FRB:即時決済システム「FedNow」の正式稼働を発表|日常的な支払いを迅速かつ便利に

by BITTIMES

連邦準備制度理事会「FedNowの正式稼働」を発表

連邦準備制度理事会(FRB)は2023年7月20日に、即時決済システム「FedNow」が正式に稼働したことを発表しました。

FedNow(フェドナウ)は、連邦準備銀行が開発する即時決済サービスであり、24時間365日リアルタイムかつ安い手数料で送金を行うことができる新しい決済システムとして以前から注目を集めていました。

公式発表によると、現在は早期導入した25の銀行と信用組合が「FedNow」を介した即時決済機能の準備を整えているとのことで、さらに16のサービスプロバイダーが銀行や信用組合の決済処理をサポートする準備ができているとも報告されています。

支払い・送金など個人と企業に様々なメリット

即時決済システムの正式稼働は消費者と企業に多くのメリットをもたらすとされており、個人は給与を即座に受け取ってその日に使用することが可能、中小企業は処理遅延なくキャッシュフローをより効率的に管理できるとされています。

さらに、同サービスを利用する銀行や信用組合の顧客は、金融機関のモバイルアプリ・Webサイト・その他インターフェイスを使用して、迅速かつ安全に支払いを行うことができるようになるとのことです。

連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長は「FedNow」の正式稼働について次のようにコメントしています。

連邦準備制度理事会は、今後数年間の日常的な支払いをより迅速かつ便利に行えるようにするために「FedNow」のサービスを構築しました。

時間の経過とともにこの新しいツールを使用する銀行が増えることによって、個人が給与をすぐに受け取ったり、企業が請求書の支払い時に即座に資金にアクセスできるようになったりなど、個人や企業に様々なメリットがもたらされるでしょう。

FedNowに対しては、プライバシー面の懸念など様々な批判の声が上がっていますが、FRBは「FedNowのサービスはデジタル通貨やCBDCとは関係ない」と述べており、「FedNowは通貨の一種でも、現金を含むあらゆる支払い形態の廃止に向けた一歩でもない」とも説明されています。

FedNowが本格的に利用されるようになると、様々な面で支払いや送金が便利になりますが、それによって伝統的な金融機関のサービスが改善されれば、仮想通貨が不要になる可能性があるとの意見も出ているため、今後の動向には注目が集まっています。

>>アメリカ関連の最新記事はこちら

FRB発表

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

Oasys×ファミ通:無料のゲーム情報冊子「ブロックチェーンファミ通」公開

Oasys×ファミ通:無料のゲーム情報冊子「ブロックチェーンファミ通」公開

分散型取引所(DEX)も規制されるべき|米CFTC委員長が発言

分散型取引所(DEX)も規制されるべき|米CFTC委員長が発言

【速報】FXcoin:新たに「XRP」の取り扱い開始|ダブルプレゼントキャンペーンも同時開催

【速報】FXcoin:新たに「XRP」の取り扱い開始|ダブルプレゼントキャンペーンも同時開催

カナダの仮想通貨取引アプリ「Coinberry」リップル(Ripple/XRP)の取り扱いを開始

カナダの仮想通貨取引アプリ「Coinberry」リップル(Ripple/XRP)の取り扱いを開始

ボーイング:ブロックチェーン活用した空域管理プラットフォーム「SkyGrid」を発表

ボーイング:ブロックチェーン活用した空域管理プラットフォーム「SkyGrid」を発表

チリーズ(Chiliz/CHZ)米国向け取引所「Binance US」に上場

チリーズ(Chiliz/CHZ)米国向け取引所「Binance US」に上場

注目度の高い仮想通貨ニュース

Grayscaleのビットコイン保有量は「世界2位」ArkhamがGBTCのオンチェーン資産を特定

Grayscaleのビットコイン保有量は「世界2位」ArkhamがGBTCのオンチェーン資産を特定

ビットポイント:ビットコインが貰える「口座開設キャンペーン」開始

ビットポイント:ビットコインが貰える「口座開設キャンペーン」開始

FTXが保有する暗号資産が判明|売却への懸念で短期的な価格下落も

FTXが保有する暗号資産が判明|売却への懸念で短期的な価格下落も

億万長者のマーク・キューバン氏「約1.28億円相当の暗号資産」盗まれる|被害の原因は?

億万長者のマーク・キューバン氏「約1.28億円相当の暗号資産」盗まれる|被害の原因は?

Microsoft:Xbox次世代機に「仮想通貨ウォレット」搭載か

Microsoft:Xbox次世代機に「仮想通貨ウォレット」搭載か

成長の可能性を秘めた仮想通貨?チャンサーのプレセールが注目されている理由

成長の可能性を秘めた仮想通貨?チャンサーのプレセールが注目されている理由

韓国「北朝鮮に盗まれた仮想通貨を追跡・凍結するための法案」を準備=報道

韓国「北朝鮮に盗まれた仮想通貨を追跡・凍結するための法案」を準備=報道

ジャスティン・サン氏「FTX保有の暗号資産」購入を検討|SOLなど34億ドル相当

ジャスティン・サン氏「FTX保有の暗号資産」購入を検討|SOLなど34億ドル相当

メキシコの億万長者、ポートフォリオに「ビットコイン」や「Microstrategy株」

メキシコの億万長者、ポートフォリオに「ビットコイン」や「Microstrategy株」

ブロックチェーン・暗号資産ニュース週間まとめ|2023年9月10日〜16日

ブロックチェーン・暗号資産ニュース週間まとめ|2023年9月10日〜16日

Shibarium:接続ウォレット数が「40万」を突破|日々2倍以上のペースで増加中

Shibarium:接続ウォレット数が「40万」を突破|日々2倍以上のペースで増加中

「ビットコイン現物ETFの承認は避けられない」元SEC委員長がコメント

「ビットコイン現物ETFの承認は避けられない」元SEC委員長がコメント

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

イオス(EOS)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所などNEW

イオス(EOS)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

レンダートークン(Render Token/RNDR)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

レンダートークン(Render Token/RNDR)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Binance Japan(バイナンスジャパン)とは?サービス内容・特徴・取扱う暗号資産などを解説

Binance Japan(バイナンスジャパン)とは?サービス内容・特徴・取扱う暗号資産などを解説

アービトラム(Arbitrum/ARB)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

アービトラム(Arbitrum/ARB)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

マーブレックス(MARBLEX/MBX)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

マーブレックス(MARBLEX/MBX)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

ワールドコイン(WLD)とは?分散型IDで仮想通貨を配布する話題のプロジェクト

ワールドコイン(WLD)とは?分散型IDで仮想通貨を配布する話題のプロジェクト

人気のタグから探す