中国の工業情報化省(MIIT)が監督する国有の研究機関である「中国情報産業省電子情報産業発展研究院(China Center for Information Industry Development/CCID)」は、北京で開催されたセミナーでブロックチェーンの技術革新の傾向と焦点の方向性について議論し、中国政府が技術的メリットを有すると考えるブロックチェーンプロジェクトの月次評価を行うと発表しました。
CCIDが独自の評価システムを開発
CCIDは、中華人民共和国の国家機関である産業情報技術省の一部であり、地域内の技術の規制と開発、政府内の知識経済の発展を担当しています。
同機関は、独自のレーティングシステム「グローバル・パブリックチェーン・インデックス」を開発したと発表しています。
セミナーの目的と今後の予定
このセミナーは、研究者が独自のブロックチェーンアプリケーションを構築する際の評価基準となるプロジェクトのリストを提供することを目的にしており、一次評価は近日中にも公開される予定となっています。
セミナーに参加した北京大学の陳忠教授は「現在のブロックチェーン技術はまだ発展途上である」と語り「本当に実用的なシナリオを着地させるには多くの困難な問題がある」と述べています。
彼はこの評価作業がブロックチェーンテクノロジーアプリケーションの開発に重要な指針を与えていると考えています。
評価の対象となるプロジェクト
評価の対象となるプロジェクトには、Ark、Bitcoin、Bitcoin Cash、BitShares、ByteCoin、Cardano、Dash、Decred、Ethereum、Ethereum Classic、Hcash、IOTA、Komodo、Lisk、Litecoin、Monero、NANO、NEM、NEO、QTUM、Ripple、Siacoin、Steem、Stellar、Stratis、Verge、Waves、Zcashなどの28種類の仮想通貨が含まれています。
CCIDからの発表では、ブロックチェーン技術の「開発レベルを科学的に評価する」ことを意図していると述べられており、これにより政府、企業、研究機関、技術開発者のための専門的なコンサルティングサービスの提供を支援するとのことです。
ランク付けするための基準
中国の国営の研究者は、技術的メリットがあると見なされているブロックチェーンプロジェクトをランク付けする指標を作成しています。研究者は、以下を含むブロックチェーン企業をインデックスに含めるために、いくつかの基準を使用しました。
- プロジェクトは独自の独立した主鎖を持つ
- ノードは自由に作成できる
- ブロック情報を簡単に追跡できる、公開されたブロックエクスプローラが必要
- オープンソースコードで実行する必要があります
- 連絡可能なチームメンバーをプロジェクトするオープンなWebサイトが必要
中国の仮想通貨に対する姿勢が軟化
今週の初めには、中国政府がブロックチェーン技術の国家基準に取り組んでいることが発表されています。
先月中国の国家監査は、政府の監査機能を改善するためにブロックチェーンを検討していたという記事を発表しました。
これらの発表は、中国のブロックチェーンと仮想通貨に関する姿勢が著しく軟化していることを示しています。
(引用:ccidgroup.com)
日本では取り扱っていない仮想通貨はBINANCE(バイナンス)などで購入することができます。