この記事の要点
- ギャラクシーとBNYが提携、カストディ基盤にステーキング機能を統合へ
- 機関投資家は既存の運用体制を維持したままステーキング報酬が獲得可能に
ギャラクシー×BNY、機関向けステーキング提供へ
米仮想通貨投資会社Galaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)は2026年8月4日、米金融大手BNY(バンク・オブ・ニューヨーク・メロン)と提携し、BNYのカストディ(資産保管)基盤にステーキング機能を追加すると発表しました。
両社は資産の保管とステーキングを単一の機関向けモデルとして提供し、機関投資家がBNYのカストディを利用したままステーキング報酬を得られる体制を整えるとしています。
これにより、機関投資家は保管と運用を切り分けることなく、既存の資産管理の枠組みを維持したままデジタル資産のステーキングを利用できるようになります。
BNYはフォーチュン100企業の90%以上を顧客に持つ金融インフラ大手であり、今回の提携は同行の機関投資家向けデジタル資産サービスの拡充につながる取り組みとなります。
ファンド権利を完全オンチェーン化
保管・運用・報告を一つの基盤に集約
ガバナンス維持した包括的カストディ
BNYによると、対象となる機関投資家は保管やステーキングに加え、ファンド会計や税務報告、資金決済、顧客向けレポートなども同一基盤上で利用できるようになります。
こうした機能拡充について、BNYの最高製品・イノベーション責任者キャロリン・ワインバーグ氏は「顧客は資産の保管だけでなく、機関向けモデルを通じたより広範な機能を求めている」と述べました。
同氏は、ステーキング機能の追加によってBNYが備えるガバナンスや統制を維持しながら、より包括的なデジタル資産カストディを提供できるとの考えも示しています。
一方、ステーキング機能や関連インフラの提供は規制当局の審査を前提としており、BNYは開始時期を当局の対応に合わせて進めるとしています。
利用者から設計パートナーへ関係拡大
こうした機関向けサービスを支えるのがギャラクシーであり、同社はBNYのデジタル資産カストディを以前から利用してきた顧客の一社でもあります。
今回の提携では、PoSネットワークの運用ノウハウを提供するほか、BNYのデジタル資産プラットフォーム全体の設計パートナーとしても参画するとしています。
ギャラクシーのデジタル資産部門グローバル共同責任者スティーブ・カーツ氏は「金融市場の未来はオープンでプログラム可能な基盤のうえに築かれ、最初に動く機関がその時代を定義する」と述べました。
同氏は、BNYとの協力によって世界最大級の金融機関が信頼できる枠組みのもとでデジタル資産を活用できる環境を構築していくとの考えを示しています。
運用フロー変更なしでステーキング報酬
両社は、この統合によって保管とステーキングを単一の基盤で提供できる点を主な利点に挙げています。
従来、機関投資家がステーキングに参加するには保管とは別の運用体制を構築する必要があり、コンプライアンスや内部統制への対応が課題となっていました。
今回の統合により、機関投資家はBNYのガバナンスや資産保護の枠組みを維持したまま、既存の運用フローを大きく変更することなくステーキング報酬を受け取れるようになるとしています。
UAE機関向けカストディで3社協業
伝統金融で進むデジタル資産サービス拡大
保管と運用を一体化する取り組みは、BNYに限らず伝統的な金融機関にも広がっています。
実際にモルガン・スタンレーは2026年7月、ステーキングに対応したイーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)の上場投資証券(ETP)を業界最低水準の0.14%で追加上場しました。
こうした報酬を伴う商品が増える一方で、暗号資産の報酬をどう扱うかをめぐる法整備の議論も米国で続いており、市場構造を定める「CLARITY(クラリティ)法案」では銀行業界が報酬名目の抜け穴の是正を求めています。
BNYのサービスについても規制当局の審査を前提としており、開始時期や対応ネットワークなどの詳細は今後明らかにするとしています。
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Source:Galaxy Digital発表
サムネイル:AIによる生成画像




























