この記事の要点
- リップルが英ZILOとLicuidoへの戦略投資を発表
- XRPLの機関向け資本市場基盤を移転代理・担保流動化・RLUSD決済で拡充
まずはXRPレジャー(XRPL)を詳しく
リップルが英2社に出資、XRPL拡充
米Ripple(リップル)は2026年8月3日、資産運用会社向けの移転代理テクノロジーを手がける英国のZILO(ザイロ)と、資産のトークン化・流動化基盤を提供するLicuido(リクイード)への戦略的投資を発表しました。
同社によると、今回の投資は両社との既存の協業を発展させるもので、規制に準拠した移転代理や資産発行、担保の流動化機能をXRPレジャー(XRPL)上の機関投資家向け資本市場インフラへ組み込むとしています。
従来の資本市場では、デジタル資産を前提としていないインフラが使われてきたため、担保資産を十分に活用できず、決済にも時間を要する課題が残っていました。
リップルは、トークン化したファンドを発行時から担保として利用できる仕組みを整えることで、機関投資家が資金を滞留させずに運用できる資本市場インフラの構築を進めています。
こうした取り組みの一環として、同社は資産運用会社との連携も広げており、2026年2月にはアビバ・インベスターズ(Aviva Investors)とのXRPL上でのトークン化協業も発表しました。
XRPLのAI決済が100万件を突破
発行・担保・決済をXRPLで一元管理
ZILOの移転代理基盤をXRPLへ導入
リップルは、ZILOが手がける移転代理機能をXRPLの資本市場インフラへ組み込むとしています。
ZILOは資産運用会社やカストディアン(資産保管機関)、移転代理機関向けに、トークン化されたファンド口数を規制に準拠して管理する基盤を提供してきました。
同社の創業者兼CEOであるフィル・ゴフィン氏は、リップルの出資によってデジタル市場の利便性と効率を自社プラットフォームへ取り込み、機関向けサービスの高度化を加速できるとの見方を示しました。
Licuidoが担保流動化機能を提供
あわせてリップルはLicuidoへの投資を通じ、トークン化資産を担保として活用できる仕組みも資本市場インフラへ取り込みます。
Licuidoは、これまで一部の資産クラスに限られていた資産の可搬性を、ファンド口数を含む伝統的な金融資産にも広げる基盤を提供しています。
同社の基盤では資産の発行から流通までを一元管理し、各社のバランスシート上で活用されにくかった資産を、XRPL上で移転可能なデジタル担保として扱えるようになります。
共同創業者兼CEOのブライアン・リンチ氏は「トークン化だけでは十分な流動性は生まれず、発行から流通、担保活用までを一体で管理する仕組みが重要だ」と述べました。
決済にはRLUSDを採用、DVPで即時化
リップルは、ZILOとLicuidoの機能を組み合わせ、発行・カストディ・担保活用・複数通貨投資・原子的決済(アトミックセトルメント)を一体化した機関投資家向け資本市場インフラを構築する方針です。
決済の現金側の受け渡し(現金レッグ)には、リップルが発行する規制準拠のステーブルコイン「RLUSD(Ripple USD)」を用い、資産と代金を同時に受け渡すDVP決済を採用するとしています。
リップルのトレーディング・マーケット部門を統括するSVP(上席副社長)のナイジェル・カクー氏は「資産のトークン化はあくまで出発点であり、真の価値はトークンで何ができるかにある」と述べました。
同氏は、アビバ・インベスターズやフランクリン・テンプルトン、DBSとの取り組みが資産運用会社による大規模なトークン化を示しているとしたうえで、ZILOとLicuidoがその拡大を支える重要な役割を担うとの認識を示しました。
XRPレジャーに貸付プロトコル
XRPLで貸付・信用基盤の整備も進行
リップルは2026年6月、オンチェーン資産を担保にした資金調達を可能にするXRPLレンディングプロトコルの概要を公表し、トークン化資産を活用する信用基盤の整備を進めてきました。
今回のZILOとLicuidoへの投資では、移転代理や担保流動化の機能を資本市場インフラへ組み込み、リップルが進めてきた貸付・信用基盤の整備をさらに広げます。
貸付・信用機能に加え、移転代理や担保流動化、決済までを組み合わせることで、XRPLの機関投資家向け資本市場インフラはより包括的な基盤へと拡張されます。
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Source:Ripple発表
サムネイル:AIによる生成画像



























