暗号資産取引所「Coinbase(コインベース)」とは?基本情報・特徴・メリットなどを解説

by BITTIMES   

暗号資産取引所「Coinbase(コインベース)」の基本情報やサービスの概要、取り扱う仮想通貨・特徴・メリット・デメリットなどを初心者向けにわかりやすく解説します。
※この記事内で紹介している暗号資産取引所「Coinbase Japan」は、現在日本居住者向けサービスを停止しています。

Coinbase(コインベース)とは

Coinbase-Logo

Coinbase(コインベース)とは、2012年6月に設立された米国を拠点として複数ヵ国でサービスを展開している大手暗号資産取引所です。コインベースは世界最大級の株式市場「NASDAQ」にも上場している、高い信頼性・安全性を誇る大手暗号資産としても知られています。

同社は元々日本居住者向けにはサービスを提供していなかったものの、2021年6月には同社の日本法人である「Coinbase株式会社」が暗号資産交換業者(関東財務局 第00028号)としての登録を完了しており、2021年8月19日には正式に日本居住者向けサービスが提供開始されています。

なお、Coinbase株式会社は2016年1月21日に設立された東京都千代田区に本社を構える企業であり、代表取締役は北澤 直氏、株主は「Coinbase Global, Inc.」となっています。

取り扱う暗号資産

Coinbase(コインベース)が取り扱う暗号資産は、2022年12月時点で以下の17種類となっています。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)
イーサリアム(Ethereum/ETH)
ライトコイン(Litecoin/LTC)
ステラルーメン(Stellar Lumens/XLM)
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
ポルカドット(Polkadot/DOT)
チェーンリンク(Chainlink/LINK)
エンジンコイン(Enjin Coin/ENJ)
オーエムジー(OMG Network/OMG)
イーサリアムクラシック(Ethereum Classic/ETC)
ベーシック・アテンション・トークン(Basic Attention Token/BAT)
メイカー(Maker/MKR)
ザ・サンドボックス(The Sandbox/SAND)
ソラナ(Solana/SOL)
アバランチ(Avalanche/AVAX)
カルダノ・エイダコイン(Cardano/ADA)
テゾス(Tezos/XTZ)

サービスの種類・概要

暗号資産の購入・売却

暗号資産の購入・売却サービスでは、コインベースが取り扱っている仮想通貨を日本円で売買することができます。取引画面は非常にシンプルで、取引したい暗号資産を選択して、取引したい数量・金額などを入力すれば簡単に仮想通貨を売買することができるため、初心者の方でも気軽に利用できる設計となっています。

コインベースには「ポートフォリオ管理機能」も搭載されているため、この機能を利用すれば自分の資産状況を一目で把握することができます。

なお、コインベースは暗号資産の購入/売却時に「約1.99%」の取引コストを請求しています。この中に含まれる取引手数料は取引の際に表示される仕組みとなっていますが、残りの取引コストについてはユーザーに提示された価格に含まれています。

暗号資産の交換

暗号資産の交換サービスでは、2つの個別の取引を単一の取引で行うことができます。例えば、通常の方法でBTCとETHを交換する際には「BTC売却後に日本円でETHを購入する」という方法を取る必要がありますが、コインベースではBTCとETHを直接交換することができます。

コインベースは暗号資産の交換を行うユーザーに「最大2%の取引コスト」を請求しており、交換時に提示される価格には取引コストが含まれています。

暗号資産の定期購入

暗号資産の定期購入サービスは、あらかじめ自分で購入期間・購入数量・購入銘柄などを指定することによって、定期的に対象となる仮想通貨を自動購入することができる機能です。購入タイミングは「毎日・毎週・毎月」といったように自分の好きな周期を選ぶことが可能です。

学んで稼ぐ「Earn(アーン)」

Earn(アーン)は、特定の仮想通貨・ブロックチェーンについて勉強することによって仮想通貨を獲得することができるサービスです。コインベースの公式サイトでは仮想通貨の学習用コンテンツが提供されているため、このコンテンツを通じて仮想通貨の基本的な仕組みなどを学んでいくと対象となる仮想通貨を獲得することができます。

友人招待で稼ぐ

コインベースでは「友だちなどにコインベースを紹介することによってビットコインを稼ぐことができるサービス」も提供されています。コインベースで新規口座開設を完了すると「紹介用URL」が個別に生成されるため、この紹介用URLを友人に共有して、紹介された友人が「新規口座開設+100ドル相当の暗号資産売買」を行うと、紹介した人・紹介された人の両方に10ドル相当のBTCが付与されます。

各種手数料

ウォレットサービス関連の利用料

暗号資産ウォレット利用料無料
日本円ウォレット利用料無料

コインベースは「日本円ウォレット」と「暗号資産ウォレット・ホストサービス」を無料で提供しているため、コインベース利用者は日本円と暗号資産をコインベースアカウントを通じて無料で保管・管理することができます。

