仮想通貨関連企業の誤送金事件「10億円受取人に懲役刑の可能性」=報道
誤送金で受け取った約1,000万豪ドルを使用
仮想通貨関連サービスを展開している「Crypto.com」のユーザーが誤って受け取った約10億円の大部分を使い込んだ件について、オーストラリアの検察官が刑務所行きを求めていることが複数メディアの報道で明らかになりました。
報告によると、Crypto.comは2021年5月にオーストラリアのカップルであるテバマノガリ・マニベル氏とジャティンダー・シン氏に巨額の誤送金を行ったとされています。
これは同社の従業員が支払い金額の入力欄に誤って口座番号を入力したためであるとのことで、100豪ドルを返金するはずが1,047万豪ドル(約10億円)を送金してしまったと伝えられています。
その後は2021年12月の内部監査で誤送金が発覚したものの、シン氏らは複数の高級住宅を購入したり、友人に100万豪ドルを渡したりしていたとのことです。なお、同氏は後に「オンライン抽選に当選したと本気で信じていた」と主張したとも報告されています。
金額の大きさなどから懲役刑の可能性
シン氏の弁護士であるマーティン・コズロウスキー氏は「当時シン氏は自身の行為の重大さを正しく理解していなかった」と説明し、「これらの資金は多国籍企業から送られたもので、その後の監査まで資金が消えたことすら知らなかった状態であったため、そのことも考慮する必要がある」と主張しています。
しかし、オーストラリアの検察官キャンベル・トムソン氏は「関与した金額の大きさを考慮すると、この事件を単なる過失による犯罪とみなすのは適切ではない」と主張しているとのことで、「現在の拘留期間を考慮しても、彼を刑務所に送る必要があるかもしれない」と語ったと伝えられています。
なお、シン氏は9月に判決を受ける予定で、同氏のパートナーであるマニベル氏は2023年9月に犯罪収益を無謀に取り扱った罪を認め、「約7か月の刑務所刑」と「18か月のコミュニティ矯正命令」を受けているとも報告されています。
今回の事件は海外で起きたものですが、同様の事件は日本国内の海外取引所ユーザーにも降りかかる可能性があるため、もしも身に覚えのない巨額入金があった場合には、無闇に使用せずに保管しておくことが重要だと考えられます。
こちらの記事もあわせてどうぞ
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
関連のある仮想通貨ニュース
ビットコイン「日本円建ての過去最高値更新」迫る|上昇理由と専門家の価格予想
YOROIウォレットでの「Cardanoステーキング参加方法」EMURGOが解説動画を公開
【Socios&Chiliz】日本人選手所属シント=トロイデンVVの「STVファントークン」発行へ
シント=トロイデンVV:ZAIKO運営のNFTマーケット「Digitama」でNFT販売へ
カルダノ(Cardano/ADA)シンガポールの仮想通貨取引所「Bitrue」に上場
シンガポール大手銀行:STO対応の暗号資産取引所「DBSデジタル取引所」開設か
注目度の高い仮想通貨ニュース
仮想通貨ニュース | 新着記事一覧