仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

急加速する仮想通貨の資産化|今市場に起きている変化とは?

仮想通貨の認知度は急速に高まっていますが、2018年の暴落や多くの詐欺事件やハッキングなどの影響からマイナスなイメージも広がっていることなどから、多くの人が期待していた予想に反して、やや停滞気味な状況が続いています。しかし技術的な難しさなどから理解が難しいとも言われるこの『新しいお金』は、着実に新たな資産クラスとして認識されてきています。

革新的な技術の歴史

革新的な技術の誕生には多くの混乱がつきものであり、公開初期の段階では批判や軽蔑の声が非常に多く見られます。これはデジタルカメラやインターネットなどのような、現在当たり前に使用されている技術が辿った歴史にも刻まれています。

仮想通貨は現在、従来の銀行や投資機関、金融政策などの多くの分野を揺るがしており、歴史の教科書にも記されるほどの重要な存在の一つとなっています。

特に興味深いことの一つは、原作者が謎である『1つのコイン』から暗号革命が始まり、市場が指数関数的に拡大している現在も依然としてその謎が解明されていないことです。

サトシ・ナカモトとソクラテス

サトシ・ナカモト』は古代の『ソクラテス』の物語のようなものです。
彼は自分自身については何も明かしておらず、未だに多くの謎を残しています。
しかし彼が残した技術や思考は世界中の人に大きな影響を与え、西洋の思想に大きな変化をもたらしました。

おそらく彼は『現代のソクラテス』として人類の歴史に名を残すことができたでしょう。
サトシ・ナカモトが残した”革新的な技術”と”不思議な物語”が台無しになることがないよう、どうにか良い結果として語り継がれること願っています。

一般社会への定着

規制やガバナンスの面では依然として多くのことが決定されていますが、仮想通貨の存在は一般社会に確実に定着してきていると言えるでしょう。

仮想通貨(cryptocurrency)』という言葉は、おそらく現代のほとんどの人が耳にしたことがあり、世界中の規制当局もそれを受け入れ、異なる度合いで時には控え目に受け入れようとしているように見えます。

伝統的な銀行やヘッジファンドの専門家が現状に満足しているとは考えられませんが、少なくとも感情的に否定を続けていた伝統的な企業は”仮想通貨”という新たな存在を『一旦は受け入れる』ことが必要となるでしょう。

長い間、世代全体の注目を集めてきた資産クラスが存在しなかった場合、大型の金融機関は新しい顧客口座を獲得するための優れた資産を見逃す可能性があります。

リーマン・ショックの影響

10年前に起きたリーマン・ショックが株式市場に及ぼした影響をミレニアル世代の人々は依然として敏感に感じています。
家を失った人々や予想外の失業に苦しんだ家族が抱えるは傷跡は、現在でも僅かながらも不安を抱く原因となっているようで、これらの世代の人々は株式市場への投資に関してより慎重な姿勢を取っている場合が多いです。

現代の莫大な人口が今後働いていくためには伝統的な資金が必要となります。
しかし彼らが以前頼りにしていた『伝統的な現物』に関心がないこのグループは、新しい何かを必要としており、それらを望んでいるときに仮想通貨が誕生しました。

本格的に仮想通貨投資に乗り換えるの投資家のための取り組みは、現在でもすでに行われているとも考えられます。
実際に、米国のCoinbase(コインベース)は規制当局と連携し、報告、資本の安全性、規制要件のより正当性を追求する機関のニーズを対象とした製品を提供しています。

資産として保有される革新的な決済通貨

現在でも現金による支払いが多いため、仮想通貨が現金と同等物として使用されている光景を見ることはあまりないでしょう。ビットコインはすでに金の価格がそうであったように、新しい『恐怖ゲージ』になっています。

有価証券や債券が好リターンを示していない時の安全な資産として一般的なのは貴金属です。
ビットコインは、インフレを悪化させない金銭的な代わりの安全な避難所として上昇を遅らせているようです。
しかし現在の価格変動は貴金属のようなものではありませんが、収益率は貯蓄口座やマネーマーケットよりもはるかに良いでしょう。

したがって、仮想通貨は非常に多くの異なる資産クラスのように動作しており、すぐに1つの通貨に絞られることはないと考えられます。

規制当局は有価証券に頼って単一の分類を推進しようとしていますが、厳密な分類がブロックチェーン技術の現在および潜在的な使用に害を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

仮想通貨決済が小売業者に広く受け入れられた時の仮想通貨は、金のような資産よりも圧倒的に効率的な存在になる可能性を秘めています。支払いが速くなれば、その『金』を購入時にいつでも利用できるようになります。

仮想通貨はこのように、通貨/証券/預金口座タイプの資産として機能します。
他のアセットタイプはこれほど多くの目的に跨っていません。

成熟に向かう仮想通貨

おそらく仮想通貨は最終的な受け入れに近づいているでしょう。
これは仮想通貨が規制上の嵐を和らげ、メディア、銀行家、および個人投資家の心を勝ち取ることを意味します。

そうなった場合には、ビットコイン(BTC)について詳しく理解できていない人々にそれを伝えることができ、感情だけに囚われた意見やプロの詐欺師のによる言及に対しても適切に対応することができます。

コミュニティや交流の中で行われている教育活動は功を奏しており、社会は最終的な受け入れへと徐々に揺れ動いています。

数年前まではまだまだ未熟であった仮想通貨ですが、着実に成熟に向かっていることは間違いないと言えるでしょう。