仮想通貨商品に「1,750億円」流入|5週連続流出から一気に反転

仮想通貨商品に「1,750億円」流入|5週連続流出から一気に反転

この記事の要点

  • CoinSharesが2026年4月14日に週次報告を公表
  • 仮想通貨投資商品に1,750億円流入、1月以来の最大規模
  • 5週連続の資金流出から一気に反転、米国が95%を独占
  • 米CPI軟化と米イラン停戦合意で機関マネーが急回帰
目次

仮想通貨投資商品11億ドル、機関マネー急回帰

仮想通貨運用大手CoinShares(コインシェアーズ)は2026年4月14日、週次ファンドフロー報告書を公表し、直近1週間の仮想通貨投資商品への資金流入額が11億ドル(約1,750億円)に達したと明らかにしました。

これは2026年1月初旬以来最大の週間水準で、3月まで続いた5週連続アウトフロー(資金流出)累計40億ドル(約6,350億円)の流れが、予想を下回った米CPI(消費者物価指数)と米国・イラン間の暫定停戦合意を受けて一気に反転しました。

流入の中心はビットコイン(BTC)で、週間流入額は8億7,200万ドル(約1,240億円)に上り、年初来累計流入額は20億ドル(約3,170億円)に達しました。米国が週間総額の95%にあたる10億6,000万ドル(約1,680億円)を占め、地域別の偏在が際立っています。

Farside Investorsの集計によると、このうち米国BTC現物ETFだけで週間8億3,320万ドル(約1,320億円)の純流入が確認されており、BTC流入の大半が米国のスポットETF経由だったことが示されています。

BTC一極集中、ETH反発もアルトコイン勢は失速

BTC流入の裏でショートBTCにも2,020万ドル

銘柄別では、ビットコインが8億7,200万ドルを集め、週間流入を牽引しました。コインシェアーズは、米国スポットBTC ETFを通じた機関投資家資金の継続流入が背景にあると説明しています。

一方、ショートBTC投資商品にも2,020万ドル(約32億円)が流入し、2024年11月以来の最大週間水準を記録しました。

同社は買いと売りに資金が同時に入った点について「上昇を織り込みつつ下落にも備える動き」だと指摘し、機関投資家のヘッジ志向が依然として根強いと分析しています。

ETH反発、XRP急減速、SOLは小幅マイナス

BTC以外の主要銘柄では明暗が分かれたとコインシェアーズは指摘しています。イーサリアム(ETH)は1億9,650万ドル(約310億円)の流入を記録し、3週連続のアウトフローから反発しました。

一方、ETHの年初来累計フローは約1億3,000万ドル(約205億円)のマイナス圏にあり、主要資産のなかで唯一、年初来ベースで資金流出超過の状態が続いています。

前週に1億2,000万ドル(約190億円)近い流入で一時ビットコインを上回ったエックスアールピー(XRP)は、今週の流入が1,930万ドル(約30.5億円)へ急縮小しました。

ソラナ(SOL)も250万ドル(約4億円)の小幅なアウトフローに転じており、アルトコイン全体への資金流入は限定的とコインシェアーズは指摘しています。

銘柄 週間フロー
ビットコイン(BTC) +8億7,200万ドル
イーサリアム(ETH) +1億9,650万ドル
エックスアールピー(XRP) +1,930万ドル
ソラナ(SOL) −250万ドル
ショートBTC +2,020万ドル

米国に資金集中、欧州・アジアは限定的な動き

地域別では米国への資金集中が顕著となり、週間総額の95%にあたる10億6,000万ドル(約1,680億円)を占めました。

これにドイツが3,460万ドル(約55億円)、カナダが780万ドル(約12.3億円)、スイスが690万ドル(約11億円)と続いています。

米国以外の合計はわずか5%にとどまり、欧州・アジアの機関投資家の動きは限定的でした。コインシェアーズは、今回の資金回帰が現時点では米国主導で進んでいると強調しています。

背景には、今回の資金流入急増の直接的な引き金となった予想を下回る米CPIと、米国・イラン間の暫定停戦合意による地政学的緊張の後退があります。

コインシェアーズは、今回の11億ドル流入が米国BTC現物ETFをハブとした資金回帰であり、その持続性は今後の米国マクロ次第だと指摘しています。

AuM2月以来の水準回復、次の焦点はFRB判断

今回の11億ドル流入で仮想通貨投資商品全体のAuM(運用資産残高)は2月初旬以来の水準まで回復し、3月まで続いた資金流出の流れがいったん断ち切られた形となりました。

一方、市場全体の取引量は年初来平均を大きく下回るペースが続いており、コインシェアーズは本格回復には至っていないとみています。

資金の流入を後押しした米国・イラン間の暫定停戦合意についても、コインシェアーズは、地政学リスクが再燃すれば投資家心理が再び悪化する可能性があると指摘しています。

こうしたなか、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ転換のタイミングと、米国スポットBTC ETFへの資金フローの動向が注視されます。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.87 円)

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Source:CoinShares週次報告
サムネイル:AIによる生成画像

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