新プロトコル「Snaps」2023年末までに導入予定
仮想通貨ウォレットのMetaMask(メタマスク)が、MetaMaskの機能を安全に拡張できる新たなプロトコル「Snaps」を導入することが明らかになりました。
Snapsは、誰でも自由にメタマスクの機能を拡張して新機能を追加できるオープンソースのJavaScriptプログラムであり、2023年末までには正式に導入される予定だと伝えられています。
MetaMaskの公式サイトに記載されている情報によると、Snapsを利用すると新しいAPIメソッドをメタマスクに追加したり、様々なブロックチェーンプロトコルのサポートを追加したり、Snaps JSON-RPC APIを使用して既存の機能を変更したりできるとされています。
Snapsの特徴としては以下のようなものが挙げられています。
- ダイアログ:MetaMaskにカスタムアラート・確認・プロンプト画面を表示
- 通知:MetaMaskまたはOSでユーザーに直接通知する
- 暗号化ストレージ:ユーザーのデバイスでデータを安全に保存・管理
- 非EVMチェーンのサポート:MetaMaskで非EVMアカウントとアセットを管理
- トランザクションの洞察:MetaMaskのトランザクション前ウィンドウでトランザクションの洞察を提供
- クロンジョブ:ユーザーに対する定期的なアクションを自動化
- カスタムUI:事前定義されたコンポーネントを使用して、インラインマークダウンを含むカスタムUIを表示
- ネットワークアクセス:fetch() を使用して API呼び出しを行う
詐欺警告・有効期限通知などにも活用可能
具体的には「このコントラクトは過去に様々な詐欺に関与しているため関わるべきではない」「シミュレーションの結果、このコントラクトはあなたの全てのUSDCを送金することがわかった」などといった通知を表示することができると報告されています。
また、より多くのAPIが統合されればさらに多くの新機能を提供することが可能になり、「Ethereum Name Serviceのドメイン有効期限が近づいた際に通知を表示する」といったことも可能になると伝えられています。
なお、この新プロトコルは無料で利用することが可能で、使用方法などは「MetaMaskのドキュメントページ」に記載されています。
メタマスクの利用方法はこちら