エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は2021年9月30日に、同国の仮想通貨ウォレット「Chivo」でガソリン代を支払った人々に1ガロンあたり0.2ドル(約22円)の割引が適用されることを発表しました。この割引は「Chivo Wallet」を利用しているすべての公共交通機関・企業家・企業・個人に適用されると報告されています。
「1ガロンあたり0.2ドルの割引」を適用
エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は2021年9月30日に、同国の仮想通貨ウォレット「Chivo」でガソリン代を支払った人々に1ガロンあたり0.2ドル(約22円)の割引が適用されることを発表しました。
ブケレ大統領によると、この割引はエルサルバドル最大手のガソリンスタンドとの交渉によって実現したとのことで、割引は2021年10月1日から適用、Chivo Walletで支払いを行うすべての公共交通機関・企業家・企業・個人が利用できると説明されています。
国営企業の「Chivo」は国内最大手のガソリンスタンドと交渉して、Chivo Wallet利用者に対して明日から1ガロンあたり0.20ドル安い価格でガソリンを提供することを決定しました。これにより、国際的なガソリン価格の上昇を帳消しにすることができます。
この特典には制限がなく、あらゆる公共交通機関・企業家・企業・個人が利用できるため、エルサルバドルに住む人々に直接的な救済をもたらします。また、サプライチェーンにおける輸送コストの削減にもつながります。
エルサルバドルでは先月7日にビットコインを国の法定通貨として認める「ビットコイン法」が施工されましたが、その後も仮想通貨関連の取り組みは積極的に進められており、今月1日には同国で本格稼働に向けた準備が進められている「火山の地熱エネルギーを用いたビットコインマイニング施設」で、初めてビットコインが採掘されたことなども報告されています。