LINEがICON財団と提携しunchainを設立|ブロックチェーン拡大へ
LINE(ライン)の子会社であるLINE Plus(ラインプラス)は、仮想通貨ICXを開発するICON(アイコン)との合弁会社である「unchain(アンチェーン)」を設立しました。新会社はトークンエコノミープラットフォームの創設を目指し、アイコンのブロックチェーンのエコシステムを拡張してLINE向けに独自の分散型アプリケーション(DApps)を提供します。
LINE(ライン)について
LINE Plus(ラインプラス)は、2013年3月にLINE Corporationの子会社として韓国で設立された、全世界で2億人以上の月間平均ユーザー数を抱える世界規模のソーシャルネットワークです。
世界中のプログラマー、デザイナー、マーケティング担当者、販売担当者、PRマネージャーとともにLINEのグローバルビジネス開発をサポートしています。
今年の1月には、金融事業を手掛ける新会社「LINE Financial」を設立し、メッセージアプリ「LINE」を通じて、仮想通貨取引、ローン、保険などのサービス提供に向けた取り組みを行っています。
またLINEはブロックチェーン技術専門の子会社であるアンブロック(unblock)も設立しており、ブロックチェーン事業を本格化させています。既存のLINEサービスとブロックチェーン技術を融合することにより、新たな価値を付与していく計画です。
LINE内部の様々なサービスにブロックチェーンの技術を融合することにより、技術革新を通じた新たな価値を付与することが期待されています。
ICONについて
ICON(アイコン)はさまざまなブロックチェーンコミュニティを接続し、ブロックチェーン技術が実際に使用される環境づくりに取り組んでおり、独自に開発した高性能のブロックチェーンエンジンである「loopchain」を用いて最先端の技術を普遍的なものに変えることを目的としたグローバルプロジェクトです。
先日は、日本のICOファンドであるB Cryptosとの提携も発表しており、ICONで使用される仮想通貨アイコン(ICON/ICX)は、時価総額20位前後に位置しています。
unchain(アンチェーン)について
unchain(アンチェーン)は、トークン経済のプラットフォームを開発することを目標にしています。
このプラットフォームは「ユーザーが情報の生産者であり消費者である」ということに焦点を当てており、ユーザーが情報の貢献に応じて報酬がもらえるような仕組みとなっています。
unchain(アンチェーン)は先月LINEが立ち上げた別の子会社「unblock(アンブロック)」と共に分散型アプリケーション(DApps)の開発からLINEのブロックチェーンサービスのメインネットをリードしていくとされています。
UnchainのCEOには、ICONでテクニカル・ディレクターを務めた李洪圭(H.K. Lee)氏が就任します。現在LINEとの共同作業を検討しているDAppsチームをまとめている李氏は、キャリアを通じてブロックチェーン技術と人工知能(AI)についての専門知識と経験を持っています。
アイコンはunchainについて、Mediumの公式ページで次のように説明しています。
Unchainが開発するブロックチェーンエコシステムは、ユーザーがネットワークに貢献すると報酬を受け取るトークンエコノミーによって促進される仕組みです。アイコンとUnblock社(ブロックチェーン研究専門のLINE子会社)のdAppsサービスがUnchainで開発されます。この提携によるジョイントベンチャー「Unchain」は、ブロックチェーンと非中央集権を日常生活の一部に近づける新たなステップになります。
仮想通貨アイコン(ICX)
仮想通貨アイコン(ICON/ICX)は、韓国版イーサリアム(ETH)ともいわれる仮想通貨です。
今回の提携はアイコンの『世界をハイパーコネクトする』という計画を推進することに繋がり、ICXブロックチェーンの将来の成長、仮想通貨ICXの価値を押し上げることにつながることが期待されます。
LINE Plusの2億人のユーザーがICONのシステムとICXコインを利用するようになれば、ブロックチェーンエコシステムの活動増加も予想されます。ICXコインを求める新たな投資家ベースの拡大も見込めるでしょう。
アイコン(ICON/ICX)は、Huobi.pro(フォビ)やBINANCE(バイナンス)で購入することができます。