コンサル大手「PwC」もメタバース参入|The Sandboxの土地LANDを購入
世界4大会計事務所の一つである「プライスウォーターハウスクーパース(Price waterhouse Coopers/PwC)」が世界的に人気のメタバースプラットフォームである「ザ・サンドボックス(The Sandbox/SAND)」の仮想空間上の土地(LAND)を購入したことが明らかになりました。
大手コンサル会社のLAND購入は今回が初
Animoca Brands(アニモカ・ブランド)は2021年12月24日に、同社の子会社のメタバースプラットフォーム「The Sandbox」の仮想空間上の土地(LAND)が、世界4大会計事務所の一つである「プライスウォーターハウスクーパース(Price waterhouse Coopers/PwC)」によって購入されたことを発表しました。
ザ・サンドボックス(The Sandbox/SAND)は仮想通貨・ブロックチェーン・NFTを活用した仮想空間プラットフォームであり、ユーザーは仮想空間上の土地である「LAND」を購入してオリジナルコンテンツやゲームを構築したり、他のユーザーが構築した世界を探索したり、仮想空間上でゲームをプレイしたり、NFTアイテムを作成・売買したりすることができるように設計されています。
今回LANDを購入したのはPwCの香港支社である「PwC Hong Kong」で、PwCのような大手コンサル会社が「The Sandbox」のLANDを購入したのは、今回が世界初の事例であると報告されています。なお「PwC Hong Kong」が購入した土地の場所や購入金額などについては明らかにされていません。
メタバース市場のさらなる成長にも期待感
アニモカ・ブランドは今回のLAND購入について『PwC Hong Kongのようなプロフェッショナルサービス会社は、オープンメタバースの成長において重要な役割を果たすことができる』と述べており、Web3.0(第三世代のWEB)にあまり詳しくない企業やブランドにこれらの技術がもたらす可能性を伝え、アドバイスできる点などで重要な意味があると説明しています。
「PwC Hong Kong」のパートナーであるWilliam Gee氏と、「The Sandbox」のCOOであるSebastien Borget氏は、公式発表の中で次のようにコメントしています。
【PwC Hong Kong:William Gee氏】
メタバースは組織が革新的なビジネスモデルを通じて価値を創造し、顧客やコミュニティと関わるための新たな方法を提供する新しい可能性を持っています。私たちはメタバースの導入を希望するクライアントに対して、この新たなグローバルなデジタル現象がもたらすあらゆる課題について、私たちの専門知識を活用してアドバイスしていきます。
【The Sandbox:Sebastien Borget氏】
メタバースはビジネスのために開かれています。私たちは「PwC Hong Kong」を迎え入れ、The Sandboxがどのような方法で新しい没入型体験やブランドと顧客が繋がる方法を育んでいるのかを体験してもらいたいと考えています。PwCはこのエキサイティングな時代における新たなフロンティアの最前線にいます。
「The Sandbox」のプラットフォームには既に非常に多くの企業・ブランド・個人が参加しており、これまでにも世界的に有名な様々なブランドがLANDを購入したことが報告されていましたが、PwCは世界156カ国で会計監査・コンサルティング・税務・M&Aアドバイザリーサービスを提供しているプロフェッショナル集団であるため、同社が「The Sandbox」の世界に参入してメタバース関連のアドバイスなどを行うようになれば、メタバースに参加する企業・ブランドがさらに増加していくことになると期待されています。
>>「Animoca Brands」の公式発表はこちら
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2021年12月24日|The Sandbox(SAND)の価格
The Sandbox(SAND)の価格は先月25日に957円付近まで上昇した後に下落傾向が続いていたものの、現在は再び回復傾向が見られ始めており、2021年12月24日時点では「1SAND=715.56円」で取引されています。