仮想通貨カストディ大手「BitGo」ドイツ・スイスに子会社を新設
仮想通貨のカストディサービスを手がけている米国の大手企業「BitGo(ビットゴー)」は、2020年2月10日にスイスとドイツに新たな子会社を設立したことを発表しました。
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ドイツ・スイスの仮想通貨規制を順守
BitGo(ビットゴー)は2018年に米国で設立されて以降、急速に事業規模を拡大してきており、現在は仮想通貨業界を代表するカストディアンとして知られています。
同社のCEOであるMike Belshe(マイク・ベルシェ)氏はスイスとドイツに子会社を立ち上げた理由として「2019年に仮想通貨関連サービスの需要が高かったヨーロッパにおいてスイスとドイツが特に重要な地域になっていること」を挙げており、これら2つの地域で規制に基づいてサービスを提供するために子会社を立ち上げたと説明しています。
昨年、ヨーロッパでは多くの需要がみられましたが、特定の管轄区域内で規制されているヨーロッパ拠点の企業と連携する必要があることは明らかでした。
スイスとドイツはデジタル資産と先進的な規制枠組みによって、ヨーロッパの中心となっています。規制を順守することは我々のお客様にとっての前提条件です。スイスとドイツの規制当局の理解とサポートに感謝しています。
スイスに立ち上げられた子会社「BitGo GmbH」はスイスの金融市場監督局(FINMA)の監督下にある金融サービス標準協会(VQF)のメンバーであり、ドイツに立ち上げられた「BitGo Deutschland GmbH」は2020年11月に規制当局に承認申請を行う予定だとされています。
スイスとドイツは仮想通貨の需要が高まっていることで知られており、先日はドイツの銀行40行が"仮想通貨管理業者"としてのライセンスを申請していることなども報告されています。
BitGoは250種類以上の仮想通貨をサポートしているだけでなく、大手仮想通貨取引所などを含めた世界50カ国以上の顧客にサービスを提供している代表的な企業であるため、スイス・ドイツで子会社が立ち上げられたことによって、両国の仮想通貨市場がさらに活発化することになると期待されます。