この記事の要点
- リップル、2026年3月10日にオーストラリアの決済企業を買収発表
- 金融サービスライセンス(AFSL)取得で豪州市場への正式参入へ
- 決済・機関投資家向けサービスの現地展開が4月以降に始動
- シンガポール・UAE・英国・米国に続く国際ライセンス拡大の一環
リップルが豪決済企業を買収、AFSL取得で市場参入へ
米Ripple(リップル)は2026年3月11日、オーストラリアの決済企業BC Payments Australiaを買収し、同国の金融サービスライセンス(AFSL)を取得する計画を発表しました。
買収は2026年4月1日に完了する予定で、リップルはこの取引を通じてオーストラリア国内での支払いサービスと機関投資家向けサービスを展開するためのライセンス体制を整える方針です。
BC Payments Australiaは欧州のBanking Circle Groupに連なる企業で、すでにAFSLを保有しています。リップルは同社を買収することで、このライセンスを引き継ぐ形となります。
リップルAPAC担当マネジングディレクターのフィオナ・マレー氏は「オーストラリアはリップルにとって重要な市場であり、AFSLの取得は決済事業のスケール拡大を強化するものだ」と述べています。
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豪州でAFSL取得が必須に、規制整備が本格化
AFSLの義務化はオーストラリア議会で審議が進む「デジタル資産フレームワーク法案」と連動しており、同法案は2025年中に下院を通過し、現在は上院での審議段階にあります。
同国の主要市場規制当局であるオーストラリア証券投資委員会(ASIC)も、仮想通貨取引プラットフォームに対してAFSLの取得を求める方針を打ち出しており、少なくとも2026年6月30日までは取締りの猶予期間を設けることを表明しました。
こうした規制整備の流れを受け、リップルは今回のオーストラリアでのライセンス取得を国際展開の一環として位置づけています。
リップルはオーストラリア以外でも過去1年間で、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、英国において決済ライセンスを相次いで取得しており、米国では国家信託銀行チャーターの条件付き承認も受けるなど、主要市場での規制対応を着実に進めていると明らかにしました。
機関投資家向け事業を拡充、デバンキング問題にも対応へ
ライセンス拡大と並行して、リップルは事業基盤の強化にも動いており、非銀行系プライムブローカーのHidden Road(現Ripple Prime)と企業財務管理プラットフォームのGTreasuryを買収しています。
Hidden Roadの買収により、リップルは仮想通貨ネイティブ企業として初めてマルチアセット型プライムブローカーを保有・運営する企業となりました。
同社はデジタル資産、デリバティブ、スワップ、外国為替、固定収益商品にわたるクリアリング・ファイナンシング・ブローカレージを機関投資家向けに提供すると説明しています。
こうした機関投資家向け事業の拡充と合わせて、マレー氏はオーストラリア固有の課題である仮想通貨デバンキング問題にも言及しており、AFSLへの移行がこの状況を改善するとの期待を示しました。
ステーブルコイン「RLUSD」の展開を含む同社の事業拡大は、今回のAFSL取得を基盤にオーストラリア市場での具体化が進む見通しです。
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Source:リップル公式発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用



























