Gemini:仮想通貨の保険会社「Nakamoto」を新設|世界最大の補償額を提供
Winklevoss(ウィンクルボス)兄弟が運営していることで知られる米国の仮想通貨取引所「Gemini(ジェミナイ)」は、2020年1月16日に同社のコールドウォレットで保管されている資産に対して最大2億ドル(約220億円)の保険を提供する保管会社「Nakamoto(ナカモト)」を立ち上げたことを発表しました。
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顧客資産に対し「最大2億ドルの保険」を提供
Gemini(ジェミナイ)が立ち上げた「Nakamoto(ナカモト)」は、同取引所のコールドウォレットに保管されている資産に対して最大2億ドル(約220億円)の保険を提供する保険会社です。この補償額は仮想通貨カストディアンが提供する保険額として"世界最大"であると伝えられています。
なお、米国の大手仮想通貨取引所である「Coinbase(コインベース)」は、2億5,500万ドル(約280億円)の保証を提供していますが、この保証は"ホットウォレット"に保管されている資産を対象とした保険となっています。
仮想通貨カストディを保証する世界初のキャプティブ(*1)でもあるとされる「Nakamoto」は、大手保険ブローカー企業である「Aon(エーオン)」と「Marsh(マーシュ)」の協力を得て立ち上げられており、バミュータの金融当局からライセンスを取得しています。
(*1)キャプティブ:特定の企業や企業グループ等のリスクを専属的に引き受けるために設立される保険子会社のこと。
Geminiの共同設立者であるCameron Winklevoss(キャメロン・ウィンクルボス)氏は『保険は仮想通貨普及の主要な障壁の1つである』と述べており、『Nakamotoを設立することによって保険の規模を拡大させ、業界を前進させることができる』と説明しています。
仮想通貨取引所では依然としてハッキングなどの被害が多数報告されていますが、ここ最近では顧客資産を保護するための補償制度を導入する取引所が増えてきており、日本の仮想通貨取引所でも"不正ログイン被害者向けの補償制度"などが導入されているため、このようなサービスが普及することによって、より安心して仮想通貨取引を行うことができる環境が整っていくことになると期待されます。