FRB新議長「クリスマス前に任命の可能性」ビットコイン市場の強材料か

FRB新議長「クリスマス前に任命の可能性」ビットコイン市場の強材料か(FRB new chair appointment possible before Christmas could boost Bitcoin market)
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年内にFRB議長任命の可能性、BTC市場に期待感

2025年11月26日、ドナルド・トランプ米大統領がクリスマス前に次期FRB(連邦準備制度理事会)議長人事を発表する可能性が高いことが明らかになりました。

FOXビジネスによると、スコット・ベセント米財務長官は議長候補5名との最終面接を終え、候補者リストをトランプ大統領に提出して選考が進められています。

市場では、トランプ大統領が利下げに積極的な「ハト派」候補者を新FRB議長に指名すると予想されており、追加利下げ観測と相まって感謝祭明けのビットコイン(BTC)相場を押し上げる強材料になり得るとの見方が出ています。

新FRB議長任命と金融政策転換の兆し

トランプ政権による議長選考が大詰め

報道によると、ベセント財務長官は労働節(9月上旬)以降、候補者との面接を重ね、今週時点で2次面接まで完了しており、年内に次期議長が任命される見通しです。

ベセント氏は米CNBCとのインタビューで「優秀な5名が揃っており、大統領がクリスマス前に発表する可能性は高い」と述べ、選考が順調に進んでいることを示唆しました。

候補に残った5名は、ホワイトハウスのケビン・ハセットNEC(国家経済会議)委員長、FRB理事のクリストファー・ウォーラー氏とミシェル・バウマン氏、元FRB理事のケビン・ウォーシュ氏、そして資産運用大手ブラックロックの債券部門CIOリック・リーダー氏です。

中でもハセット氏は有力候補とされ、トランプ氏と同様に現在の金利は高すぎると主張する点が評価されています。

利下げ支持派が新議長か

ウォーラー氏とバウマン氏はいずれもトランプ氏が第1期政権で任命した現職理事で、ハト派的な政策志向で知られます。

ウォーラー氏は今年夏以降、利上げ停止と利下げを主張し続けているほか、7月開催のFOMCでは利下げ票を投じるなど金融緩和に積極姿勢を示してきました。

一方、バウマン氏は銀行監督担当副議長としてフィンテックやデジタル資産への理解を示す発言が多く、8月にはFRB職員が少額の仮想通貨を保有できるべきだと提言するなど、革新的な姿勢が注目されています。

その他、金融界の重鎮であるウォーシュ氏や運用業界出身のリーダー氏も候補に名を連ねており、候補者5名は経歴も専門性も多様です。

トランプ大統領はこれまで「パウエル議長は利下げが遅すぎる」と度々不満を表明しており、次期議長には自らと同じく大胆な金融緩和を支持する人物を指名することが予想されています。

FRBは秋以降の2回のFOMCで0.25%ずつ利下げを実施し、政策金利はおよそ年3.75~4.00%まで低下しています。市場はこの流れが続くと見込んでおり、12月9~10日の次回FOMCでも追加利下げが行われる確率は80%を超えています。

FRB利下げ観測強まる中でBTC反発鮮明に

感謝祭休暇明けの11月最終週、ビットコイン相場は下げ止まりの兆しを見せました。

記事執筆時点でビットコイン価格は約90,700ドル(約1,420万円)まで回復し、週初から約3%上昇して4週ぶりの反発となっています。

同月中旬、FRBの高い政策金利を警戒した投資家の売りで一時7か月ぶりの安値である8万ドル台前半まで急落したBTC価格は、年内追加利下げ観測が強まったことで下支えされ、9万ドル台を維持しています。

市場分析によれば、米金融政策の緩和転換は投資マネーのリスク資産回帰を促し、ビットコインにとって追い風となり得ます。

米IG証券のストラテジストは、FRBの利下げが確実視されつつあることがビットコイン上昇を後押ししていると指摘し、トランプ政権下で進む規制緩和策とあわせて、今年の仮想通貨市場を支える要因になったと分析しています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.20 円)

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Source:FOXビジネス報道
サムネイル:AIによる生成画像

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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