
北海道厚沢部町、仮想通貨用いた「EV送迎サービス」を実証実験|TIS×INDETAIL
ブロックチェーンなどの先進技術を活用した情報システムの開発を手がけている「INDETAIL(インディティール)」と大手システムインテグレーターである「TIS」は、2019年8月27日に北海道厚沢部町で地域交通の実証実験を公開しました。電気自動車(EV)や仮想通貨を用いたこの実験は、公共交通機関が乏しい過疎地の住民に移動しやすい環境を提供するものとなっています。
こちらから読む:仮想通貨で"電子マネーのチャージ"が可能に「国内ニュース」
電気自動車と地域通貨活用した「ISOUプロジェクト」
INDETAILとTISが公開した実証実験は、2台準備された電気自動車(EV)を地域の住民がタクシーの代わりに利用できるものとなっており、実験の名称は「ISOU(イソウ)プロジェクト」と名付けられています。
送迎を利用する際の支払いには、ブロックチェーン(分散型台帳)を用いた地域限定の仮想通貨である「ISOUコイン」が用いられており、送迎依頼は高齢者でも利用しやすいようにスマートフォンだけでなく"固定電話"からでもできるようになっています。
ISOUコインは町役場などで「スマートフォン」や「専用カード」に"無償"でチャージできるようになっており、換金することはできないように設計されているため、営業許可を得ずに個人がタクシー業を行う"白タク行為"には該当しないと説明されています。
実験は2019年8月19日〜30日にかけて行われており、実験には「北海道電力」や「日本オラクル」などといった、複数の企業が支援を行なっていると報告されています。これらの企業は今回の実証実験で得られらノウハウや改善点を、厚沢部町を含めた複数の地域における"過疎地再生"に役立てていく方針とされています。
過疎地では、人件費・燃料費の高騰や人手不足などの問題も潜んでおり、公共交通機関の撤廃などが行われている地域もあるため、高齢者が自分で運転しなければならないといった問題がありました。
電気自動車と地域通貨を活用することによって、このような問題に対処し、必要に応じて最低限のコストで送迎サービスを提供できる可能性があるため、既存の問題解決に役立つと期待されます。

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