この記事の要点
- ZachXBT氏が4月19日、RAVE崩壊の経緯をX上で公表
- RAVEが24時間で26→1ドル、約95%急落の経緯
- SIREN・MYX・COAIなど他6銘柄にも類似疑惑が波及
- 供給集中と監視体制への懸念が市場で急速に拡大
RAVEの崩壊、24時間で95%急落
著名な仮想通貨リサーチャーであるZachXBT氏は2026年4月19日、仮想通貨RaveDAO(RAVE)が過去24時間で26ドル(約4,160円)から1ドル(約160円)へ約95%急落した経緯について、時系列の整理をX上で公表しました。
今回の急落は、短期間で時価総額が数十億ドル規模から急速に縮小する異例の展開となり、市場参加者の間で価格形成の妥当性や流動性の実態に対する懸念が広がっています。
同氏はBinance(バイナンス)・Bitget(ビットゲット)・Gate(ゲート)の3取引所に対して市場操作の可能性を含めた調査を呼びかけており、各社はいずれも24時間以内に対応姿勢を示しました。
RAVE価格は4月20日時点で0.55ドル(約88円)付近まで下落しており、過去最高値27.94ドル(約4,470円)からの下落率は98%を超えています。
こうした動きを受け、市場ではトークン供給構造や大口保有者の動向、さらには取引所の監視体制の在り方に対する関心が急速に高まっています。
A summary of the RAVE -95% price fluctuation from $26 to $1 over the past 24 hours.
RAVE Timeline: April 18, 2026
7:26 am UTC: I posted a call to action for Binance, Bitget, & Gate to investigate RAVE market manipulation and offered a $10K bounty.
10:56 am UTC: I posted an… pic.twitter.com/mivKcdyBrw
— ZachXBT (@zachxbt) April 19, 2026
過去24時間で、RAVEは26ドルから1ドルへと約95%急落しました。
(中略)供給の集中度を考えると、少なくともチーム側は今回の価格変動の責任者が誰かを把握しているはずです。
簡単な判断基準として、24時間の清算額がわずか5,200万ドルであるにもかかわらず、時価総額は60億ドルも消失しています(CoinGlass)。この比率は、価格が操作されており、持続不可能な評価だったことを示唆しています。(後略)
Drift「447億円流出」
9アドレスがRAVE 95%を支配、不審送金の実態
供給95%を握る9アドレスの実態
RAVEは2025年12月にBinance Alpha(バイナンス・アルファ)で総発行量10億枚としてローンチされました。
ZachXBT氏によれば、初期配布に関連する9つのアドレスがRAVE供給量の約95%を支配しており、このうち3つのGnosis Safeウォレットだけで約9割を占めるといいます。
加えて同氏は、RaveDAOチーム関連のアドレスから2026年4月にBitgetおよびGateへ不審な送金が行われていた点も明らかにしました。
具体的にはBitget宛て4アドレスとGate宛て1アドレスが特定されました。RaveDAO側が公式に発表した「今回の価格変動への関与はない」との声明と矛盾する可能性があると指摘しています。
暴騰から24時間、RAVE崩壊までの流れ
こうした集中構造のもとで、RAVEの価格は短期間で異例の振れ幅を記録しました。
RAVE価格は4月初旬まで1ドル未満で推移していましたが、4月18日には過去最高値の27.94ドルに到達し、時価総額は一時約69億ドル(約1.1兆円)を突破しました。
時価総額ランキングでは上位15位に入り、急騰の過程ではショートポジション保有者が強制清算される「ショートスクイーズ」が発生しました。CoinGlassによれば、4月14日時点で24時間あたり約4,400万ドル(約70億円)相当のRAVE先物ポジションが清算されたとされています。
その後、ZachXBT氏が4月18日7時26分(UTC)に3取引所へ調査を求めたのち、Bitget(同日11時18分)・Binance(14時8分)・Gate(16時19分)が順次対応を表明しました。