暗号資産/日本円ペアの売買手数料

コインベースは、暗号資産の購入/売却時に「約1.99%」の取引コストを請求しています。この中に含まれる取引手数料は取引の際に表示される仕組みとなっていますが、残りの取引コストについてはユーザーに提示された価格に含まれています。

なお、20,000円以下の取引の場合は以下の取引手数料が適用されます。

取引金額取引手数料
1,000円以下99円
1,000円以上〜2,500円以下149円
2,500円以上〜5,000円以下199円
5,000円以上〜20,000円以下299円

暗号資産同士の交換手数料

暗号資産同士の交換(BTC/ETHなど)では「最大2%の取引コスト」がかかります。なお、交換時に提示される価格には取引コストが含まれています。

日本円の出金手数料

3万円未満の出金3万円以上の出金
三菱UFJ銀行の口座宛て110円330円

暗号資産の出金手数料

Coinbaseウォレット間の入出庫無料
外部ウォレットへの送金一定のネットワーク取引手数料

Coinbaseウォレット間における暗号資産の入出庫手数料は無料となっているため、コインベースユーザー間であれば暗号資産を無料で送受金することができます。ただし、コインベースのアカウントで保管している暗号資産を外部ウォレットへと送金する際には「マイナーに支払う手数料」などが発生するため、コインベースはあらかじめ見積もったネットワーク取引手数料をユーザーに請求しています。

Coinbase(コインベース)のメリット

merit

高い信頼性・安全性を誇るNASDAQ上場企業

コインベースは米国の大手証券取引所「NASDAQ(ナスダック)」にも上場している世界最大級の暗号資産取引所です。同社は仮想通貨取引サービスをグローバルに提供しているものの、これまでに一度もハッキング・仮想通貨流出などの被害を受けたことがないため「信頼性の高い大手暗号資産取引所」としても知られています。

コインベースは顧客資産の98%を「インターネットに接続されていないオフラインストレージ」で保管している他、「世界中の安全な入金ボックスとVault」を使用して仮想通貨を地理的に分散して保管しているため、高いセキュリティで資産が保護されています。

顧客資産を保険で保護

Coinbaseグループは顧客資産の98%以上コールドストレージで保管しているだけでなく、秘密鍵の喪失・損害発生などで資産返却が不可能になった場合に備えて、仮想通貨交換業界初となる「セキュアストレージ(*1)の全額を超える金額についての保険契約」を締結しています。

コインベースは『当社のシステムの欠陥(例えば、セキュアストレージがハッキングされた場合)により、お客様が損失を被った場合、当社は保険会社から法定通貨で保険金の支払いを受け、当該支払いを使用して失われた暗号資産と同種・同量の暗号資産を購入し、失われた暗号資産の完全な価値をお客様に払い戻すよう努めます』と説明しています。
(*1)セキュアストレージ:オフラインのストレージ(コールドストレージ)を除いた、安全なストレージにおける保管のこと

便利なiOS・Android対応スマホアプリ

coinbase-App

コインベースは、iOS・Androidの両方に対応したスマートフォン向けアプリも提供しています。このアプリではコインベースが提供している各種サービスを利用することができるため、外出先でも気軽に仮想通貨を売買・入出金することが可能です。

>>「コインベースアプリ(iOS版)」はこちら
>>「コインベースアプリ(Android版)」はこちら

今後のサービス展開に期待大

コインベースが日本向けに提供しているサービス・暗号資産の種類は現時点で限られているものの、米国版コインベースでは「仮想通貨還元デビットカード、ブラウザ拡張機能、PayPal・Apple Pay・Google Payなど各種決済サービスによる仮想通貨購入機能・仮想通貨担保のローンサービス」などといった様々なサービスが発表されています。

また、取り扱う暗号資産についても順次追加していく予定であることが報告されているため、今後のサービス拡大には期待が高まります。

Coinbase(コインベース)のデメリット

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取り扱う暗号資産の種類がやや少ない

コインベースは今後の取り組みを通じて取り扱う暗号資産を順次追加していく予定であることを報告していますが、記事執筆時点では取引可能な暗号資産の種類がやや少ないのが現状です。一部の国内暗号資産取引所では20銘柄以上の仮想通貨が取引可能となっているため、『いろんな仮想通貨を売買したい』という場合にはそれらの取引所を利用する方が良いでしょう。

仮想通貨の取引手数料がかかる

一部の国内暗号資産取引所では、取引手数料・出金手数料などが無料またはマイナスとなっていますが、コインベースでは1〜2%ほどの手数料が発生します。頻繁に仮想通貨を取引する場合には、手数料だけでも大きな金額となってしまう可能性があるため、手数料を気にする方は他の取引所を利用する方が良いでしょう。

>>「Coinbase」の新規登録はこちら

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