チェーンリンク初の現物ETFが米国上場へ
米資産運用大手Grayscale(グレースケール)は2025年12月2日、同社が運用する仮想通貨チェーンリンク(LINK)初の現物ETF「グレースケール・チェーンリンク・トラストETF(GLNK)」がNYSEアーカに上場承認されたことを発表しました。
グレースケールは公式X(Twitter)で、承認を受けた同ETF(上場投資信託)が12月3日から取引開始予定であることを報告しています。
Grayscale Chainlink Trust ETF (Ticker: $GLNK) offers investors direct exposure to $LINK. $GLNK starts trading on @NYSE Arca tomorrow. pic.twitter.com/9L31odpLPX
— Grayscale (@Grayscale) December 2, 2025
グレイスケール・チェーンリンク・トラストETF(GLNK)は、投資家にLINKへの直接的なエクスポージャーを提供します。
GLNKは明日NYSEアーカで取引開始となります。
チェーンリンクはブロックチェーン上で外部データを繋ぐオラクル基盤として広く利用されており、今回のETF上場により従来の投資家も規制された市場を通じてLINKにアクセスできるようになります。
直近では、ドージコイン(DOGE)やXRPの現物ETFも相次いで上場承認されており、今回のチェーンリンクETFの登場は、こうしたアルトコインETF拡大の流れの一環として位置付けられます。
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LINK ETFの上場構造と新たな投資機会
チェーンリンクETFの目的と構成要素
グレースケールが運用するGLNK(グレースケール・チェーンリンク・トラストETF)は、既存のチェーンリンク投資信託をETFに転換した商品で、2025年12月3日からNYSEアーカで取引が開始されます。
ETFの主な投資目的はチェーンリンクのトークン「LINK」価格に連動した運用成果を目指すもので、同社の公式サイトによると、12月1日時点での運用資産額は約1,558万ドル(約24億円)と報告されています。
また、GLNKの総経費率(運用管理費)は上場から当初3ヶ月間0%で、その後0.35%に設定されています。
ステーキング報酬を組み込んだETFの特性
グレースケールのLINK現物ETFは、チェーンリンクをネットワーク上でステーキングして報酬を得る仕組みを備えており、この利回り追求の取り組みはデジタル資産ファンドにおける新たな試みとして注目されています。
今回のLINK ETFはグレースケールにとって、11月下旬に上場したドージコインETF(GDOG)やXRP ETF(GXRP)に続く3本目のアルトコインETFとなります。
LINK ETFの市場意義と企業導入
グレースケールは最近の分析レポートでチェーンリンクを「トークン化金融市場を支える重要インフラ」と評価しており、企業導入の拡大とあわせて、今回のETF上場もLINKの市場拡大における重要な節目になるとしています。
同社はこれまでビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の信託をETFに転換した実績があり、今回のETF上場により、時価総額上位のアルトコインへの投資機会もさらに拡大しています。
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チェーンリンクの企業導入事例と実用性
企業提携と実用化事例の拡大
チェーンリンクはスマートコントラクトに現実世界のデータを取り込むブロックチェーン基盤として、金融や企業領域での採用が加速しています。
例えばONDO(オンド)は、自社の株式トークン化プラットフォームにおいてチェーンリンクのオラクルとクロスチェーン技術(CCIP)採用を発表しました。
この技術採用により、機関投資家がオンチェーンで株式を扱う際の信頼性が向上すると期待され、チェーンリンク技術の企業導入拡大に弾みがつくとの評価も出ています。
今回のETF上場も加わり、チェーンリンクは金融市場での存在感をさらに高め、今後の技術応用や市場拡大への注目も高まっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.61 円)
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Source:Grayscale公式X
サムネイル:AIによる生成画像





