RaveDAO側は4月18日15時6分(UTC)に「価格変動への関与はない」と声明を出しましたが、価格はその後さらに下落が加速し、記事執筆時点では時価総額が約1億4,500万ドル(約230億円)まで縮小しています。
5,200万ドル清算で「60億ドル蒸発」の謎
ZachXBT氏は、時価総額の消失額と清算額の比率にも注目しています。
同氏によれば、わずか5,200万ドル(約83億円)の24時間清算で60億ドル(約9,600億円)超の時価総額が吹き飛んだとされています。この比率自体が「不自然に構築された評価額」を示していると述べました。
こうした疑惑の実態解明に向け、情報提供への懸賞金は当初の1万ドル(約160万円)から2万5,000ドル(約400万円)に引き上げられました。
AI任せの危険性が露呈
類似疑惑はSIREN・MYX・COAI・M・PIPPIN・RIVERにも波及
6銘柄に共通する集中と急騰
ZachXBT氏はRAVE以外にも価格操作の疑いがある銘柄として、SIREN・MYX・COAI・M・PIPPIN・RIVERの6つを挙げています。
このうちSIRENは、Bubblemapsの分析で200以上のウォレットからなる単一クラスターが約50%を保有していることが確認されました。3月23日には24時間で約70%下落する事態も発生しています。
MYXは2025年8月以降に約90倍の急騰を記録し、大型アンロック直前の短期急騰や価格操作の疑いが指摘されています。
COAIについては「プロキシ契約の所有権が放棄されておらず、デプロイヤーまたは管理者が主要機能を変更できる状態」と報じられました。上位10ウォレットに供給量の約88%が偏っている点も問題視されています。
PIPPINはデリバティブ主導の清算連鎖、RIVERは流通供給量の少なさによってそれぞれリスクが顕在化しているとしています。
Mについては、ソラナ(SOL)上のオンチェーン取引プラットフォームAxiomの内部スタッフが、フロントランニングや利用者の脱匿名化に利用できる権限を持っていた疑惑と紐づけて言及しました。
取引所対応の遅さが論点に
ZachXBT氏は「取引所手数料を生み続けるだけで、個人投資家が損失を吸収する構図は変わらない」と指摘し、対応スピードの改善を求めました。同氏は検知体制が後手に回っている現状も問題視しています。
こうした批判の客観性を担保するため、同氏は今回の一連の調査を通じて、自身がRAVEのポジションを取っていない点も強調しました。保有していれば自らが清算されていたであろうとも説明しています。
一方、RaveDAO側は、Token Release Scheduleに従って「運営資金のためトークンを段階的に売却」する方針と「価格連動型またはパフォーマンス連動型のロック機構を検討中」との姿勢を示しました。具体的なロック条件や実施時期の明言は避けています。
懸賞金2.5万ドル、情報提供を呼びかけ
RaveDAO側の説明が具体性を欠くなか、ZachXBT氏は外部からの情報提供に調査の鍵を求める姿勢も示しました。
同氏は「現時点までに受け取ったDMは裏付け証拠を伴わない未検証の主張が中心だった」と明らかにし、2万5,000ドルの懸賞金は引き続き有効であると述べました。
さらに「今回の行為が個人投資家からどれだけ奪うかを理解しており、責任の所在を特定すべく類似の動きを調査していく」と表明しています。
サークルUSDC凍結問題が再燃
低浮動株リスクと監視責任が問われる
今回の暴落をめぐる一連の調査は、取引所が内部監視で価格操作を検知する体制をどこまで構築できているかという論点を改めて市場に投げかけました。
ZachXBT氏は2026年3月にも、サークル社がUSDコイン(USDC)に絡む民事訴訟を根拠に16ウォレットを凍結したケースを「史上最もザル」と公開批判しました。ステーブルコイン発行体や取引所の管理体制に対する懸念を継続的に指摘しています。
今回のRAVE案件はその延長線上にあり、低浮動株トークンの集中リスクと取引所の自主監視責任を同時に問う事案となっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.15 円)
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Source:ZachXBT氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像




























