チェーンリンク、米国株・ETFのオンチェーン価格を24時間体制で提供開始

チェーンリンク、米国株・ETFのオンチェーン価格を24時間体制で提供開始(Chainlink launches 24/7 on-chain pricing for U.S. stocks and ETFs)
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米国株・ETFの価格を24/5でオンチェーン配信

2026年1月20日、分散型オラクルプラットフォームを提供するチェーンリンク(Chainlink/LINK)は、米国株式およびETFの価格データを、オンチェーン上で24時間・週5日体制で配信する新サービス「24/5米株式データストリーム」を開始したと発表しました。

この取り組みにより、主要な米国株式およびETF(上場投資信託)の価格情報を、ブロックチェーン上で継続的かつリアルタイムに取得できる環境が整備されます。

発表によると、同サービスは通常取引時間に加え、プレマーケット(取引開始前)やアフターマーケット(取引終了後)、夜間取引のデータも対象としています。

米国株式市場は約80兆ドル(約1.2京円)規模に達するとされており、この市場の価格データがDeFi(分散型金融)領域で常時利用可能となることで、株式連動型プロダクトの設計や継続的な取引機会の創出が見込まれています。

チェーンリンクが挑む米国株市場の常時オンチェーン接続

米国株市場の時間制約が抱える構造的問題

発表によれば、米国株式がこれまでオンチェーン金融で本格的に活用されてこなかった背景には、取引時間の不一致という根本的な課題が存在していました。

米国株式市場は平日9時30分から16時(米東部時間)に限定される一方、ブロックチェーンネットワークは年中無休で稼働しています。

この時間構造の違いにより、オンチェーン上では株価が更新されない時間帯が発生し、デリバティブ取引や貸付プロトコルにおける価格不整合や清算リスクの要因となっていました。

24/5米株式データストリームの技術的特徴

チェーンリンクの「24/5米株式データストリーム」は、こうした課題を解消するため、断片化された複数の米国株式市場データを集約し、サブセカンド単位でオンチェーンへ配信する仕組みを採用していると説明されています。

また、各データには暗号学的署名が付与されており、改ざん耐性と検証可能性が確保されているといいます。

発表によれば、提供される情報は単なる中値(ミッドプライス)にとどまらず、買気配・売気配価格、出来高、最終取引価格、市場ステータス(通常取引、時間外取引、閉場など)、さらにはデータの鮮度情報まで含まれています。

これにより、オンチェーン取引プラットフォームは、より精緻な価格判定や高度なリスク管理ロジックを実装できるようになります。

主要プロトコルが評価するチェーンリンクの実用性

同データストリームはすでに40以上のブロックチェーン上で稼働しており、主要な米国株式およびETFを広範にカバーしているとされています。

Chainlink LabsのCBO(最高事業責任者)であるヨハン・エイド氏は「全取引セッションを網羅する継続的な株価データへのアクセスは常時稼働しており、世界の株式市場インフラそのものをアップグレードする基盤になる」と述べています。

また、この仕組みはすでに複数のプロトコルや取引プラットフォームに採用されています。

世界第2位規模のパーペチュアルDEXであるLighterや、仮想通貨パーペチュアル先物の考案者として知られるBitMEXをはじめ、ApeX、HelloTrade、Decibel、Monaco、Opinion Labs、Orderly Networkなどが導入を進めています。

Lighterのウラジミール・ノヴァコフスキーCEOは「チェーンリンクを公式オラクルとして統合することで、低レイテンシーかつ高いデータ整合性を維持した株式パーペチュアル取引が可能になった」と説明しています。

BitMEXのステファン・ルッツCEOも同様に、24時間365日稼働する株式デリバティブ基盤を構築する上で、チェーンリンクの「24/5米株式データストリーム」は不可欠な要素であると評価しています。

株式オンチェーン化が示す金融市場の構造転換

オンチェーンでの株価データ提供を巡る動きは、仮想通貨領域にとどまらず、伝統的な金融市場にも具体的な形で波及しつつあります。

米ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であるICEは2026年1月19日、株式およびETFをトークン化し、24時間年中無休で取引可能とする新たなプラットフォーム構想を発表しました。

こうした取り組みは、伝統金融とブロックチェーン基盤との融合が、構想段階にとどまらず実装段階へ移行しつつあることを示しています。

NYSEの発表を受け、仮想通貨アナリストのクエンテン・フランソワ氏は「この発表が、必ずしもチェーンリンクのようなオラクル基盤を排除するものではない」と指摘しています。

同氏は、大規模な金融インフラにおいては信頼性の高い価格データ提供が不可欠であり、チェーンリンクのような実績ある仕組みが今後も段階的に採用されていく可能性があるとの見方を示しました。

さらに、短期的な価格変動や市場センチメントに注目が集まりがちな中で、同氏は「チェーンリンクが進めるオンチェーンと伝統金融の接続といった基盤技術の進展こそが、長期的に金融市場の構造を変える要素である」と強調しています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.23 円)

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Source:Chainlink発表
サムネイル:AIによる生成画像

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Written by

BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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