神奈川県警:ビットコイン「1,000万円詐取」の容疑で男性3人を逮捕【全国初】
神奈川県警は2019年10月2日、"振り込め詐欺"で約1,000万円相当の仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)を騙し取ったとして、東京都練馬区に住む牧野 祐貴容疑者(24)ら3人を詐欺の疑いで逮捕しました。仮想通貨関連の特殊詐欺事件が摘発されたのは全国初だと伝えられています。
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振り込め詐欺で「1,000万円相当のBTC」を詐取
特殊詐欺の疑いで逮捕された容疑者3人はいずれも詐欺グループのメンバーだと報じられています。この3人は2019年8月〜9月頃にかけて岡山県倉敷市に住む70代の男性に電話をかけ、実態の無い「暗号資産の売買ソフト」の転売を持ちかけた上で、後日「名義を貸してのソフトの転売は違法です」「和解のためにはソフト代金を全額支払う必要がある」などと電話をかけて約1,000万円相当のビットコインを送金させた疑いがかけられています。
神奈川県警は今年9月に、詐欺グループの拠点となっていた東京都新宿区にあるマンションの一室を不正に賃貸契約した疑いで3人を逮捕し、家宅捜索で押収したパソコンから約3万人分の名簿などが見つかったことで今回の被害が発覚したと報じられています。
仮想通貨が被害にあった特殊詐欺事件の立件は全国で初めてのことだとされていますが、神奈川県内では2019年内だけで「ビットコインをだまし取る被害」が4件確認されているため、警察は3人に余罪を追及しているとのことです。
日本国内では仮想通貨関連の詐欺事件が多数報告されており、先日は警視庁が「仮想通貨ビットコインを要求する脅迫メール」について注意喚起を行っている他、今年7月には国民生活センターが「仮想通貨やネット副業などに関連する形のないマルチ商法である"モノなしマルチ商法"」に関する被害相談が増加していると報告しています。