重要となります。

第2波7週目に突入したビットコイン上昇局面

レクト氏はまた、ビットコインの強気上昇フェーズの持続期間についても触れています。歴史的には、価格発見トレンドの第1波は6〜8週目、第2波は5〜7週目で一服する傾向がある指摘しました。

現行の上昇トレンドはちょうど7週目に入り、調整が迫る時期である可能性が高いとし、第2波の7週目に突入した今週は特に注意が必要だと警鐘を鳴らしています。

また、同氏が以前に公開したチャート分析では、第2波が歴史的パターンに沿って進む場合の上値目標を約160,000ドル(約2,365万円)と見積もっています。

Chartの画像画像:レクト氏X投稿

この水準は、相場が再び強い上昇基調に復帰した場合に16万ドル前後までの上昇余地が残されていることを示唆しています。

米インフレ指標を受けた仮想通貨市場全体の動揺

米インフレ指標発表で利下げ期待が後退

直近では、8月18日に米国の経済指標が公表され、リスク回避の動きが強まりました。これに伴い、仮想通貨市場全体で売りが加速しています。

米労働省が公表した卸売物価指数(PPI)と輸入物価は市場予想を上回り、インフレ警戒が強まる展開となりました。これにより9月のFRB(米連邦準備制度理事会)による利下げへの期待が後退しました。

こうした流れを受け、資金流出が鮮明となり、ビットコインは一時的に115,000ドル(約1,700万円)まで下押しされました。

Coinbaseプレミアム急拡大が示す市場動向

一方で、市場データには今回の急落を機関投資家が押し目買いの好機と捉えた兆候も表れています。

オンチェーン分析プラットフォームCryptoQuantのアナリストによると、8月中旬にかけて米大手仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)のビットコイン価格がBinanceを上回る「Coinbaseプレミアム」が急拡大したと報告されています。

このプレミアムの拡大は、米国勢、特に機関投資家が下落局面で積極的に買いに動いた可能性を示唆していると捉えられています。

価格急落後には米ドル連動型ステーブルコインUSDコイン(USDC)の取引所流入額が約38億8,000万ドル(約5,700億円)に達したとの報告もあり、追加資金の投入が観測されました。

全体として、市場参加者の間では「次の最高値更新に向けた押し目」とみる見解が広がっており、その行方に注目が集まっています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.82 円)

>>最新の仮想通貨ニュースはこちら

Source:レクト・キャピタル氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

  • URLをコピーしました!

Written by

BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

仮想通貨ニュース|新着

仮想通貨入門 - 基礎知識

市場分析・価格予想

目次