仮想通貨「買い場はまだ先」市場の三重苦を指摘|ブルームバーグ・ストラテジスト

仮想通貨「買い場はまだ先」市場の三重苦を指摘|ブルームバーグ・ストラテジスト

この記事の要点

  • ブルームバーグのマイク・マクグローン氏が2026年4月26日にXで見解を発表
  • BGCIがさらに50%下落しない限り買い場は来ないと指摘
  • BGCIは高値4,000から約2,000へ下落、市場の調整継続を示唆
  • 仮想通貨市場を「供給過多・過大宣伝・割高」と評価
目次

マクグローン氏「まだ底ではない」

ブルームバーグ・インテリジェンスのマイク・マクグローン氏は2026年4月26日、X(旧Twitter)への投稿で、仮想通貨(暗号資産)市場の買い場について慎重な見方を示しました。

本格的な買い場が訪れる可能性には言及しつつも、その時期は主要仮想通貨の動向を示す指数「BGCI」がさらに50%下落した後になる可能性があると指摘しています。

同氏が共有したチャートによると、BGCIは2025年の高値約4,000から2026年4月23日時点で2,000付近まで下落しており、次のサポート水準として1,000が意識されています。

マクグローン氏は過去5年間を振り返り、BGCIがほぼ横ばいで推移する一方、S&P 500はほぼ2倍に上昇したと指摘しました。BGCIのボラティリティはS&P 500の約4倍に達しているにもかかわらず、上昇基調を維持できていないと述べています。

また同氏は、仮想通貨市場を「供給過多・過大宣伝・割高」と評し、市場の健全化には低価格による自律的な調整が必要だとの見方を示しました。

暗号資産には大きな買い場が訪れる可能性がある。ただし、それは Bloomberg Galaxy Crypto Index がさらに50%下落した後になるかもしれない。

私のグラフでは、2025年の約4,000という高値から2,000までの下落を示している。そして、約1,000付近が妥当なサポート水準になると考えられる。(後略)

5年間横ばいが示す仮想通貨の構造的な課題

BGCIとS&P 500の「同期症候群」

同氏は、BGCIがS&P 500の200日移動平均線と類似したパターンを示している点を「同期症候群」と表現しています。

株式市場のベータ(市場全体の動き)と高い相関を持ちながらも、上昇基調を維持できていないといいます。

ボラティリティの高さと株式市場との相関が同時に強まる一方で、優位なリターンが伴っていない状況にあるとみられます。こうした特性について同氏は、分散投資の観点から「リスクに見合うリターンが得られない避けるべき特性」だと指摘しました。

無制限の新規発行が市場上昇を抑制

こうした株式市場との連動性の背景として、同氏は供給面にも問題があると指摘しています。2009年のビットコイン(BTC)誕生以来、現在では数多くの仮想通貨が存在するまでに市場が拡大しているといいます。

マクグローン氏はこの現状を「実質的に無制限の供給」と表現しており、新規銘柄の継続的な発行が市場全体の価格上昇を抑制する構造的な要因の一つになっていると分析しています。

同氏は2025年にビットコインが10万ドル(約1,600万円)を突破した動きについても、長期的なピークとなる可能性を示唆しており、ビットコインも供給過多の例外ではないとの見方を示しました。

ETF後の低パフォーマンスが警告を裏付け

同氏は過去にも、ビットコインがベアマーケット入りする可能性について警告しており、ビットコイン現物ETFの上場以降のパフォーマンスを根拠に、高いボラティリティや株式市場との相関の強まり、供給過多といった要因を下落リスクとして挙げていました。

今回のBGCI目標値1,000という分析は、以前の警告と方向性が一致しており、BGCIの現在水準2,000は、さらに50%の下落余地があることを示唆しています。

BTCの「本格的な買い場」はいつ来るのか

仮想通貨市場では、米国における規制整備の加速や機関投資家の参入拡大といったポジティブな動きが続く一方で、マクロ経済環境や金融政策の動向が相場の重しとなる状況が続いています。

マクグローン氏が示したBGCIの目標値1,000が実現した場合、過去の弱気相場の底値圏と比較可能な水準に近づくとみられており、強気・弱気双方が注目する価格帯の一つとなっています。

同氏が示すBGCIの次のサポート水準と、スポット型ETFを通じた機関投資家の動向が今後の市場回復タイミングを測る上で関心を集めています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.52 円)

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Source:マイク・マクグローン氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

仮想通貨ニュースメディア「BITTIMES(ビットタイムズ)」編集長。2016年にBITTIMESを創業し、暗号資産・ブロックチェーン・Web3領域の取材・執筆を10年近く継続。ビットコイン・イーサリアムをはじめとする主要銘柄の動向から、国内外の規制・税制・DeFi・NFTまで幅広くカバー。

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